JARL QRPクラブ会報 2016年10月27日発行 Vol.59-6

投稿者: | 2016年10月27日







JARL QRPクラブ会報 2016年10月27日発行 Vol.59-6 The JARL QRP Club

JARL QRPクラブ会報 2016年10月27日発行 Vol.59-6

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JARL QRPクラブ会報 2016年10月27日発行 Vol.59-6


No. 2016年10月号 目次 コールサイン 筆者
1 【運用】QRPクラブのアワード獲得挑戦記 JG1SMD 石川英正
(Hidemasa ISHIKAWA)
2 【小ネタ】ダイオードRFスイッチの特性実測 JA0IXX 赤羽 史明
(Fumiaki Akahane)
3 【トラブル】コンテスト中にキーヤが暴走? JA1XFA 田島建久
(Tazima Michitaka)
4 【告知】11月3日はQRPコンテストです JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
5 【お知らせ】 QRPクラブからお知らせ JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
6 【編集後記】 JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)


QRPクラブのアワード獲得挑戦記

#988 JG1SMD 石川英正

 9月に入りNICTの電離層状態に関するサイトでもEsの出現は見られなくなってきました。同時に18MHz以上のHFバンドでの国内QSOの機会も減ってきており、そもそも出ている方を見つけことが少なくなってきています。6mは休日くらいしかオンエアしている方の声が聞こえてきません…しかも聞こえてもお隣のエリアくらいまで。QSOが聞こえてくるのは関東平野一円です。

 来年春まで、どうせ近隣エリアの方とQSOするのならばこの秋はQRPpで楽しもうか、と考えました。

以下QRPクラブのアワード獲得挑戦記です。

1. QRP100局/Wアワード

 これは1交信成立ごとに自局出力の逆数を計算し、その合計が100を超したらアワードのCriteriaを達成です。1W出力で交信しているなら100局と交信せねばなりませんが、10mW出力でしたら1局との交信で達成です。

 送信出力はある程度小さいほうが交信局数を少なくできて楽そうですから、まず自作の100mW/DSB送信機で挑戦してみました。これだと10局以上と交信できれば達成ですが、案外飛ぶようでも、悲しいかな同時に呼ぶ方があると負けてしまいます。10局といいながら空振りに終わる日もあり、QROする誘惑に負けてしまいます。
 2015年9月から挑戦を開始し、途中中だるみもあり、100局/Wを達成したのは2016年6月、26局との交信を要しました。100mWでの交信が7局、500mWでの交信が19局でした。

 そこで「QRP入門ハンドブック」を執筆する際に製作したポケロクを使い再挑戦することにしました。これならば出力は20mW(12V時 実測)ですから、2局と交信できれば達成です。「うまくいくものかなぁ?」と半信半疑でQRVしてみたのですが、これが意外にうまくいったのです。

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【図1】自作したポケロク

受信部はダイレクトコンバージョン、そこそこ感度があるのでFT817で聞こえるような局はだいたい聞こえてきます、しかしAGCがないので 蚊の鳴くような声の局もありますが、イヤフォンで聴くと案外とクリアに聞こえるのです。特にアンテナとのマッチング状態が良い時はなにか浮き上がってくるように鮮明に聞こえてきます。

 設備の構成はポケロク(20mW)+アンテナカップラー+2エレHB9CV、ポケロクとイヤフォンの間には2kHzのAF/LPFを入れました。

 結果は…、日曜日の昼開始早々、目標を達成してしまいました。





日付 時刻 相手局 運用地 His RS my RS 出力 距離(km) 出力の逆数 距離/出力
2016/8/14 9:07 調布市 電気通信大学 55 55 20mW 43 50 2,150
2016/9/25 12:30 富士山五合目 59 53 20mW 123 50 6,150
2016/9/25 12:50 秩父郡小鹿野町 56 51 20mW 98 50 4,900
2016/9/25 12:52 秩父郡小鹿野町 56 51 20mW 98 50 4,900
2016/9/25 13:26 八王子市高尾山中腹 55 57 20mW 70 50 3,500
2016/10/2 12:50 大菩薩嶺山頂 59 52 20mW 106 50 5,300
2016/10/2 12:53 景信山 57 51 20mW 72 50 3,600
2016/10/2 14:11 西多摩郡桧原村 奥多摩周遊道路 53 56 20mW 78 50 3,900


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【図2】交信地域の地図

 関東平野は西側に山塊がありますので自宅(習志野市)から見て西側ばかりです。

 100mW出力でやっていた時には「距離/出力」で1000くらい(距離=100㎞、出力0.1Wのイメージ)が多かったのですが、分母が小さくなったおかげでグンとインデックスが向上しました。山の移動局の方に相手していただくことで、出力を10mWくらいに下げることができればインデックス10,000くらいまではいけそうです。

2. 1000km/Total Powerアワード

 これは2局間の距離を送受信設備の消費電力で割ったものが1000を超えることが条件のアワードです。前出で一番遠い局は富士山五合目の移動局で、自宅からの直線距離は123㎞あることがわかります(距離計算に使用したサイトはみんなの知識ちょっと便利帳で、1km未満は切り捨てました)。
 123㎞/total_power >1000km/Wですから total_power<0.123Wであればよいことになります。

 しかし計測する前に考えてみましたが、このセットでは達成できそうにありません。理由は…、

① PTT回路にリレー1個使用している

リレーコイルの抵抗が100Ω、直列に180Ωを入れて12Vかけていますので
12(v)×12(v)/(100+180)(Ω)×1個=514mW !!

② 運用状態確認用LEDインジケーター

 12V かけていて、電流制限抵抗1kΩ、LEDでの電圧降下を2Vとすると、抵抗だけでも  (12-2)(v)×(12-2)(v)/1000(Ω)=100mW
なんのことはない、送信機の消費電力より圧倒的にフリルの消費電力が大きいのです。

 セットにかかる電圧と電流を計測するJIGを作り(セットに対し直列に0.1Ωの抵抗を入れ、電圧降下を測定することで電流値を得、ほかに電源電圧を計測)実測してみると、やはり送信時に1095mW 受信時に414mWも消費しています。123㎞という距離をずいぶん立派なものと思っていましたが なんと81.5㎞/Wで棒にも箸にもかかりません。

 悔しいのでバイポーラトランジスタ3石でDSB送信機を作ってみました。何のフリルもない10mWの送信機ですが、218mW(19mA 11.49V)も消費しています。受信部も3石の構成で207mWを消費。仮にこれで100㎞の交信ができたとしても235㎞/Wにしかならず全然届きません。これはなかなかタイヘンダ。来年の春先まで挑戦しがいのある目標ができました。

 ①送受信機の消費電力低減と出力のバランス 
 ②交信する区間の検討
 ③アンテナの改善 がキーポイントですが 更に①と②のバランスも必要です。例えば10mWで200㎞の交信をして記録達成を目指すのか、0.1mWで20㎞の交信を目指すのかという実験のデザインです。

 Esに頼るのは最後の手段として、なんとかphone & GWで実現できないかもがいてみることにします。数字が改善できたらまたご報告いたします。

【編集部から】

1000km/Total Powerは送受信時の消費電力を問題にするので他のアワードとはちょっと違った難しさがあります。市販のトランシーバで達成するのは困難でしょう。最近、問い合わせが多くなりました。多くの方のチャレンジをお待ちしています。(JA8IRQ)


【小ネタ】ダイオードRFスイッチの特性実測

♯1111 JA0IXX 赤羽 史明

MI301のストックもいよいよ底をついたので、テスト治具を作り代替候補のデータを取ってみた。

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【図1】ダイオードRFスイッチのテスト冶具と条件

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【表1】テスト結果

【テストのまとめ】

・HFの送信(A)ポート用には安価な電源用SiダイオードがFBだが、接合容量が大きいのでやはり受信(B)ポート用には向かない。そこはアイソレーションの大きなダイオードと組み合わせて使う必要がある。

秋月で販売(@20円)しているISS277(日立)は1S953などの汎用ダイオードより低ロスでFB。受信ポートのアイソレーションも良好である。
 Pd=100mW(Vr=35V、If=100mA)とMI301の許容損失の1/3程度だが1W以下のQRPなら送信用にも使えると思われる。(電力通過時のIMD、スプリアスは別途チェックする予定)。

・図中のRFC(50~100μH)はHF用。50~144MHz専用なら10μH~数μHに変更する。

【編集部から】

 よく使う部品がメーカー品切れになると高騰したりしますが代替品があれば安心ですね。データ提供ありがとうございます。(JA8IRQ)


【トラブル】「愛・地球博コンテスト」参加中にキーヤが暴走?

JA1XFA 田島建久

9月22日“愛・地球博コンテスト”に参加中にキーヤが暴走?しました。

Dotが連続して止まらない、という状態でした。
パドルを外しても止まらず、リグをオフにしても止まらず、電波の回り込みではなくキーヤ故障と判断。
コンテスト継続中(とはいえ、楽しみで参加。自己ノルマは50局交信)だったので、移動用の同じチップを使用したキーヤと交換して継続し、自己ノルマは達成できましたが・・。

さてコンテスト終了後、さっそく修理です。

 基板(蛇の目基板・空中焼きウドン状態な配線なため恥ずかしいので画像は出しません)上の目視チェック。
一番疑わしいのはパターンブリッジなのですが、見当たらない。
まともな動作のキーヤチップと入れ替えると暴走。やはり基板上の故障です。
目視では短絡は無さそうなので、次は部品の不良?と考え壊れそうなダイオード類(熱破損しそうだから)をチェックしましたが異常なし。
壊れた(壊した?)経験もある抵抗類もチェック。破損なし。
このあたりでキーヤはバラバラ状態となりましたが、原因が判らない。

基本に戻り、Dot信号ピンとアース間を当たったら、10KΩ程度の値を示して短絡を発見。パスコンを取り外したら、これが原因でした。

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【図1】 外したパスコンと回路上の位置

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【図2】パスコンの拡大

左側の足の付け根が割れていますが、これは外した後で調べるため揉んだためです。
基板から外した状態では割れていませんでした。



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【図3】使用前のコンデンサと破損品の比較
足の状態はこんな感じです。

キーヤ製作は2008年11月、超省エネ機ですので、電池交換は1回のみ、その後も問題なく連続使用していました。(過去ログは別件で2016・8月号の記事に添付)
 つまり電池交換(単五×2)以外基板に不要な力が加わる機械的ストレスは多分無し、耐圧オーバーは回路が3V仕様ですから、これもまぁ無さそう。
 製作時の半田漬け熱ストレスも他のコンデンサは異常なしなので、やはり単体劣化?

結論的には、たまたま劣化が進んで「よりによってコンテストで使用中に短絡」した、と結論しました。

 私はジャンク基板から外した部品を使って回路を組むのが殆どですが、ハム開始以前からの真空管使用の自作を含めて、コンデンサが短絡、それも低電圧使用回路で絶縁の良さそうなセラミックコンデンサが壊れたのは初めて経験しました。

 電解などリークの多いものは購入した新品でも使用前にチェックをしていましたが、今後は新古品使用時も含めてセラミックもチェックした方が良さそうですね。

 セラミックコンデンサも使用中に劣化して壊れるとは聞いていましたが、自分も経験するとは思ってもいませんでした。

 ワッチ中に突然リグが高速ドットを送信し出すとかなり焦りますよ。
 良い勉強にはなりましたが。

【編集部から】

 コンテスト中にまさかの故障! トラブルシューティングのレポートありがとうございます。セラミックコンデンサは力を加えて割ることはよくありますが、使用中の故障とはびっくりですね。(JA8IRQ)






【告知】11月3日(日)QRPコンテストが開催されます

JA8IRQ 福島 誠

 自作機部門があることで注目を集めているQRPコンテストが11月3日に開催されます。
運用技術と自作の技術、QRPの総合技術を競うことになります。今回は優勝者にQRPクラブの頒布するキットJP60の賞品があります。
 作って動作確認しただけで使ってない自作リグをお持ちの方は、ぜひこの機会にご参加ください。

JARL QRP Club 60 周年記念 2016年QRP コンテスト規約

1. 開催日時

2016年11月3日(木) 0900JST ~ 2100JST

2. 主催

JARL QRP Club (JARL神奈川県支部登録クラブ No. 11-4-15)

3. 趣旨

  本年、JARL QRP Clubが発足してから60周年を迎えたことを祝し、記念コンテストを開催する。

4. 参加資格

・ QRPで運用する国内のアマチュア無線局
 (JARLではQRPを空中線電力5W以下と定めています)
*ATT, Power Control等で出力を低減したものも認める。
*個人局またはクラブ局を一人で運用するものとする。
*特別記念局、特別局(8N,8J,8Mで始まる局)は、エントリーされてもチェックログとして扱う。

5. 交信相手局

 QRPで運用する国内のアマチュア無線局

6. 使用周波数、電波形式

・ 1.9~50MHzの各アマチュアバンド (※JARL主催コンテスト周波数に準ずる)
・ 電信、電話

7. 参加部門

(1) 電信電話シングルバンド部門 種目:各バンド自作機/一般
(2) 電信電話マルチバンド部門 種目:マルチバンド自作機/一般

バンド 種目 コードナンバー
1.9MHz 自作機 H19
一般 G19
3.5MHz 自作機 H35
一般 G35
7MHz 自作機 H7
一般 G7
14MHz 自作機 H14
一般 G14
21MHz 自作機 H21
一般 G21
28MHz 自作機 H28
一般 G28
50MHz 自作機 H50
一般 G50
マルチ 自作機 HM
一般 GM

尚、一般部門とは、各バンドで使用する無線機の送受信部ともに「メーカ製」であるものを言う。
自作機部門とは、各バンドで使用する無線機の送受信部の何れか一方または両方が「メーカ製」以外のものを言う。
「メーカ製」の詳細な定義は次項参照。

8. 定義

・ メーカ製とは、以下の物を言う。
 - アマチュア無線機器メーカが製造し、完成させたもの。
 - 参加者以外が作製し、完成させたもの。

9. 交信方法

(1) 呼び出し
電話の場合 ‥‥ CQ QRP コンテスト
電信の場合 ‥‥ CQ QRP TEST
尚、呼び出し符号への/QRPの付加は参加局のポリシーに委ねる。
(2) 交換ナンバー
・ RS(T) + 自局の運用場所を示す都府県地域ナンバー + QRPを表すアルファベット「P」
・ RSTが「599」、自局の運用場所が北海道石狩地域「106」のコンテストナンバーは「599106P」とする。
・ RSが「59」、自局の運用場所が神奈川県「11」のコンテストナンバーは「5911P」とする。

10. 得点

・ 完全な交信を1点とする。
・ 同一バンドでの同一相手局は、電信、電話それぞれ1交信を得点として計上出来る。

11. 交信上の禁止事項

・ JARLコンテスト規約に準ずる。

12. マルチプライヤー

相手局の運用場所を示す異なる都府県地域。但し、バンドが異なれば同一都府県地域であってもマルチプライヤーとする。

13. 総得点の計算方法

〔当該または各バンドにおける得点の和〕 × 〔当該または各バンドで得たマルチプライヤーの和〕

14. 書類提出時の注意事項

・ 電信電話シングルバンド部門、電信電話マルチバンド部門は、何れか一方の部門に申請できる。
・ 電信電話シングルバンド部門は、複数の種目に参加し申請できるが、同一バンドにおいては自作機/一般何れか一方に申請
できる。
・ 電信電話マルチバンド部門は、自作機/一般何れか一方の種目に申請できる。
・ 複数の種目に申請する場合は、種目ごとの書類を提出すること。
・ クラブ局での参加は個人のコールサインまたは運用者を明記のこと。

15. 書類の提出

・ 提出する書類はログ、サマリーシートおよび補助資料。
・ 補助資料は、自作機の場合は内部が判る写真とする。ただし、キットの場合は機種名をサマリーシートに記載すること。
・ メーカー製の場合は機種名をサマリーシートに記載すること。
・ ログの提出は電子メールを推奨する。
・ 電子ログはテキスト形式でのメールの本文とし、メールのサブジェクト(タイトル)は、提出局のコールサインとすること。
・ サマリー、ログシート形式: JARL形式を推奨するがCabrillo形式も可
・ 参加されたご感想等を是非お送り下さい。運用風景などの写真等大歓迎です。写真ともに公式サイトに掲載いたします。

16. 書類提出締切

11月23日 (郵送は必着)
 メールアドレス:contest(アット)jaqrp.org ( (アット)は@に置き換える)
 郵送先はJA8DIQ(住所は公式サイト参照)

17. 賞

・ 各種目の第一位に賞状を授与する。
・ JARL QRP Club 60周年を記念して、記念品および参加賞を授与する。
 記念品: 自作機部門、一般部門のそれぞれで最も多くの総得点を上げた局に対してJARL QRP Clubが60周年事業として頒布しているJP60を授与する。尚、複数のシングルバンド部門に参加した場合は規約12項の方法で得点を事務局で再計算する。また、シングルバンドの一般部門およびシングルバンドの自作機部門に参加した場合は自作機部門として扱う。
参加賞: 総得点が60点以上の局に対して参加賞を授与する。総得点の計算方法は上記記念品の場合と同じ。
・ 同点時は、最終交信時間が早い方とする。
・ 本コンテスト規約に違反したものは失格とする。

18. 結果発表

・ 公式サイトにて結果を発表する。
・ 提出するログに返信用封筒(郵便番号、住所、氏名を明記した長形3号の封筒)と92円切手を同封した局には結果、コメント集を送付する。
 【公式サイト】 JARL QRP Club  http://www2.jaqrp.org/contests/


 


【お知らせ】QRPクラブからのお知らせ

#678   JA8IRQ 福島 誠 (Makoto Fukushima)

【再掲】QRP入門ハンドブック発売

 私たちJARL QRP CLUBで編集したQRP入門ハンドブックが8月22日にCQ出版より全国発売されました。

 税込み定価2,592円、ISBNは9784789812795です。

 
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【図1】QRP入門ハンドブックの表紙

 なお、十分に注意しましたが以下の誤植がありました。申し訳ありません。他に誤植などを見つけた方がおられれば、会報編集部あて連絡ください。以下の誤植のうち、(1)~(4)は重版で修正いたします。(5)は3版以降で修正します。

QRP入門ハンドブック初版正誤表

(1) (p.56) QP-7の発振回路のトランジスタ
(誤) 2SC954
(正) 2SC945

(2) (p.82)「往年のQRPキット」の写真のキャプション違い、写真3-4-8
【誤】FUJIYAMAの完成後の内部写真に写っているスピーカの配線以外はビニル線などによる配線を一本も使用していない基板とケース一体型の構造
(JF1DKB 高野 成幸さん提供)

【正】 JARL QRPクラブの正式プロジェクトとして開発・頒布された“EQT-1”は,「Class-E」(ファイナルアンプ, 80%ほどの効率),「QRP」, 「TRX」の三つの頭文字を取って命名された100mW QRPp 7MHz CW TRX.送信とともにAFアンプも省電力化されていて,今では珍しいクリスタル・イヤホンが採用されている.筆者が幼少のころにゲルマ・ラジオに触れてから半世紀弱経過したが“,EQT-1”のクリスタル・イヤホンは今でも現役で使用可能だ.

(JF1DKB 高野 成幸さん提供)

(3) (p.137)コラム1 究極のQRPコンペティション
 表の中、第3位のコールサイン
【誤】 JG6FDK/1
【正】 JG6DFK/1

(4) 本文ではなく、カバー裏の広告
QRP入門ハンドブックの著者
【誤】 JARL ARPクラブ
【正】 JARL QRPクラブ

(5) (p.116) 左側の上から8行目
【誤】「TX Odd」(偶数の分)
【正】「TX Odd」(奇数の分)

 

【国際】ギリシャからQRPマラソンのお誘い

10月19日~11月30日まで42日間のQRPマラソンをやろうとギリシャのQRPグループからお誘いのメールが届いてます。

ギリシャといえばマラソンの本場ですね.
マラソンが42kmなので42日間だという説明です。

リンク先のホームページはギリシャ語がメインですが、QRP Marathon+のリンク一番上 QRPM01を開くと、ギリシャ語と英語とで以下のようなワード文書が表示されました。(英語部分を貼っておきます)

得点は、交信した双方のパワーを掛けてかけて√計算し、それを分母にして分子は距離です。2wayQRPでないと得点になりません。

双方5Wで1000㎞の場合は1000/5=200点、得点は距離に比例するので遠距離DXが多いほど有利になる計算です。

どなたかチャレンジしてみませんか?

QRP Marathon of autumn

The general purpose of this Marathon is to increase QRP activity, and with the use of WW-Locator to determine the largest “reference distance” using QRP Power.
This is not a contest, but a statistical game with QRP power and a continuous presence with low power (QRP).
To estimate the “distance” taking into account both the QRP power station and the other station.

With proper treatment can have useful statistical results for the dissemination of this time of year. All colleagues dealing with QRP world are welcome.

Date and time October 19 (00.00 UTC) until November 30 (23.59 UTC). 42 days, because it is 42 km is the Marathon.
Contact modes in : CW, SSB, RTTY.

All bands HF 10m to 160 m, including WARC.

No call (cq contest!!!) or exchange a number only ask the QTH Locator (or we can find it elsewhere from -QRZ.COM-) and note the transmission power of the other station. (Even with e-mail).
Participants use only QRP 5 Watt at the output or less, with any antenna, and the “opposite” to us station may use any power.

Not forbidden to ask the other station to reduce power during the QSO to write better performance. This is likely to “stimulate” the station to follow a “QRP life” now.

At the same time it is acceptable to reduce the output power during the QSO! For this reason we have set and special column in the spreadsheet for the indication of transmitting power of QRP station.

only one (1) QSO on each HF band can be written for each day (time in UTC).

Caution! ! The same station may rewritten in another band, if operated by a different WW-Locator.

In calculating the “reference distance” use type.

(1)

Z=L/√P1xp2

Z = L / sqrt (P1xP2.
L – distance k.
P1 and P2 – both power plants, Watt.
Z – the QSO reference distance.

(以下省略)

★【再掲】11/19 QRPクラブ創立60周年記念式典とパーティを準備中

以下のとおり、記念式典とパーティを行う予定です。会員のみなさんはぜひご参加ください。

JARL QRP CLUB 創立60周年を 記念して下記の式典と懇親会を来月に開催しますので 参加表明 を10月末までにお願いします。

1.会員番号
2.コールサイン
3.お名前
4. 記念式典か懇親会の何れかを欠席する場合、その旨を記入。
 

 尚、特に断りない場合は記念式典、懇親会両方に参加されるとみなします。欠席される場合「不参加」を通知する必要はありません。

以上を記入して jaqrp_60y@jaqrp.net (@は@に置き換え)宛にメールしてください。

日時:11月19日(土) 午後3時 から 午後7時
会費:5,000円(懇親会飲食代,式典のみ参加は無料)
場所: 以下

*記念式典会場(第一会場) 来賓挨拶等を予定しています
  午後3時 から 午後4時  (参加費 無料)
 
「銀座キレイが丘(別館)」

東京都中央区銀座7-13-8 第二丸高ビル 9階会費室

昭和通り沿い「コートヤード・マリオット・銀座東武ホテル」の並びです。宿泊の予約はインバウンドの関係で幹事としては手配しませんので地方から上京の方は各自で予約してください。

式典内容:

1.来賓挨拶
2.来賓記念公演
3.JP60 開発秘話公演
4.賞状授与式
5.ジャンクオークション

詳細は後ほど案内いたします。


*懇親会会場(第二会場)  宴会を行います
  午後4時 から 午後7時 (参加費5000円)

「Sun-mi高松7丁目店」

東京都中央区銀座7-13-20 銀座中村ビル 1階
第一会場の隣接するビルにあります。

懇親会会場(第二会場)  お食事と宴会

二次会は予約していません。近くにライオン銀座店があります。
また今年は全国集会は実施しません。記念式典・懇親会がその代わりです。

★ そのほか、QRPクラブに関する連絡先のメールアドレス

◆ QRPクラブの活動全般についての質問、ご要望、ご意見は qtc@jaqrp.org (@は@に置き換え、以下同じ)までお願いいたします。メールには必ずお返事を出します。
◆ アワード関連についての問い合わせ先はアワード担当へ award@jaqrp.net
◆ コンテストについての問い合わせ先はコンテスト担当へ contest@jaqrp.net
◆ 毎月開催している秋葉原懇親会については1エリア懇親会担当へ ja1@jaqrp.net
◆ 60周年記念式典の予約申し込みは jaqrp_60y@jaqrp.net (会員のみ)

◆ 会報への投稿などについては編集部へ qrpnews@jaqrp.net 


編集後記&近況報告

#678 JA8IRQ 福島 誠

◆ 会報10月号をお届けします。9月号に投稿が多かったあとで今回は少な目でした。

◆ 11月には60年記念式典で上京しますので、秋葉原にもよって来ようかと計画中。12月には子ども向けのクリスマスツリー教室をやりますので、その材料も調達してきます。

◆ 11月号の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを11月10日ころまでに編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。