QRPクラブ会報 2013年7月号 Vol56-3 7月25日発行
No. | 2013年7月号 目次 | コールサイン | 筆者 |
---|---|---|---|
1 | 関ハム終わる | JS1BVK | 山田哲也 |
2 | 8月は「ハムフェア2013」 | JE1ECF | 斎藤 毅 |
3 | QRP 全国集会報告 | JA8DIQ | 大久保尚史 |
4 | QRPなDXの世界 海外のQRPer | JA1KGW | 青山憲太郞 |
5 | DX短信 | JA1KGW | 青山憲太郞 |
6 | FT-817私の使い方 | JA3HKR | 吉田清和 |
7 | FT-817修理に出しました | JO1UBD | 丸山裕二 |
8 | 秋葉原懇親会 | JG6DFK/1 | 児玉 智史 |
9 | 札幌QRPミーティング報告 | JA8IRQ | 福島 誠 |
10 | 編集後記 | JA8IRQ | 福島 誠 |
関ハム終わる
#288 JS1BVK 山田哲也
(関ハムのスタッフ)
今年も JARL QRP CLUB 3エリアの有志が集まり、関ハム2013に出展しました。例年海の日の直前の土曜日曜に開催される関ハムは、今年は7月13日から14日に開かれました。
出展に当たっては、JA3JJE 南さんがハニカムコイル巻き機を、JR3TGS 稲田さんがパソコンを使用する簡易なスペアナ機能を持つアダプターを展示しました。これはクリスタルフィルターの周波数特性を観測出来るもので、ハードウェアのみならずソフトウェアもご自分で開発されました。
また、JG3ADQ 永井さんは 50MHz/144MHz 2バンドの SSB トランシーバーを、JS1BVK 山田は未完成ながらも、昨年ご披露したトロイダルコイルを使った 7MHz, 14MHz, 21MHz のCWトランシーバーを展示しました。
今年も大勢の来場者のみなさんが、JARL QRP CLUB のブースを訪れて下さいました。古参の会員でもある、JA3PZM 大隅さん、JH3HYT 園田さんも訪問して下さいました。例年同様、JARL QRP CLUB のブース前には人通りが途切れることは無く、今年も大盛況の内に終了しました。
8月は「ハムフェア2013」
#696 JE1ECF 斎藤 毅
今年もハムフェアの純粋展示に出展します。皆さんのお立ち寄りをお待ち致します。
1 開催日・開催場所
2013年8月24日(土)・25日(日)東京ビッグサイト西2ホール
(準備日は前日の2013年8月23日(金)13:30~)
会場の中央部【J-16】がクラブブースです。
(クラブブースの位置)
2 出展内容
a)自作品の展示(来場者による投票を実施)
フリー部門:無線機、周辺機器等のハム関係機器
テーマ部分:ALTOIDS缶を活用し製作したPixie2
※投票上位者向けの景品のドネーションを受付けます。
なお、自作品にはA4判2枚程度で解説文や回路図を添付必須。
アンテナの場合、高さ制限は2.5m。
b)会報の抜粋記事、日ごろの活動報告、自作品解説文をCDにおさめて配布します。
3 作品募集
自作品の締切、郵送の場合は8月21日(水)までにJE1ECF宛必着。
会場持込の場合は8月24日(土)。会場持込の際、開場前の入場が可能になることから入場券ではなく会場事務局にて出展者証(入場券と同額)の購入をお勧めします。購入時に「J-16 JARL QRP CLUB」と告げてください。
自作品解説、日ごろの活動報告記事は原則Eメールで受付けます。締切は8月16日(金)。
4 準備日のお手伝い募集
5~6名を募集し、定員に達しました。準備当日はJARL NEWS添付の入場割引券を持参してください。
5 送付先情報
〒142-0063
東京都品川区荏原5-16-20
JE1ECF 斎藤 毅(さいとう つよし)
電話 03-3782-1602
Eメール je1ecfsaito(あっと)athena.ocn.ne.jp
※(あっと)は@に変換する。
QRP 全国集会報告
全国集会幹事 JA8DIQ 大久保
【集会概要】
目的:全国のQRPerの親睦を図る。
対象者:QRPに興味のある方を対象とし、JARL QRP Club会員・非会員は問わない。
日時:2013年7月13日(土)、7月14日(日)
場所: 鶴の湯温泉 北海道勇払郡安平町早来北町5番地
費用(宿泊・宴会・飲み物・朝食込):12,000円
参加者(敬称略)
JA1CTB谷澤、JE1ECF斎藤、JE1UCI冨川、JG1SMD石川、JG1RVN加藤、JR1QJO矢部、JP2LOA原畠、JA5DIM林、
JA7QQQ中村、JR7HAN花野、JA8AVC高橋、JA8DIQ大久保、JA8IRQ福島、JR8LJS豊川、JA9TTT加藤
【エピソード】
QRP全国集会は2010年以降、3年間伊豆多賀温泉で開催してきましたが、本年は初めて北海道で開催しました。
北海道のハイシーズン少し手前とはいえ、海の日の三連休の真っただ中、航空券が入手しにくく、かつそれなりの運賃の時期に、本州方面から10名、北海道在住者5名の合計15名にご参加いただきました。
開催場所となった鶴の湯温泉(勇払郡安平町)は日帰り温泉に宿泊施設と宴会場が付設された、造りの新しい、清潔で感じの良い温泉施設です。
北海道でも古く(といっても明治時代ですが)から営業されている温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、硫黄臭がする淡い黄色のヌルッとした感じのお湯です。
宿泊定員が19名でしたので、完全貸切で無線も技術談義も宴会も温泉も気兼ねすることなく楽しむことができました。
鶴の湯は泉質よし。Photo by JE1ECF
1600までには皆さんチェックイン。JE1ECF斎藤さんから、秋葉原のタオルがお土産として配られました。
JE1UCI冨川さんは首都圏から鉄路を乗り継いでこられました。
LCC等々で三々五々新千歳空港に集まった皆さんは、鶴の湯温泉の何と599ナンバーの送迎車で宿に到着。
部屋割り、チェックインの補助、オークション出品のお宝の仕分け、アンテナ設置等を手分けして行いました。
鶴の湯は送迎バスも最高。Photo by JE1ECF
仕分け中 Photo by JA8IRQ
1645から、今回第三回目となるQRPワークショップをJR1QJO矢部さんの司会で開催しました
(http://www.jaqrp.org/modules/Contents/data/30/2013_QRPWS_Yokou.pdf)。
JA8IRQ福島さんのいじくって楽しい科学おもちゃ(小学生向け工作教室)、冨川さんの測定器、JA1CTB谷澤さんのMMANAの落とし穴とアンテナシミュレーション、私(JA8DIQ大久保)のFT-817の換装とPixie IIの講演がありましたが、活発な質疑が行われました。
宿に建てたアンテナはJR7HAN花野さんに持参いただいたG5RV変形+オプションエレメントで160m/80m/40m/30m/20m/17m以上も運用可能というもの。JG1RVN加藤さん他でふみたてくんと9m弱の釣竿で上げました。
主としてJA5DIM林さんがQRVされましたが、そこそこ飛んだようです。私のPixie IIの1st QSOのお相手もしていただきました。
地上高9m G5RV Photo by JA8IRQ
宴会は斎藤さんの進行で進められました。皆さん一人一人自己紹介。
北海道開催ということで、初参加のJG1SMD石川さん、JA7QQQ中村さん、JA8AVC高橋さん、JR8LJS豊川さん、お互いに知ってはいるけども1stアイボールQSOの方も多く、飲み放題の生ビールの酔いも手伝って、話に花が咲きました。
食事は地の物を中心とした料理で生ラムのジンキスカン付。デザートには、私が札幌中央市場で調達した超特価の夕張メロンが添えられました。
夕張メロンは丁度食べごろ Photo by JG1RVN
宴会の後は恒例のオークション。JA9TTT加藤さんの司会とJP2LOA原畠さん他のサポートで進められました。
北海道での開催ですから、本州方面からの重量物の出品はありませんでしたが、箱付UY-807他山盛りの球々、高耐圧からポリバリまで各種バリコン、部品MK10他Tr、IC)、未組立のキット(ETQ-1、SW-80 etc.)、中華ラジオ、ハイモンドのBK-100等々マニア垂涎の品々。
JA9TTT加藤さんの「聞いているだけでためになる薀蓄付オークショニアリングで落札価格は吊り上ります。恒例により、収益の一部はJARL CRP Clubへ。
オークション終了後も話は途切れることなく、一人また一人と轟沈しつつ夜は更けてゆきました。
どんどん吊り上る落札価格。Photo by JA8IRQ
翌日は、オプショナルツァーとして、福島さんの引率で苫小牧市科学センターの見学を行いました。
ここは、故JA1VX香取OMの日本最初の自作SSB送信機、創刊号からのCQ誌が全て揃えられており、日本におけるアマチュア無線の聖地とも言えるところです。
ここには更に、世界に1台しかないという旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」のホンモノも展示されています。
見学された方々は何れも博学卓識の面々、一般見学者とは見るところが違います。
ミールを前にして、それぞれの知識をそれぞれが補完して技術論議で大いに盛り上がり、刺激的な時を過ごした、と多くの参加者よりお聞きしました。その頃、私は家でホッと一息ついておりました。
JA1VXコーナー Photo by JA8IRQ
本物のミールです Photo by JA8IRQ
【振り返って】
諸般の事情でこの開催日程となりましたが、ハイシーズン寸前の3連休、しかも関ハムとバッティングしてしまいました。
関西方面の方々、申し訳ありません。また、参加された皆さんも航空券の手配にご苦労された、とのことです。
開催時期は無線の大きなイベントが一段落する秋口(北海道は10月)が一番いいのかな、と思いました。
再び北海道で開催する機会がありましたら、これらを念頭に時期を選びたいと思います。
QRPなDXの世界 海外のQRPer
JA1KGW 青山憲太郞 Kentaro Aoyama
DF6CY/QRP、Klausさんとの2WAY QRP QSOと
彼のMFJ9020と21Mのエンドファイヤー型アンテナ
私のログで直近の2WAY QRP QSOで、しかも先方からのエアーメイルによりQSO後1週間で到着したQSLカードを紹介します。
2013年7月24日、14.060MHz、21:10UTCでDF6CY/QRP, Klausさんと2WAY QRP QSOができました。彼のリグは、MFJ-9020と言う5W出力、20mのCW専用QRPリグです。
アンテナは、21mのエンド・ファイアー型と言いますから“ツエップもどきのアンテナ”と思います。残念ながらこのMFJ-9020は使用したことはありませんが、写真に示すように綺麗なフロントパネルです。国内では、日本通信エレクトロニック(株)(電話:03-3456-5721)が取り扱っています。
DX短信
JA1KGW 青山憲太郞
QRPで海外とのQSO,特に、2WAY QRP QSOを狙って運用している先輩諸氏や仲間の皆さんは、どの様にして電波伝搬の予想をされていますか? 勿論、大先輩は、今迄の豊富な経験を基にサイクルの情況(太陽黒点)や季節などを勘案して的確に電波伝搬の予想をされ多くの局とのQSOをされていると思います。
中には、CQ誌の“今月の電波伝搬情報”を基に運用されている方々、http://swc.nict.go.jp/contents/index.phpSWC 宇宙天気情報センターの毎日送られてくる情報を参考にされるされる方々等それぞれの好みと経験により各種情報を使用されていると思います。
私は、良くQRZ.COMを開きますとトッページに下記のようなグラフが見えますので、これを参考にしています。
画面に上をクリックするとNoNBHのホームページになります。トッページの中段の左端の“MOF/LOF”をクリックすると”Online Maximum & Lowest Observed Frequency (MOF & LOF) HF Propagation Prediction Tool“が表示されます。
使用法は非常に簡単です。日本列島の略中央をクリック、“Path”にチェックをして、”NOW”をクリックすれば上記の画面が出てきます。これは8月4日、0950JST時の10、15および20mの東京からの電波伝搬予想表示です。SSN(太陽黒点)だけでなくA indexおよびK indexを参考にして利用しています。
一般的には、A indexは6以下、K indexは2以下でオープンされると云われています。
【FT-817 私の使い方】
FT-817用電源について
#982 JA3HKR 吉田清和
FT-817を発売直後に購入し、長年愛用していますがノントラブルで活躍してくれています。
FBなリグですが徒歩や自転車移動で運用しようとすると頭を悩ませるのが電源ではないでしょうか。皆さんいろいろ工夫されていて、またバリエーションも広いのがこの電源だと思います。私もいろいろ試しましたが、最近ようやく自分流に定着してきた方法を紹介したいと思います。
FT-817の仕様から、電圧は13.8V±15%あるいは8~16V。また、出力5Wを設定できるのが12V以上という条件があります。これにできるだけ軽量という条件を加えます。
従来から移動運用に愛用してきた羊羹ぐらいの大きさの鉛バッテリーは12Vなので5W設定の条件には微妙で、運用直後はいいのですがすぐに出力設定のマークの点滅が始まってしまいます。
それならばと単3のニッケル水素を10本以上直列にして12V以上のパックにすると充電直後に16Vの上限を超えてリグを壊す恐れがあります。なんだか電源については満足感のないままそれとなく使用していました。
あるとき電動工具のカタログをみていたらリチウム電池14.4V, 3Ah(写真1)というのが目につきました(現在はもっと大容量もある)。この14.4Vの数字に思わずにんまりとしてしまいました。
大きさ、形も移動には具合が良さそうなので少々高価ですが充電器とセットで購入しました。電池には接点が3つと8つあり、説明書にはリチウム電池は過充電、過放電させないよう制御回路でうんぬんと書いてあります。
充電は専用充電器とセットなので問題ないとして、放電(使用)のほうはなにも制御しないのであまり過放電にならないよう自己責任で注意することにします。接続には、ヒューズなどを組み込んで電池の接点に差し込めるものをタカチのケースを切り抜いて作製しました。
(写真1)
充電直後は16V以上ありましたので、最初は整流ダイオードを何本か直列に入れて電圧調整していましたが、現在は5Aの可変3端子レギュレーター(LT1084CT)を使った安定化回路を製作し使用しています(写真2)。
(写真2)
電圧設定は5W設定と電池の終止電圧を考慮して13.1Vに設定しています。これで電池容量がある間、安定した電圧で運用ができるようになりました。
ラジコン用や電動リール用にリチウム電池が販売されているようですが、こちらについては現物をみたことがないので比較できていません。機会があれば見てみたいです。
この電池でコンテストなどに参加して、私の運用スタイル(呼び回り)で4時間運用しましたがまだ13.1Vをキープしていました。
当初は予備にもう一個ニッケル水素タイプのバッテリーパックを持って行っていましたが、出番がないので最近はこのリチウム1個のみです。いざとなれば本体内に入れているアルカリ電池(近所の大手カメラ店で4本69円×2)で運用できるので、いきなりQRTという状況は回避できると思います。
旅行先や自宅などでAC電源のある場合ですが、適当なACアダプターをさがしていたところ、知人が不要になったノートパソコンのACアダプターをくれました(写真3)。
16V4.5Aとちょうど前述のリチウム電池用に作製した3端子レギュレーターの入力用にぴったりです。心配なスイッチングノイズですが、各バンドとも電池の場合と変わらずノイズは認められませんでした。FBに動作しています。
(写真3)
このような設備で近場の山での移動運用を楽しんでいます。各局QSOよろしくお願いします。
(写真4)
ついでに
FT-817スタンドの作製
移動などの際、FT-817を立てかける台が欲しいことがあります。
移動用なので軽くて小さくたためるものが条件で、100円ショップでレシピスタンドなるものを購入し、試してみましたがあまり好みのようにはなりませんでした。というわけで(写真5)のようなものを自作しました。
台板に相当する部分は、たまたま手元にあった中古カメラ店で入手した4×5インチ大判カメラのフィルムホルダーです。両側2カ所に穴をあけ、15センチ程度のボルトを通すといい具合の角度で立てかけることができました。
ボルトは5センチほど裏側に出ていてここに817を載せます。ボルトの頭には滑り止め用にキャップを被せてあります。ボルトを抜けばコンパクトに収納することができます。
(写真5)
FT-817を修理に出しました
#993 JO1UBD 丸山裕二
2010年8月の再開局時に購入してから、ずっと移動運用で活躍してくれたFT-817NDを初めて修理に出しました。
故障内容は、RF入出力端子の切替が出来なくなり、背面のM型端子のみ動作する状況でした。だいたい30dBの損失でした。故障前兆として時々発生した現象は、430MHz運用時に前面のBNC型端子を使用していた時に相手の信号強度が弱く、また、送信時には高VSWR警告が点灯する状況でした。当初はリレーの接触不要かと思い、メニューモードから前面と背面の切替を何回も行ってもいつの間にか復活しませんでした。前面/背面切替の際のリレー動作音はしていました。
また、約3年間の酷使でSELダイヤルのクリック感が弱くなっていましたので、交換を依頼しました。一応念のために、外装の全てのネジ交換も依頼しました(直ぐに錆びて塗装が剥げてくるため)。あとは、いくつかのパーツ取り寄せも行いましたが、ここでは割愛します。
修理に要した期間は、GW明けに天王洲へ直接持ち込みまして、5月中旬には完了しました。修理費は、工賃9,000円+部品代(リレーG6Y-1 9Vが950円、ロータリエンコーダEC11E18244AEが950円)でした。もちろん、お約束の「総合調整」も含まれていますので、リーズナブルな印象です。
(交換された部品)
修理完了したFT-817をじっくり見て、いくつか気付いた事を上げてみます。
まず今回交換したリレーは、FT-817NDの回路図ではRL3016で、部品名は「ARK115」となっています。CQ出版社発行の『FT-817マニアになる本』に載っている写真(41頁)でも、使用されている部品は回路図の通りでした。修理で交換された部品は、写真の通り「G6Y-1 9VDC」になっています。参考までに、秋月電子の店頭に並んでいる高周波リレーと同じG6Y-1の5VDCタイプです。このリレーも2013年3月生産終了予定品ですので、今後の互換部品は何になるのか興味があります。
(修理後のリレー RL3016)
次に気付いた事は、コイル間の結合を粗にするための導電スポンジが、コイル側面に貼付けられていました。回路図では、T1029とT1033間の結合となります。同様な措置は、FT-857DMでも行われていました。
(FT-817NDの回路図)
(コイルT1029とT1033の側面にスポンジ)
(FT-857DMでも同様の措置)
最後に、修理中に開催されたQRP Sprintコンテストには、KX3で参加しましたが、途中でマイク端子を折損してしまい、途中でQRTとなりました。破損部分は自家修理しまして、その際の配線カラーを報告しておきます。
TIPは白色、RING1は緑色、RING2は黄色でした。
(4極プラグが折れました)
(説明書の端子箇所)
以上
第172回 秋葉原QRP懇親会
#455 JG6DFK/1 児玉 智史
7月6日の土曜日、いつもの「喫茶室ルノアールニュー秋葉原店 マイスペース」で開催されました。参加者は11名と盛況で、遠方からはJA5DIM 林さんにご参加いただきました。たまたま東京に出張があったとのこと。
(会場の様子)
序盤は各局からの近況報告が行われました。飛び入り参加のJR1CHU 金重さんは「Elecraft KX3」を持参され、一部の参加者がヨダレを垂らしながら見ていたとかいないとか。
「KX3」はJE1ECF 斎藤さんの愛機でもありますが、その愛機は小笠原遠征中にビデオカメラとともに水没させてしまったとのこと。合掌。「KX3」だけは輸入代理店の協力でなんとか復旧を試みているとのことでしたが、通常、海水を被ってしまった電子機器は塩害でどうにもならないと考えるしかなさそうで、特に海上での移動時は皆さんくれぐれもご注意ください。
ここで迷(?)作のご紹介を。
(7MHz ゲルトラ2石送信機)
これはJR1QJO 矢部さんが製作したロシア製ゲルトラ(ゲルマニウムトランジスタ)による7MHz 2石送信機で、「Pixie2」を模した構成です。送信出力は失念しましたが、所詮ゲルトラですからその辺はお察しください。
そのトランジスタを提供し、ローカルでは「ロシア製パーツの伝道師」としてすっかり定着している常連のJH9JBI/1 山本さん(非会員)からはまたまた怪しげな(?)ロシア製パーツの実費頒布があり、物好きな数名が話題の(?)深海ザメよろしく食らいついていました。今後これらがどのようなアイテムに化けるのか楽しみです。
この他、JE1ECF 斎藤さんからは小笠原土産を頂戴し、各局ご満悦の様子でした。TNX.
(小笠原土産)
その後、話し足りない(飲みたい?)面々はこれまたいつもの二次会会場へ流れていきました。
幹事さんが多忙なようで、以上はたまたま現場に居合わせた「一参加者」からの報告でした。次回はJR1QJO 矢部さんに報告していただく予定です。
最後になりましたが、写真をご提供いただいた7L3DNX 竹野さんに御礼申し上げます。
第20回札幌QRPミーティング報告
JA8IRQ 福島 誠
札幌では年に4回、自作とQRPの愛好家が札幌に集まって札幌QRPミーティングとして無線の話をしております。
毎年8月はフィールドデーにあわせて、野外運用することにしています。コンテストの得点狙いというよりは、アウトドアで親睦を深めるという趣旨です。今までに赤井川村や苫小牧市に移動してましたが、一昨年から石狩市の石狩川河口付近の駐車場を移動場所としています。
今年も8月4日(日曜)9時~14時までそれぞれに運用を行いました。参加者はJA8YZ,JA8AVC,JA8DES,JA8DIQ,JA8DRE,JA8IRQ,JH8LDWの7名でした。
1)JA8DESさんは、最初に乗り込んでアンテナと簡易テントを張っての運用。ジンギスカンの準備をしてくださいました。
2)私(JA8IRQ)は例によって逆VのDPを張ってピコ21の2WのSSBで強く聞こえる局を呼んでました。QRZすら返ってこないことが多い中、なんとか3局との交信が成立しました。
3)JA8DIQさんは、FT-817を使って14MHzCWをで安定した運用ぶり。
4)JA8YZさんは、テーブルを広げて7MHzのCWを。中国製のアンテナだったそうです。
5)YZさんのキーが珍しいので写真を撮らせていただきました。OMが若いころに先輩から古い物をもらったという複式電鍵で、パドルじゃないので右も左も同じ接点です。「100年くらい前のものかもしれないよ」というお宝でした。
6)JA8AVCさんは、到着そうそうに3局交信したそうです。ちなみにAVCさんもふだんは自作送信機の動作確認以外ではほとんど電波を出さないらしいです。今回は子どもたち向けの夏休み工作教室で指導したICラジオを持参してくださいました。ラジオ少年のKIT-16DXというキットを使っています。ミツミのLMF501の互換品UTC7642というAMラジオ用ICを使っています。元のキットの設計だと分離が悪いので、コイルをタップダウンして選択度を良くしているとのこと。
7)JH8LDWさんはレストア中のTS120を持参。この時代のリグは聴きやすくていいねえと評判でした。
8)JH8LDW さんのVCHアンテナをながめるDESさん。グループで移動運用の楽しいところはみなさんの工夫を楽しめるところですね。
9)お昼はお約束のジンギスカンです。みんな車で来ているのでアルコールは抜き。ここでおしゃべりをするのが楽しいのです。
10)運用場所の全景。水平ダイポールはDIQさん、私は21の逆V、あとの方は垂直系のアンテナでした。15時前に解散しました。
編集後記
JA8IRQ 福島 誠(発行人)
今号からJG6DFK/1児玉さん、JO1UBD丸山さん、JI1RNB横木さんの3名に編集スタッフとして参加していただいております。私の本業が忙しくなりニュース発行が難しい状態になったために「誰か助けて!」とメッセージを出したところ、早速、救いの神があらわれました。ありがとうございます。
2年目のブログ会報はさらに充実した内容を心掛けていきます。
QRPクラブの会報に書くのは敷居が高いと思われてるようです。会員の中に「アマチュアのすごい人」がたくさんいることは事実ですが、私のような万年初心者もおります。
先月号に掲載のJG3EHD西村さんは、「失敗の記録をぜひ」というリクエストで原稿を書いてくださってます。「再現性のある失敗を紹介したいと心がけています」と、うれしいことを言ってくれています。一つの成功の裏にたくさんの失敗があることでしょう。堂々と失敗することができるのもアマチュアの特権ではないかと思っています。もちろん、うまくいったときの報告もお待ちしております。全国の仲間と共有しましょう。
全国組織のQRPクラブですが、実質的な活動はこの会報と会員限定のメーリングリスト、それに各地でのアイボールなどに限られてます。アマチュア無線を新しく始めた方、再開した方などにQRPクラブに参加することでアマチュア無線の奥深い楽しみを味わっていただきたいと思っています。
そのためにも、会報やメーリングリストやアイボールで会員のみなさんの楽しいQRP活動について教えてください。
初心者の方々も、遠慮なくご参加ください。ベテランだからといって偉そうにする人が少ないのがQRPクラブの良さではないかと思っています。他の会のことはあまり知りませんが・・・(笑)。
さて、QRPクラブ最大のアイボール会であるハムフェアが迫ってきました。私は仕事の関係で8月24日土曜のみの参加になりますが、QRPクラブのコーナーでお待ちしております。
原稿募集中です。FT-817私の使い方、リグ・アクセサリー・アンテナ製作、アイボール会報告、DX記録、移動運用の報告などなどいろいろな原稿を募集しております。できれば写真(一枚640×480、約200KBまで)を添えて編集部あてメールでお送りください。
編集部のメールアドレスはqrpnews@jaqrp.netです。@は@(半角)に変換のこと。