JARL QRPクラブ会報 2014年7月号 Vol.57-4


JARL QRPクラブ会報 2014年7月15日発行 Vol.57-4


No. 2014年7月号 目次 コールサイン 筆者
1 【2014 ARRL フィールドデイ特集】 VE3CGC 林 寛義(Hiro Hayashi)
2 【デイトン・ハムベンション特集Part2】 7K4VQV (AD7TN) 坪井 望(Nozomi Tsuboi)
3 QRPなDXの世界 JA1KGW 青山憲太郎(Kentaro Aoyama)
4 MIZUHO QP-7+VFO・TRIO JR-599 ライン JH2HTQ 中井 保三
5 FT-817用マイクの製作 JA3HKR 吉田 清和
6 MTR v2の製作 JA4MRL 北尾 政司
7 進め!都電QRP号僕らを乗せて! JR1QJO 矢部 伊知郎
8 FT-817におススメな電源アップバーター 7L4WHI 諏佐 大介
9 KX3用リニアアンプKXPA100の移動局措置 JO1UBD 丸山 裕二
10 【速報】ハムフェア出展場所(クラブブース)決定 JE1ECF 斎藤 毅
11 編集後記 JO1UBD 丸山 裕二
JA8IRQ 福島 誠

【海外で活躍するQRPer】

7月号巻頭の特集は、6月号に引き続き海外で活躍されているQRPerの坪井さん、そして林さんからの報告です。林さんはARRL フィールドデイの参加録、坪井さんはデイトン・ハムベンションの続報です。お二人とも自作アンテナでQRP運用という共通項があります。ハムを通じた異国で交流術は、これから日本を羽ばたく若い方々への参考になるかと思います。それではお楽しみ下さい。

2014 ARRL フィールドデイ

#906 VE3CGC 林 寛義 Hiro Hayashi

 本年もARRL フィールドデイ(2014 Field day)にローカルのクラブ局より6月28日(土曜日)に参加いたしました。
準備した機材は前もって用意し、以下、動作を確認しました。

  1. Kenwood TS-430V 私のQRP局の常用リグで、東京より持ってきました。送信出力は0W~10W可変で、かなり古い物ですが、私の現役リグです。このリグは日本仕様で北米では販売されておりません。
  2. アンテナ:20mバンドは自作のportable vertical、15mバンドはコメットのCHA-21、V型ダイポール、これもかなり古い物ですが、よく作動します。MFJ259B アンテナアナライザーで調整を済ませました。
  3. 電源:デスクトップPCから取り外し、12Vを取り出せるように改造。
  4. PWR/SWRメーター:Daiwa CN-500 これも古いもので、東京より持ってきました。このメーターはもうほとんど見かけられなくなりました。

ローカルクラブのフィールドデイの様子は以下のブログで見られます。
 Lambton County Radio Club ホームページ

フィールドデイ当日 (6月28日 土曜日)
 私の家より南に約30km離れた指定された公園に、12時半ころ行き、ピクニックテーブルにQRP局をセットしました。コンディションは20mバンドの方が良かったので、自作のポケットバーチカルを上げ、TS-430Vをパワー5Wに設定しCW運用の準備を整えました。あいにく、コンディションは悪く、UTC18:00から 20:30まで運用しましたが、QSO出来た局はわずか、4局だけ(W5QEP,N0MA,NA4K,W0BM)でした。
 恒例の夕食はUTC21:00(ローカル時間午後5時)より始まり、例年のように楽しく、いろいろな話で花が咲き、約1時間で食事を終了し、家に夕方7時ころ戻りました。楽しい1日で、十分満足しました。

感想
 去年は20mバンドQRPで、14局とコンタクトできましたが、本年はさんざんな結果でした。クラブ局で40mを運用していた人は、夕食の時間までで、80局とQSOできており、状況を見て、40mバンドにオンエアーすることも考えようと思います。

VE3CGC
F/Dの私のQRP TS-430Vのセットアップ

VE3CGC
F/Dに参加した公園

VE3CGC
私のポータブル垂直アンテナ(20mバンド用)

VE3CGC
F/Dのクラブ局の電源、ホンダの発電機

VE3CGC
ローカルラジオクラブ「ランプトン ラジオ クラブ」クラブ局コールサインはVE3SAR

VE3CGC
F/Dオンエアー中の私

VE3CFK
VE3CFK Chetさんが夕食を調理中

VE3CGC
私のいただいた夕食、ハンバーグ、ホットドックを中心にサラダ、豆類など。おいしかったです。HI HI。おかわりも自由でした。

編集担当から

林さん、投稿ありがとうございます。
フィールドデイは、楽しまれたようですね。成績は別として、皆さんいろいろな楽しみ方がありますし、軽食を取りながらのEye-Ball交信は、メニューからまさに北米流ですね。また、自作のアンテナを拝見しますと、いろいろと研究されているようですね。QRPと自作は大変相性が良いので、もしかしたら自作談義で盛り上がったのではないでしょうか。
 さて、Lambton Countyがどこにあるのか判らず、早速Google Mapで検索しましたら、米国に近い場所なのですね。ミシガン州にも近いですから、もしかしたら坪井さんと既にQSOなされているのかなと思いました。でも地図では近くに見えますが、……若い頃にイリノイ州へ短期駐在している時に、ナイアガラの滝まで車で………東京~九州くらいの距離でびっくりしました。1時間の時差もありましたし。
クラブのHPを拝見すると毎週日曜日に朝食会が行われているようですし、また、林さんのブログ(VE3CGC)ブログを拝見すると、いろいろと自作(球系もあります)を行われているようですので、これからも機会がありましたら是非レポートをお願い致します。

Lambton County
Lambton Countyの位置

(JO1UBD丸山)


デイトン・ハムベンション パート2

#525 7K4VQV (AD7TN) 坪井望 Nozomi Tsuboi

 先月に引き続き、デイトン・ハムベンションを写真でご紹介します 今回は番外編です

 デイトン・ハムベンションで見逃せないのが、屋外で開かれる「フリーマーケット」です。
電子部品、アンテナを売るお店もありますが、やはり一番気になるのは「ジャンク」です。
トラックの荷台で、車のトランク部分を使って、テーブルを出して品物を並べる方、
テントを張って本格的に売る方、それぞれの出店の仕方があり、見るだけでも楽しいです。

AD7TN

AD7TN

AD7TN

AD7TN

AD7TN

AD7TN
【フリーマーケット】

 Heilのブースでちょうど、ポッドキャスト番組「Ham Nation」の公開収録が行われていました。写真の一番左側に立っている方が、Bob Heilさんです。「皆さんのコールサインをどうぞ」と
収録に集まった人達にマイクを向ける場面があったのですが、中には2秒位間をとってから自分のコールサインを言う人もいたり、DXのパイルアップを聞いているような感じでした。

AD7TN
【ヘイルのブース】

 ミシガンから出店のGold Medal Ideasでは、「私はアクティブ・ハム」、「デカイ方がイイ」、「1800年代のショートメール」など、アメリカンユーモアなTシャツが売られていました。

AD7TN
【Tシャツ】

 「コンテスターズ・ブレンド」、「キロワット・ブレンド」という面白い名前のコーヒー豆を売っている方達がいました。コンテスターズはレギュラーコーヒー、キロワットは濃い目ダークローストでしたが、「私はQRPerだからキロワットは飲めない」と冗談を言ったところ、カタログには載っていないが「QRPブレンド」というカフェイン抜きのコーヒーも売っていると教えて貰いました。 THE UNSEEN BEAN(コーヒー豆の販売店)

AD7TN
【各種コーヒー】

編集担当から

 坪井さん、続報の報告ありがとうございます。
 僕もジャンク品は大好きなので、一日中居れそうな気がします。写真を拝見すると、JRC製Rigが2台積まれていたり、マニアな方なら買い占めそうです。また、業務用の受信機なのでしょうか、白いフロントパネルは惹かれますね。米国では、携帯電話基地局機器(アンプ、送受信機、コンバイナ、フィルタ等々)の中古市場が昔から有りますので、ひょっとしてマイクロ帯のアンプも有ったのではないでしょうか。また、スーパーフレックスなど同軸ケーブル形状の導波管も現地は安そうな印象で、もし行ったらオケラになっていたと思います。
 コーヒーに関するやり取りも北米的で、まさにお祭りですね。(JO1UBD丸山)


QRPなDXの世界

海外のQRPer

#377 JA1KGW 青山 憲太郎 Kentaro Aoyama

RA1AIF/mm/QRP、Stephanさんとの海上移動局(コンテナー船)との2WAY QRP QSO

 RA1AIF/mm/QRP、Stephanさんとの最初の出会いは、2010年2月17日に14MHzでFT817、5Wと8mGPの組み合わせのコンテナー船からのQRVでした。ウラジオストックと中国の港の間をコンテナー船で航行しているようです。
 その後、回を重ねて現在までは、14、21および28MHzの3バンドで12回のQSOをしています。リグも最初のFT-817から現在ではK2、5W運用をしています。その都度MM Loc:を送信してきます。掲載のQSLカードにも緯度/経度がかかれていますが、達筆で判読は困難です。但し、その下に“At sea nr(near)Hong Kong”とメモ書きが読めます。
 最後のQSOは、2013年4月10日および11日です。昨年までは28MHzのオープンする機会があり、多くの局とQSOができましたが、RA1AIF/mm/QRP、Stephanさんも28MHzは“Tanks for New Band QSO 2way QRP”だと喜んでいます。
 ここ1年ばかりQSOをしていません。元気でコンテナー船で活躍していることを願っています。

RA1AIF/mm/QRP
【RA1AIF/mm/QRP StephanさんのQSL】

RA1AIF/mm/QRP
【RA1AIF/mm/QRP StephanさんのQSL】

編集担当から

 青山さん、いつも投稿ありがとうございます。
 よくQSOした方が、無線上で不通になると心配になりますよね。ウラジオストック~中国間は片道で2週間くらいでしょうか、中国貿易は活発ですので、確かに心配になりますね。(JO1UBD丸山)


MIZUHO QP-7+VFO・TRIO JR-599 ライン

#1014 JH2HTQ 中井 保三

JH2HTQ
【MIZUHO QP-7+VFO・TRIO JR-599 ライン】

JH2HTQ
【シャックでの様子】

 1996年に、ミズホ通信株式会社のキット:QP-7にVFO・7Dを付加した、40mの1ワット・QRP送信機を完成していましたが、会社などでの多忙により、三級免許を取得する機会も無く長い間、運用に向けての取組みが頓挫していました。

 還暦を機会に、第3級短縮コースを受講し、2014年に従事者免許と無線局免許を取得しました。当初は、QP-7+VFOのTXと、IC-723Sを正確なデジタル周波数計機能のあるRXとして使い、送受信の切り替えは、同軸切替器を手動操作して、送・受信を切り替えていました。この手間な仕様でも、ストレスを感じることは無く、9,000km彼方の米国西海岸とのQSOは、9局にもなりました。

 2014年6月中旬、1969年製のTRIOのJR-599が入荷しました。
 ミズホのQP-7のキットを組み付ける際、VFOも入手して、通信型受信機とのトランシーブ操作が出来る様、セミブレークイン回路とリレー回路を付加する仕様としていたので、JR-599は願ったり叶ったりでした。さっそく、
MIZUHO QP-7+VFO・TRIO JR-599 ラインを構築する事としました。KR-599(RX)の背面にあるソケットに取り付ける、仮のプラグ(ジッパー線2箇所とTXからのリレー信号との接続)を製作したら、すぐにトランシーブ運用が可能となりました。

JH2HTQ
【JR-599との結線図】

JH2HTQ
JH2HTQ
【現在の運用システムとシャック全体】

 JR-599(RX)には100KHzと25KHzマーカー回路があり、それなりにメインダイアルの補正は出来ますが、手動と耳でのキャリブレ―ション操作により周波数を合わせるのは大変ですが、QRPの運用では、少し周波数をずらして相手局を呼んだり、JH2HTQ/QRPと長く打電する事で、取ってもらい易くなりますので、実際の交信では、この自然な誤差が、とても効果的に作用しています。実際のQSOに於いても、私自身は感覚的に違和感がないのですが、ワッチ局からは、240Hzずれているとの指摘も。

 この仕様で、既に半月で9,000km彼方の米国西海岸とのQSOは、2局となりました。CONDXが、SN値で「100」以下、K値が「1」か「0」の時、貧弱な1Wの電波も効率的な洋上伝搬により、米国西海岸へはRST 229~559で飛びます。

JH2HTQ
【JH2HTQの空中線】
 40m: 1/3λHeight INV-V-DP(1/2λ)
 17m: 3/4λHeight Rotary-DP(1/2λ)

 フルサイズのDPなので、短縮DPよりSが1.0~1.5も良いと感じます。サイクル24の終焉を見込んだ、DX環境にふさわしい仕様として、40mと17mの2バンドに決め、各アンテナが干渉しない様に配慮した設置に心掛けた結果、ロスのない空中線環境を構築できた事が、40mでの1W-CW-QRP-DXの実現につながったと考えています。この高さでのフルサイズ逆Vは、真上へ1W、DXに必要な30度の角度では、-3dBで半分の500mWとなります。
 すなわち、20m高のフルサイズDPの500mWのQRPp局と互角に戦う事ができます。こちらの利点は、給電点の低さが幸いして、国内からロシア沿海州や台湾へは、RST 559~599へ広い範囲で飛ぶので、この高さで国内からDXまで楽しめる所が、とても気に入っています。

JH2HTQ
【QP-7+VFOの分かりにくい手書きの回路図です】

編集担当から

中井さん、投稿ありがとうございます。
 昭和時代にタイプスリップしたような構成で、それでも互角にDXが出来るのは凄いですね。シャックにも自作作品が溢れていて、また、アンテナも研究されているご様子で、まさにアマチュア無線局の本流だと思いました。僕が開局した初心者の頃は、OMさん方の会話の内容が良く理解できませんでした。そして最近やっと追い付いたのかなぁーと思っていましたが、中井さんのような「自作機器で交信」される方が居ますので、僕はまだまだヒヨッ子だと思いました。
 交信のレポートも是非お願い致します。(JO1UBD丸山)


FT-817用マイクの製作

#982 JA3HKR 吉田 清和

 何か小物を作りたくなって、今更ですが移動の際に純正では大きいなぁと感じているFT-817のマイクを作ってみました。WEBを検索すると多くの方の製作例を見ることができます。そんななかでも苦労されているのはモジュラープラグのところではないかと思います。私も製作例を紹介して仲間に入れてもらおうと思います。

 最初は純正と同じくダイナミックマイクを用いたものを製作したのですが、ローカル局に音のレポートをもらったところ、純正のほうがいいと言われてしまったので、コンデンサーマイクタイプにすることにしました。
 構成ですが、変換や中継コネクタを用いずモジュラープラグを付けること、また純正にある他の機能のボタンは付けないで単純にPTTスイッチのみとすること、としました。
 まず部品集めですが、大阪のパーツ店を何軒か廻って、マイクエレメントは素性のわかった9.4mmφのものにしました。説明書には●指向特性:無指向性、●感度:-45dB、●インピーダンス:1kΩ、●基準電圧:4.5V、●サイズ:φ9.4×6.5mmとありました。マイクコードは、少なくともマイク信号にはシールド線を使いたかったので、色々さがしていると切り売りのなかにシールド線+6本というのがありました。カールコードではないですがこのほうが嵩張らず、また芯線の本数もモジュラープラグにぴったりです。コードの刻印は「7C MVV FUJIKURA」とありました。モジュラープラグは「撚り線用」というのがあったので、これとついでにブーツも買っておきます。ケースはタカチのSW-50、PTTスイッチはタクトスイッチのなかから指になじむものを選びました。一式を図1に示します。

JA3HKR's mic
【図1】材料一式

 さて、問題のモジュラープラグの結線ですが、あいにく私は圧着工具を持っていません。しばらくモジュラープラグを眺めていて、次のような方法で接続できそうだと考えました。
 まずコードの先端の外皮を必要なだけ剥がし、芯線の長さを揃えて切ります。FT-817の取説のコネクターのピンアサインを見て、マイクとPTTとGNDおよび5Vの線がそれぞれの位置になるようプラグの先端いっぱいまで差し込みます。使わないピン番号の所へも適当に差し込んでおきます。思った位置に差し込むのはなかなか難しいです(シールド線以外は色にこだわらなければどこでもよい)。このとき線の被覆はシールド外皮以外剥がしません。この後、8個ある金色の接点の一個の大きさより一回り小さいマイナスの時計ドライバーで接点を強く押し込みます。約1mmほど入って芯線に食い込み接続されます。
 これを全部の接点について行います。テスターで接続されたことを確認しておきます。圧着工具があればコードの首根っこもかしめられるのですが、ここではエポキシ接着剤を流し込んで固定しました。ブーツを使用する場合は忘れないうちにコードに通しておきましょう。図2にコードの線構成と接続後のプラグを示します。

JA3HKR's mic
【図2】コネクタの加工

 図3に回路図を示します。純正品のマイクレベルに合わせられるよう半固定VRを設けています。コンデンサーは手持ちに積層セラミックがあったのでそれを用いました。

JA3HKR's mic
【図3】結線図

 図4は内部、図5は完成したものです。前面に貼っているスポンジは御菓子の箱の中に入っていたものです。ただしこれは重要な役目をしており、これがないと風が吹いたときや、息がプラスチックケースの穴に直接当たったときに鋭いノイズを発生します。

JA3HKR's mic
【図4】マイク内部の様子

JA3HKR's mic
【図5】完成したマイク全景

 最後に、ダミーロードとオシロをつなぎ、変調波形を観測し、純正マイクと同じレベルになるようVRを調整します。今回製作したマイクの方が出力レベルが高かったので、VRをかなり絞った位置になりました。FMモードにして別のリグでモニターしたり、ローカル局にレポートをもらったりして確認をしましたが、問題なく動作してくれているようです。
(2014.6.16)

編集担当から

 吉田さん、いつも投稿ありがとうございます。
 CQ誌でもご活躍のようで、もう投稿は頂けないのかと思い、心配しておりました。さて、RJ45モジュラーの圧着加工は悩ましいですよね。僕は普段からLANケーブルは丁度良い長さに自家成端加工していますが、それでもRigに使われているシールド線の処理は難儀しています。STPケーブルのようにシールドから単線が出ていれば楽なのですが。先日も友人からIC-7000のマイクのRJ45のピンを折ったので再成端を依頼されて、たった一カ所なのに20分くらい掛かりました。カールコードは、失敗を重ねて何回も「頭を切る」と、カール部分に達してしまいますし。接着剤での補強は参考になりました。今度試してみたいと思います。(JO1UBD丸山)


MTR v2の製作

#788 JA4MRL 北尾 政司

 久し振りのハンダ付けを楽しみました。MTR ver2です。部品を見ると、とてもちっちゃいので、
まだ目がしっかりしてるうちにと思い、早速手をつけました。
 途中幾つかトラブルもありましたが、とりあえず完成です。
 細かな調整はまた後でやろうと思いますが、受信はK2で普通に聞こえる信号はこれでも聞こえるので、結構遊べそうな気がします。
 7月中には電波が出せると思うので、当分楽しめそうです。

JA4MRL's MTR V2
【MTR v2トライバンドQRP TRX】

JA4MRL's MTR V2
【QRPパワー計で測定中】

編集担当から

 北尾さん、投稿ありがとうございます。
 この機器は初めて知りました、ご紹介ありがとうございます。相当小さい感じですね。グーグルで検索しますと、いろいろと製作記録が出てきますが、小さいが故にチップ部品ばかりでなのですね。僕にはちょっと無理だと思いました。次回は実際の運用レポートをお願い致します。(JO1UBD丸山)

 ◆この機種のことは知りませんでしたが、作者のKD1JVHendricks QRP Kitsの設計者の一人として有名な方だったのですね。
 MTR-V2の解説ページは見つかりませんでしたが、サポートMLやキットの内容を公開したW2MDWのページがありました。基板で動作中の動画がここにあります。運用中の動画はこちら移動運用中のものをどうぞ。(JA8IRQ福島)


進め!都電QRP号僕らを乗せて!

秋葉QRP懇親会番外編

#725 JR1QJO 矢部 伊知郎

 いつも第一土曜日の4時から、ルノアールにて秋葉QRP懇親会を開いていますが、6月7日の会場予約はライバルにかすめ取られて流会となりました。そこで機転を利かせたJE1ECF斎藤さんが都電荒川線の路面電車の貸切乗車会をアレンジをしてくれました。

QRP懇親会
【荒川車庫で集合写真】

 当日はあいにくの大雨でしたが、荒川車庫で丸窓とダブルルーフのレトロな9000系電車に乗り込み、荒川線往復の旅に出発進行。斎藤さんはKX3と短縮アンテナでトレインモービル開始。残念ながら電車の車体がシールドになってQSOならず。それでも皆思い思いに車内アイボールQSOに花を咲かせ、沿線の旅を楽しみました。

QRP懇親会
【車内からの移動運用】

編集担当から

 矢部さん、報告ありがとうございます。
 お天気は残念でしたね。近くなので都電は良く見ますが、貸し切り車両の「ダブルルーフ車」は、普段は運用されて無いようですね(初めて見ました)。都内の路線が一斉に廃止された際は、当時の住まいの最寄りであった新佃島から「花電車」を見に、柳島まで乗りに行った記憶があります。
 鉄と無線は、両方やられている方が多い印象ですので、また企画して下さいませ(JO1UBD丸山)


FT-817におススメな電源昇圧コンバーター

#1063 7L4WHI 諏佐 大介

各局
梅雨の時期に筆を執ります。
 先日、コスモウェーブ社製の昇圧用のアップバーター(UP60X-DC13.8V)を購入しました。 

このアップコンバーターの諸元は次の通りです。

  •  入力電圧範囲:10~13.8V
  •  昇圧後の出力電圧:13.8V(調整可能)
  •  最大電流:4A (最大60Wまで)
  •  容積:縦35mm × 高さ60mm × 奥行き80mm
  •  重さ:200g(アルミケース)
  •  さて、FT-817NDで使うために、まず12Vバッテリーに接続するためのファストン(平型)端子を圧着ペンチで電源コードに接続して、アップバーター背面(入力側)に接続します。そして、FT-817NDに付属しているコードにバナナクリップを半田で繋いで、アップバーター前面端子(出力側)に接続します。その後FT-817NDのディスプレイを見ながら、アップバーター内にある半固定抵抗を調節して13.8Vに調整しました。それらの準備を終えてから、CQ誌の2014年5月号49頁の記事に紹介されている「ノイズ探知機」で、動作中のノイズ確認を行いました。
     実際の運用使用では、自宅から離れた高台に移動して、144MHzと430MHzで運用しました。
     使用感ですが、付属のバッテリーではPTTボタンを押すと急激に電圧が下がりましたが、12V7.2Ahのバッテリーにアップバーターを付いて運用すると、急激に電圧が下がる事が無くなりました。又、交信も上手く行きました。
    FT-817NDで移動運用には最適なアダプターですので、お勧めします。コスモウェーブのHPには、説明書が公開されていますので、ご興味ある方は参照してみて下さい。

    UP60X-DC13.8V
    【コスモウェーブのHPの注文画面】

    編集担当から

    諏佐さん、投稿ありがとうございます。
     マイクロ帯のプリアンプ探しでコスモウェーブのHPに何回か見に行きましたが、この手の製品があるとは気付きませんでした。秋葉原にあるコスモ製品の販売店(ラジオ会館1号館の地下)は、たまにチェックしてますが、ここでも気付きませんでした。昨年のハムフェアにもコスモさんは出展されていましたので、今度寄ってみたいと思います。
     間もなくフィールドデーコンテストです。このアップバーターがあれば、外付けバッテリーの使用時間が長くなると思いますので、楽しみですね。(JO1UBD丸山)


    KX3用リニアアンプKXPA100の移動局措置

    #993 JO1UBD 丸山 裕二

     QRPを楽しむコミュニティーではありますが、100W仕様のリニアアンプKXPA100(シリアル番号0556)をKX3の附属機器として移動局申請が終わりましたので、その事務処理などを中心に報告します。

     KX3を使用している際に、たまにQROしたい場面に遭遇します。また、KX3を自宅と移動運用の両方で使用したい場合は、法的な制約により移動局として申請する必要が生じます。逆に、KXPA100をKX3と組合わせて100Wとした場合は、KX3は移動しない局にしなければなりません。これらを総合的に判断した結果、KX3は移動局のママで使用することにしました(移動しない局専用にKX3を新たに調達すれば済みますが)。KXPA100は、三菱のMOS-FET RD100HHFをプッシュプルで使用して増幅しています。同様な構成のRigでは、TS-590(100W機)、IC-9100(100W機)が有りますので、何らかの出力制限が必要となります。
     まずKX3のファームウェアに対する書き込み措置が必要となります。もしKX3本体購入時に予め「将来はKXPA100を付加しても50W制限」と構想している方は、その旨を添えて購入する必要があります。そうすれば、KX3本体出荷の段階で、50W措置の状態になっています。僕の場合は、KXPA100が発売される事自体が未発表であった時期の注文なため、KX3は一旦EDC社へ送付してファームウェアへの書き込みをお願いしました。50W措置は、ALCでの制限としてKX3本体で行われているためです。
     次にTSS申請時は、特定のKX3とKXPA100の組み合わせで最大出力が50Wになるという証明書(EDC社から交付)が必要となります。これは、KX3本体だけをTSS申請した際に必要であった日本のバンドプラン外での発射不可証明書と同様になります。試しに、この証明書類無しで工事設計図のみを添えて申請したところ、ファイナルのFET素子自体の能力が100W機相当なためにTSSからは「機器の能力が移動しない局に相当する」旨の指摘となりました。具体的な指摘内容は文末に示します(TSSにアドバイスを求めた際は、QRP化するのは勿体無いと……HiHi)。その後、50W措置の証明書を添えることにより、無事に保証認定となりました(郵送申請のため実質約2ヶ月間、その間に郵便料金の値上げもありました)。
    これらの疑問に対してFAQとして、EDC社の木下OMより質問にお答え頂きましたので、ここに紹介します(tnx 木下OM)。なお、FAQ中にある「一旦送付しての書き込み措置」「50W措置の証明書」などは、EDC社のサポート契約者に限定されますので、ご注意下さい。

    【FAQ】
    (Q1)KX3本体注文時に、将来はKXPA100の50W措置を計画している場合が、予め申し出る必要があるか?
    (A1)その通りです。KX3本体の中のファームウエアに50Wの規制を行うプログラムが入っているので、KX3購入後にKPA100を追加購入しても、KX3を送り返してもらわなければ、設定ができません。

    (Q2)KXPA100注文時は、50W措置である旨を添えて注文する必要があるか?
    (A2)KX3とKPA100を同時に注文の場合には、50W対応の希望を伝えていただければ、問題ありません。

    (Q3)KX3、KXPA100を購入後に、後日これらの組み合わせで50W措置が必要になった場合は、EDC社へ機器を送付して内部への書き込み処理の対応が必要となるか?
    (A3)その通りです。

    (Q4)50W措置後、シリアル番号が異なるKX3とKXPA100の組み合わせでは、50W上限の機能は働かないのか?
    (A4)50W規制のかかったKX3の場合、どのKPA100と組み合わせても50WでALCが動作するために50W 規制が動作します。ただしCAL75Wの校正をKX3とKPA100のペアで行ってからKX3を50W規制しますので組み合わせを変えた場合に出力の設定と実際の出力に差が出る場合があります。

    (Q5)50W措置後に、将来100W固定局へ変更する場合は、KX3とKXPA100の両方に対して、内部への書き込み処理が必要になるのか?
    (A5)KX3のみの変更で元に戻ります。

     さて、KXPA100の内部構造などは、すでに組立て説明書がダウンロードできますので、そちらを参照頂きたいと思います。組立ては、特に難しい箇所も無く1時間以内に終了しました。
    組立て説明書には、FT-817との接続方法が解説されていますが、日本国内では余り居ないのではと思います(FT-817が移動しない局扱いになるため)。

    KXPA100
    【内部は3階建て基板】

    KX3とKXPA100との間は、RFケーブルを除いて専用のケーブルを利用して接続し、KX3本体用の電源ケーブル、電源ON/OFF制御、TX-ON/OFF制御、バンド切り替え制御、ALC電圧制御などがKX3本体との間で通信されます。(予約した時期は、専用ケーブルの存在を見逃していたので、追加で予約しました)

    KXPA100
    【KX3~KXPA100接続構成】

    KXPA100
    【FT-817~KXPA100接続構成】

     KX3とKXPA100の組み合わせは、外付けリニアアンプが繋がっている事を意識させない操作感が良いと感じました。例えば電源投入の操作は、KX3本体のみの操作で済み(連動してKXPA100は電源ONとなります)、特にRF出力の調整は、KX3本体側で0.0W~50Wまでの間を連続で操作をします。その際は、KX3に出力値がそのまま表示されます。また、KX3側操作で11W以上にした場合に、KXPA100は初めて増幅機能が働き、それ未満の出力の場合は増幅機能はバイパス状態になります。
     外付けリニアを使った方なら感じると思いますが、本体のRF出力電力と、リニア増幅後の電力を素早く換算する事は困難ではないでしょうか。特に本体側がHi/Loの2段階切替では無く、無段階の調整が出来る機器の場合などです。
    なお、送信中に出力調整を行うと、3.0Wと11Wで、それぞれ切替のためにKX3のRF出力は一旦停止されます(1秒程度)。

     KXPA100内蔵のATUは、KX3本体のものと同様に素早くチューンが行われます。チューン時のRF出力は、KX3が5.0W(KXPA100は増幅動作無し)となります。
     QRO時の消費電流値ですが、6m SSBで2tone変調/50W時に実測で6.3Aでしたので、シールドバッテリを利用する移動運用にはかなり厳しいのではないでしょうか。(ATUチューン時の消費電流は2A前後で変動)

    KXPA100
    【DCクランプメータでの測定】

    KXPA100
    【TSSからの最初の指摘内容】

     最後に、僕は何が何でもQRP運用に固持するのでは無く、その場面に合わせてQRP運用を楽しんでいます。例えばQRP部門が未設定なコンテスト、東京コンテスト、東京UHFコンテストなどでは、QROな状態で出ています(もともとトップ争いには無縁な順位ですし、都外局との交信目的として)。また、珍しい局が出てパイルアップになっているような場面で、QRPでは完全に不可能と断念した際に、ちょっとだけQROしたいような時に、このリニアは使う事になると思います。


    【速報】ハムフェア出展場所(クラブブース)決定

    #696 JE1ECF 斎藤 毅

     今年もハムフェアまであと1ヶ月となりました。7月9日東京ビッグサイト会議室において小間割抽選会があり、出席しました。今年のクラブブースは出入口に近い、「J-20」です。会員の皆さんの来場をお待ちいたします。

     引き続き、会場設営、自作展示品、掲出用活動報告など募集しています。なお、前号掲載において、前日の搬入日に会場設営をお手伝いされる方の交通費を各自負担と記述しましたが誤りとなります。

    編集担当から

     平日の対応お疲れ様でした。会場のレイアウト図は未だJARLサイトには有りませんので、後日確認しておきたいと思います。1ヶ月はあっと言う間に来てしまいますので、皆さん準備をお願い致します。(JO1UBD丸山)


    編集後記

    JO1UBD 丸山 裕二

    ★今月号も皆様の投稿により、なんとか出来上がりました。ご協力ありがとうございます。
    ★連載頂いている青山OMのDX短信は、今月はお休みです。最近はJT65モードに挑戦されているようです。
    ★6m AND Downコンテストはいかがでしたでしょうか?僕は少しだけ自宅から、1,200MHz帯にQRP参加して30数QSOで終えました。
    ★6mのEsは、未だに発生しているようですね。時間が有る時は、6m AMに張り込んでますが、今シーズンは未だゼロです。呼んでいる1エリアの局は聞こえるのですが、都市ノイズのためか、聞こえて来ずに残念です。
    ★近々同軸ケーブルの価格改定が行われるようですね。高いバンド用は10D-SFAでしたが、6Dの経験(呼んでも応答無し)から値上がり前に、12D-SFAへアップグレードしようか検討中です。
    ★7/6は、科学技術館で行われたJARD主催の「小中学生向けアマチュア無線講座」へお手伝いに行ってきました。免許未取得な小中学生が対象で、唯一送受信できる特定小電力トランシーバが初めて手にする無線機。皆さん面白がって使ってました。僕たち世代では、学研ラジホーンになるかと思います。また、モールス符号のクイズがあり、皆さん覚えるのが素早くてビックリしました。若い方々にバトンタッチする為の活動は、広がっていると思いました。
    ★6D参加報告、FD準備報告など、皆さんからの投稿をお待ち致します。
    投稿の宛先は、qrpnews@jaqrp.net です。(@を半角に変えてください)

    JA8IRQ 福島 誠

    ★ 関西アマチュア無線フェスティバル、通称「関ハム」は7月19日~20日(土日)に大阪府池田市の池田市民文化会館で行われます。私たちJARL QRPクラブも関西在住の会員が中心となってCゾーンに出展いたします。ご都合のよろしい方、ぜひお立ち寄りください。

    ★ 今年のフィールドデーコンテストは8月2日(土)21:00から3日(日)15:00まで。例年、札幌のQRPの仲間と移動運用を行ってきていましたが、今年は本業で参加できないのが残念です。せめて、ご近所移動でも、と思っています。

    ★ 会員から指摘があり、3か所の誤字を修正しました。ありがとうございます。(7月15日23時)



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