JARL QRPクラブ会報 2012年6月号 Vol.55-03

投稿者: | 2012年6月20日

2012年6月号 Vol.55-03 6月20日発行


私のアンテナ自慢

会員各局より、自慢のアンテナの投稿をいただきました。すべてご紹介します。

コンテストで手軽に運用
  JJ4MEA 今田隆久

 最近はお手軽運用です。アンテナ設営にあまり時間かけないシステムにしてます。

 コンテストでの運用写真です。50MHz  Radix HB9CV(2エレ)144.(3エレ)430 (4エレ) Maldol HS-FOX727(倒産して廃番)3バンド設営でも15分程度です。拘ってすべてQRP運用して、コンテストも数多く入賞してます。

HF~430までアパマンから
  JG1QIU 佐々木

 はじめまして、千葉県市原市のアパマンハムの佐々木です。

 私の自慢のアンテナは、コメットUHV-6です。
 オプションコイルを付けて(3.5,7,18,21,24,29,144,430MHZ)のバンドに出られるようにしてQRP(p) SSBを毎日楽しんでいます。ローバンド、ハイバンド共にFBです。海外ではUSまでは飛んでくれました。先日は小笠原JD1ともRS59でQSOできました。0.5W~5WまでのQRPで送受信が素晴らしいアンテナです。
 自慢できるアンテナでQRPのアンテナで、これからもアクティブにQSOを楽しみます。コンパクトなHF~430オールバンド、コンパクトアンテナが自慢です。カウンタポイズ、グランドをしっかり取って設置していますのでダイポールアンテナに負けないくらいのアンテナだと思っています。

古いバーチカルで
  JA4MRL 北尾

「私の自慢のアンテナ」で原稿を募集されてるので投稿させていただきます。

 CushcraftのR7という古いバーチカルで、現在も借家住まいで20年近く使ってまして、4年ほど前に80mとか160mにも出たくなったのでいろいろ考えて、現在の仕様に変えました。廃材利用ですが、QRPでもコンテストに入賞できたり結構働いてくれてます。
 ただ経年変化でトラップ部が痛んで来てるので、手動のチューナーを入れないとうまく同調が取れないのが難点ですが、まだまだ楽しめてますので、自慢という事で紹介させていただきます。

500円で作れる簡単ダイポールアンテナ
  JA8IRQ 福島 誠

 いつもは市販のアンテナを使っているが、自分で作ってみたいという方のために私がピコ21と一緒に移動時に使っている21MHz用のダイポールアンテナを紹介します。

 平行フィーダを使ったダイポールアンテナというのはアンテナの基本そのものですが、フィーダからの電波の輻射があるので自宅では実験しにくいものです。移動時ならインターフェアの心配はありませんので、ぜひ試してみてください。

 フィーダは平衡(バランス)でリグの端子は不平衡(アンバランス)ですから平衡=不平衡を合わせるためにバランという高周波トランスが必要です。コアが入手できれば自作で簡単に作ることができます。M型またはBNC型のコネクタにバランをとりつけ、その先にミノムシクリップをつけておいて、アンテナフィーダの両端を挟むと運用可能です。
 電話用の配線に使う通信用屋内並列線という1mあたり35円くらいの塩ビ被覆2芯銅線を7m購入します。その線を6.8mに切り、二つに折った真ん中にビニールテープを巻きつけます。片方から並列の線を裂いて、ビニールテープのところまで開きます。フィーダ側は1センチほど被覆をむいておきます。エレメントの両端にはビニールの紐を結んでおいて、立木や適当な支持物に固定します。これで、3.4mのエレメントと3.4mの平行フィーダをもつダイポールアンテナができました。
 

アンテナとフィーダの長さを合計して1/2波長(および整数倍)になるようであれば、どのバンドでもこの方式が可能です。リグ側にチューナーがあれば多少の長さの変化があっても大丈夫ですし、フィーダかエレメントを継ぎ足せば、任意のバンドに同調させることができます。この線でなくても平行銅線であればAC用コードでもなんでも使えます。
 アンテナは簡単に実験ができて、しかも安い金額でよい結果を得られることがあるのでQRPの初心者にもおすすめです。ただし、SWR計などで整合状態をチェックしていないと大事なリグを壊すことにもなりますのでご注意ください。

【2016年の訂正】

 このアンテナを「QRP入門ハンドブック」の記事にするにあたって、ミスが見つかりました。
 平行フィーダは基本的には1/2波長で使うべきものですので、必要な長さは7.2mとなります。ところがこの平行銅線をフィーダにつかった場合、線間容量が大きいので共振するのは8.6mくらいになります。準備する通信用屋内並列線(TIVF)は13mを準備してください。以上、訂正いたします。(JA8IRQ/2016年11月9日)


DX短信 

JA1KGW 青山 憲太郎

 今日は雨だろうか?快晴だろうかと毎日の天気は気懸かりなものです。電離層で電波を反射させて通信を試みるアマチュア無線家、特にQRPで2WAY QRP QSOを行うジャンルは、宇宙に関する天気予報が気に掛かります。直接、どれだけ2WAY QRP QSOにとって有益なのかは判りませんが、携帯電話に毎日午後4時過ぎにNICT(宇宙天気情報センター)の宇宙天気機情報が飛び込んできます。余り携帯電話から電話をかけない私には携帯電話はこのために所持している見たいです。
 因みに、5月29日の宇宙天気情報は、次の通りです。
 活動領域 1490、1491などでBクラスの小さな活動が発生しましたが、太陽活動は、静穏でした。今後の太陽活動は稍活発な状態が予想されます。太陽風速は360km/sから通常速度のの240km/sの間で推移し、地磁気活動は静穏でした。今後とも地磁気活動は静穏が続くでしょう。SSNは、”87でした。早朝、EUがオープンして14MHzで2WAY QRP QSOを1局ゲットしました。午後は、21MHzのJT65Aモード、1W出力で4局とQSOができました。

QRPなDXの世界 海外のQRPer

JA1KGW 青山憲太郞 Kentaro Aoyama

G4WJM/QRP、Billさんとは21.060MHzでK2,1Wと103mのDubletで“9,555kM PER WATT“の2WAY QRP QSOができました。

このところ、早朝のEU方面の21MHzが毎朝のようにオープンしています。特に、21.060MHzの”QRP Window Frequency“でCQ QRPを出しますとQRP局とは毎日の様にQSOができます。
2012年5月7日の20;12UTCでQSOをしたG4WJM/QRPは、おなじみのK2, 5Wを103mのLong Dubletに給電してのQSOで、549/459のレポート交換をしました。世界中のQRPerが一度は挑戦するQRP ARCIのAward の一つの1000 Miles Per Watt (KMPW)に該当する、9,555 kMに達しました。BillさんもまたG-QRPのメンバー(#3,000)でした。


関ハムにみんな集まろう 

 JS1BVK 山田哲也

 今年も関西ハムフェスティバルが大阪池田市文化会館で開かれます.JARL QRP CLUB では,今年のテーマを『コイルの自作』に選び,コイルの巻き方,巻いたコイルのインダクタンス測定等を展示します.趣旨としてFCZコイルが製造終了した今日,QRP活動の一環とした無線機等の自作において,コイルの自作は避けて通れないとまでは言えないまでも,やってもる価値は非常に大きくまた楽しい事をアピールします.

  • 一日目:2012年7月14日土曜日,10:00~17:00
  • 二日目:2012年7月15日日曜日,10:00~16:00
  • 会場:池田市文化会館及び池田市豊島野公園,池田市立カルチャープラザ
  • 住所:大阪府池田市天神 1-7-1 (郵便番号563-0031)
  • ほか:JARL QRP CLUB の出展位置は,池田市文化会館2階コンベンションホール入り口前です.


編集後記

 JI3BSB 山本 節也

 今号より、会報をブログ版にしました。いかがでしょうか。ご意見をお寄せ下さい。
 また、投稿をお待ちしております。引き続き皆さんの自慢のアンテナの紹介、QRPランキング、製作や運用のレポート大歓迎です。原則として投稿はすべて掲載をいたします。よろしくお願いします。
投稿はji3bsb@yahoo.co.jp(@は半角@に変換してください)まで。
次号の締め切りは、6月30日です。