JARL QRPクラブ会報 2016年12月29日発行 Vol.59-7
JARL QRPクラブ会報 2016年12月29日発行 Vol.59-7
No. | 2016年11月・12月号 目次 | コールサイン | 筆者 |
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1 | 【報告】JARL QRP CLUB 創立60周年記念式典 | JR1QJO | 矢部 伊知郎 (Ichiro Yabe) |
2 | 【報告】JARL QRP CLUB 創立60周年懇親会 | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
3 | 【小ネタ】カレイナット | JG3ADQ | 永井 正範 (Masanori Nagai) |
4 | 【お知らせ】 QRPクラブからお知らせ | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
5 | 【編集後記】 | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
【報告】JARL QRP CLUB 創立60周年記念式典
JR1QJO 矢部 伊知郎
11月19日土曜日の午後3時からJARL QRP CLUB 創立60周年記念式典が、東京銀座にて30名の参加者を迎えて行われました。
冒頭の当クラブの福島会長の開催の挨拶から始まり、JARL神奈川県支部長のJF1NEF 森野様が駆けつけ祝辞を頂きました、続いてQRPハンドブックでお世話になったCQ ham radio編集長 JP1NWZ 櫻田様から暖かいお言葉を頂きました。また、お土産にCQ出版製のクリアフォルダーとオークション用にパドル2台までまで頂き、その後の懇親会では大いに盛り上がりました。
当日JARLの理事会で出席できなかったJARL会長 高尾様からは熱のこもった書面の祝辞を頂き、代読させて頂きました。
当クラブ元会長の JH1HTK 増沢様を来賓として招き、ご自身のQRP活動に関する興味ふかい記念講演をパソコンのプレゼンを交えて行ってもらいました。
【図1】JH1HTK 増沢元会長の講演
60周年記念トランシーバーキット「JP60」の開発秘話をJE1ECF 斎藤プロジェクトマネージャーが設計から部品収集の苦労話しを講演してもらいました。また、筐体を設計したJR2FNK 鶴田さんから外注した筐体の設計やコストに関するノウハウを教えて頂きました。
【図2】JE1ECF 斎藤さんとJR2FNK 鶴田さん
5時過ぎに記念式典が無事終了し、一同は懇親会会場に向かいました。
【報告】JARL QRP CLUB 創立60周年懇親会
JA8IRQ 福島 誠
(矢部さんのリポートに続いて)5時を過ぎて懇親会の会場である銀座の「Sun-mi高松7丁目店」に移動したあと、まずは乾杯。
ここで、60周年記念の表彰を行いました。
今回は、長年にわたって会計を担当してくださったJR3ELR吉本さん、Webページの管理を担当してくださっているJI2WXU柴田隆文さんに表彰状を授与しました。
【図1】表彰状とDVD-ROM
また、会場ではQRPクラブの会報バックナンバーを収録したDVD-ROMを頒布しました。
これは、1956年の創立年および1971年に再建されてから現在の会報をほぼまとめたものです。無断複製はしないという誓約書にサインをした方にお渡ししました。
【図2】会報復刻版DVD-ROM
【図3】会報復刻版DVD-ROM
恒例のオークションは、以下のものが出品され、JE1ESM 斎藤さん、JA5DIM熱いバトルを経て落札した会員が持ち帰りました。
落札代金はQRPクラブへの寄付となります。
【図4】オークションを仕切る斎藤さん、JA5DIM
【図5】懇親会の様子
【図6】懇親会の様子
【図7】懇親会の様子(闘病中のELR吉本さんも!)
【図8】懇親会の様子
オークション出品物一覧
提供者および落札者のみなさん、ありがとうございました。
会場期限の7時を30分以上も過ぎて懇親会は解散。
その後、有志メンバーは銀座の銀座ライオンに移動して、遅くまで歓談いたしました。
【小ネタ】カレイナット
#58 JG3ADQ 永井 正範
QRP全国集会の翌日に秋葉原へ寄った折、西川電子部品でアルミなどの薄板に圧入して固定できる「カレイナット」を見つけ購入しました(M3サイズが30個600円)。
これまでナットをアルミ板に固定するには2液性接着剤を使うため手間取っていましたが、このナットを使うとずいぶん簡単に固定することが出来ます。
アルミシャーシーにフタを付けたい時などに使うと便利でしょう
【図1】M3のカレイナット(板厚1mm用)
【図2】使用するレンチ、ボルトなど
【図3】アルミ板にφ4.5の穴を開け、ナットのギザギザ部分を穴に入れ、反対側からワッシャ2枚を入れたボルトをレンチで締めてナットを固定する。
【図4】ギザギザ部分がアルミ板に食い込んで固定されたナット
【図5】固定された箇所を裏側から見る
このナットを使うとずいぶん簡単に固定することが出来ます。アルミシャーシーにフタを付けたい時などに使うと便利でしょう。
【編集部から】
ご紹介ありがとうございます。これは全く知りませんでした。便利なものがあるのですね。(JA8IRQ)
【告知】QRPクラブからのお知らせ
#678 JA8IRQ 福島 誠 (Makoto Fukushima)
アワードの発行
JG1SMD石川さんからQRP100局/Wアワード、JR8DAG菅野さんから1,000km/Total Powerアワードの申請がありました。
精査したところ、それぞれのアワードの規定に合致しておりましたので発行します。
それでは皆さん良いお年をお迎えください。
CU NEWS YEAR ON QRP 72
アワード担当 野村/JH3VAA
役員選挙の公示が出ています
JARL QRP CLUB役員選挙(公示)
2016年12月3日 | |
選挙管理委員会 | |
委員長 7L3DNX 竹野 巧 | |
委 員 JA9TTT 加藤 高広 | |
委 員 JK1LSE 本田 進 |
記
第一 役員選挙
現執行部の役員は2017年3月31日で任期が満了します。
このため、JARL QRP CLUB会則第8条及び同選挙管理準則の規定により、任期満了に伴う役員選挙を次のとおり行います。
任期は3年です(再任を妨げません)。
1.改選役員および定数(会則第6条、第7条)
会長 1名
副会長 1名
事務局長1名
会計 1名
監査役 2名
2.立候補および投票
・この選挙の選挙権(投票権)と被選挙権(立候補権)は2016年12月3日現在事務局に登録されている会員(正員および名誉会員)に限ります。準員は選挙権と被選挙権を有しません(準則第1条)。
・立候補される方は郵便事業株式会社(日本郵便)発行の往復はがきを縦に使用して、往信部表面に7.に掲げる立候補届出先、同裏面に呼出符号、立候補する役職名、所信などを記入し(手書き/パソコン等による印字、縦書き/横書きは任意です)、記名・押印(自筆署名の場合は押印不要)のうえ、郵送で届け出てください。
多少縮小のうえ、一人あたり会報の1/4頁を割り当てて掲載します。
上記改選役員のうち、監査役以外の役職については複数の役職に重複して立候補することが可能です。
・立候補締め切りは2016年12月31日(土)(消印有効)とします。
・往復はがきの返信部は受付証明として立候補者にお返ししますので、返信部表面に立候補者の住所・氏名をご記入ください。
投函後10日以内に返信がない場合は立候補届出先の選挙管理委員会委員にお問い合わせください。
・届出期間中、会員から照会があれば、その時点での立候補届出状況を回答致します。
立候補届出担当の選挙管理委員会委員までご照会ください。
3.立候補者とその所信は2017年1月28日以降にクラブホームページ、メールニュース、並びに会報にも掲載し告示します。
4.投票は郵便投票で行います。選挙管理委員会より2017年2月4日以降に返信用はがきの投票用紙を有権者に送付します。
投票締め切りは2017年2月27日(月)(当日消印有効)です。
5.選挙管理委員長・委員3人立ち会いのもとで開票・集計を行い、有効投票総数の過半数を得た候補者を当選とします(準則第6項,選挙管理準則第10条)
。
開票結果は2017年3月中旬以降にクラブホームページ、メールニュース、並びに会報にて発表します。
6.立候補者が定数を超えない場合は信任投票となります(準則第6条)。
7.立候補の届出先
竹野 巧 7L3DNX(住所は省略)
<選挙管理委員会談話>
・投票は会員の義務です
QRPクラブは結成から60年を迎えます。クラブの歴史をひもときますと、会員の投票があまりに少ないために会則改正などが成立せず、クラブ運営そのものが宙に浮く事態となったこともかつてありました。
このような経緯をふまえ、最近の役員選挙では投票用紙は記名式とされてきました。
今回もこの方式を踏襲することとします。ただし、記名部分は開票前に切り離し、各人の投票内容の秘密は確保します。
選挙は会員の意思表示であり存在証明でもありますので、全会員が投票されることを望みます。
以上
(編集部より) この告示は会員向けには Online ML #01932(12/3),1935(12/5),またはQRP nl #0011のメーリングリストで配信されたものです。選管委員長の住所についてはそちらをごらんになるか、または編集部に問い合わせください。
第70回QSOパーティ併設 「QRP CLUB キット頒布記念 QRP QSOパーティ」
JE1ECF斎藤副会長の提案です。JARLの新年恒例のQSOパーティに相乗りして、QRPで楽しみましょう。
1.開催日時
2017年1月2日09時00分から3日21時00分(JST)
2.参加資格
QRPに興味のあるアマチュア局(相手局はQRP・QROを問わない)
3.使用周波数帯
総務省告示「アマチュア業務に使用する電波の型式
および周波数の使用区別」によるものとする。
4.参加部門
アマチュア局(QRP運用でQRP、QRPpは問わない)
5.交信方法等
(1)呼び出し
電話…CQ NEW YEAR PARTY
電信…CQ NYP
*データ、画像、ATV等は、電話や電信に準じる。
(2)交換する通報
RST符号による相手局のシグナルレポート+オペレータの名前+RIG名称
*出力の明示は任意とする
(3)国内局:交信(受信)の相手局は、日本国内および国外のアマチュア局。
国外局:交信(受信)の相手局は、日本国内のアマチュア局に限る。
6.交信上の禁止事項
(1)総務省告示「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別」の逸脱
(2)レピータの使用
7.書類の提出
(1)完全な交信局数20局以上のQRP局はサマリーシート、ログシート、運用コメント、リグや運用時の写真を提出。
【運用コメント・写真はクラブHPで公開】
(2)提出締切日 2017年1月31日
(3)提出先 JE1ECF qso_party@jaqrp.net(@は@に置き換えてください)
編集後記&近況報告
#678 JA8IRQ 福島 誠
◆ 11月19日の60周年式典では、多くの会員のご参加をいただきありがとうございました。
JH1HTK 増沢元会長の講演の中で「QRPクラブの活動とは会員が個々に行うこと」という言葉があり、私もまったく同じことを考えていたので安心しました。役員の仕事は個々の会員の活動をつなぐものであるのでしょう。
◆ 記念式典で頒布するために60周年の会報をすべて集めてDVD-ROMをまとめましたが、長期にわたって先輩たちがさまざまな活動を行ってきた記録を読んで、感慨深いものがありました。初期のものは手書きコピーで20~30部しか出てなかったと思いますが、関係者が大切に保存しており今回、収録することができました。
小電力通信を愛好するアマチュア無線家のささやかな活動が今後も、80年、100年と続いていくことを願っています。
◆ 例年、年末には子どもたちとクリスマスツリーを作っていますが、今年は「リング発振回路」を使って、6個のLED(赤青白)が2個ずつ順番に点滅するようにしました。
【図1】クリスマスツリーの回路図
また、今回初めてソルダレス・ブレッドボードを使ってみました。
【図2】ブレッドボードの配線
【図1】クリスマスツリーの試作品
これは私の勤務先の書店の工作教室として実施し、3名の子どもたちと一緒に作りました。
最初は見ているだけだった子どもが、途中から目を光らせていろいろと質問してくるようになりました。最後に、みんな完成したものを持って帰りました。
ブレッドボードはやけどなどの危険が少なく、誤配線の修正も簡単ですが、持って帰る途中で部品や線が外れるかもしれないので、実体図を渡して読み方もしっかり教えておく必要があるということに気づきました。
◆ この会報は式典終了後すぐ出すつもりだったのですが、なかなか作業が進まず、ようやく年末ぎりぎりに11月号と12月号との合併号として発行できました。
いまは福島が一人で編集作業をやっていますが、定期的な発行が難しいので、手伝ってくださる会員からの連絡をお待ちしております。
作業はメールでやり取りしますのでどこに住んでいる方でも大丈夫です。私が苦手としているのはスケジュール管理と原稿依頼、写真の整理などです。
メールの宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。
◆ 1月号の原稿を募集中です。あなたの年賀状(公開用)、冬休みの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。