JARL QRPクラブ会報 2017年3月31日発行 vol.59-8







JARL QRPクラブ会報 2017年3月31日発行 vol.59-8 The JARL QRP Club

JARL QRPクラブ会報 2017年3月31日発行 vol.59-8

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JARL QRPクラブ会報 2017年3月31日発行 vol.59-8


No. 2017年3月号 目次 コールサイン 筆者
1 【運用】老年古仁屋 加計呂麻島を行くの巻 JR3ELR/1 吉本 信之
(Nobuyuki Yoshimoto)
2 【運用】年末に移動運用しました JA3HKR 吉田 清和
(Kiyokazu Yoshida)
3 【製作】JP60用 DDS VFOの製作 JE1UCI 冨川寿夫
(Tosio Fukawa)
4 【製作】JAMSAT 500円八木アンテナの自慢どころ JH1OSB 小濱 雅則
(Masanori Kohama)
5 【短信】WG0ATがQRPハンドブックの記事を読みました VE3CGC 林 寛義
(Hiro Hayashi)
6 【親睦】秋葉原懇親会レポート2月版 JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
7 【報告】QRPクラブからお知らせ JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
8 【編集後記】 JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)


老年古仁屋(ろうねんこにや)

加計呂麻島を行くの巻

#33   JR3ELR/1 吉本 信之

 奄美ハブに和製コブラのヒャンが守護神ダーナ(大蛇)。黒兎はケルク(黒豹)。
 そんな生き物たちが潜む奄美大島と加計呂麻(かけろま)島へと、蛇がお嫌いのJA9CZJ様に介護と付き添いを懇願して2.5回目の奄美打電旅をやってきました。
※少年ケニヤ(還暦を超えた老人達が幼少期に愛読した冒険絵読み物)

1.島のインフラ

 離島打電の計画は計画のつどインフラ設備の調べなおしから始まります。
 今回の島で最初に調べたのは電力です。火力が龍郷、名瀬、古仁屋(こにや)、水力が2箇所と分散して発電しています。このため今年10月に起きた波照間島と与那国島を除く八重山諸島全島同時長時間停電のような効率重視の集中発送電事故は起きにくいはずです。しかし実際は、前々回2016年10月に上陸したときは台風18号がもたらした「塩霧」が島を覆い送配電系が至る所でリークした全島停電に遭遇し打電が頓挫しています。離島運用は商用電源が不可になる事態を前提に装備を準備します。最終上陸地の加計呂麻島には対岸の古仁屋から水道水と合わせて海底送電しています。
 携帯は奄美大島・加計呂麻島ともに圏外になる面積が広く分布します。携帯会社が公開したエリア図も現地に入ると実測したのかな??と疑問に思います。都会と違い無線塔が幾つも視界に入るなんていうことはありません。一つ停波すると周辺の無線塔では到底カバーできず広域で圏外が出現し、滞在中の復旧は望めません。DocomoとAUの2社で装備を二重化しておくことをお勧めします。加計呂麻島にはマイクロ中継施設と南北大東島同様の自治体無線LANのアンテナが上がっていました。
 古仁屋~加計呂麻のフェリーは積載量が小さくレンタカーで渡海する場合は、乗船一週間前の午前6時30分に往復便を電話予約し確実に渡海の手段をおさえておく必要があります。


【写真1】フェリーチケット
 今年11月に新造船に切り替わりますが積載量は余り変わらないようです。


【写真2】フェリーかけろま
 奄美大島南部の峠越えと加計呂麻島の南岸および峠道は道幅が狭くS級レンタカーでも辛い箇所が数多くあります。軽自動車の使用をお勧めします。

2.衛生

 シナハマダラカが年中飛んでいます。必ずポンプ式のディード忌避剤(ポンプ式ムヒなど)を足首部を含め全身に噴霧し滞在中は腕に巻く蚊除ファンを常時稼働させてください。油断したCZJ様は痒い痒いとぼやいていました。奄美の島々は、湧き水や谷川もある水の豊かな島です。でも、絶対にこの湧き水を煮沸せずに飲まないでください。腹痛で済まないリスクがあります。奄美大島南部と加計呂麻島は自販機と販売店が少なく長時間水の調達できません。2リットルのペットボトルのお茶を車に搭載して移動してください。
 万一の時の駆け込み場所、加計呂麻島の徳洲会診療所はびっくりするほど立派でした。ハブの抗毒素は馬の血清製剤です。馬肉コンビーフでアレルギーの有無を確認しておいて下さい。ガードレールや石積みの塀に木製の棒がたてかけてあります。これは俗称「ハブ棒」「用心棒」と言うハブの殺傷道具です。打ち据える際の目印に赤く塗った太い方の先端でハブの頭部を後ろからたたいて殺します。重さと長さを確認すると、琉球諸島で使う同様の捕獲道具よりも80cm以上長く、市町村が@3k円で買い上げるハブがそれだけ大型化していることを物語っていました。


【写真3】ハブ棒)

3.電波吸収体の地面と山

 比誘電率が低く空洞の多い石灰岩質主体の琉球諸島と違って、奄美大島は龍郷町の銅廃抗、宇検村のマンガン廃抗、赤鉄鉱系の赤い山肌と高い比誘電率と高い損失の土壌が特徴です。加えて地表と山肌に水を豊かに蓄え電波を熱に変えてしまいます。山が高く海岸にせまる奄美諸島の運用は高い打ち上げ角度で一気に上空に打ち上げる方法で攻略します。このため本土方向に山の壁ができる宇検村と大和村は厳しいJCG運用になります。

4.加計呂麻島運用

 本土向け主体の運用は北側に視界が開けた東端に近い場所が有利です。安脚場(あんきゃば)の高台には海峡に侵入してくる潜水艦を遠隔操作で敷設機雷に点火し撃沈させる望楼施設跡がありトイレ付駐車場が整備されています。日中はここで運用が可能ですが、夜間は絶対に駄目です。道が狭く街灯など一切ありません。日が暮れると漆黒のジャングルを抜ける細道運転になりますし、熱源を感知したハブとCO2を感知した蚊が集まってきます。


【写真4】安脚場

【写真5】安脚場
 運用は生間(いけんま/いきんま)の宿からだけにしました。使用アンテナは低いけれど長く水平に展開した40m長Loopです。琉球諸島の運用と同じく、アンテナ設営時に草むらに入る際は棒でかき分けながら前進することを絶対に忘れてはいけません。


【写真6】アンテナ設営
 7MHzで夕方~翌朝運用しパイルを受けました。


【写真7】生真宿


【写真8】生間打電

5.道の駅住用(すみよう)

 ガラガラの駐車場の端で植栽の枝にひっかけた40m水平Loopを展開しました。この場所は本土側に広がる山と地表を含む岩質が災いして強く届きません。このような場所の運用は高角度で一気に空に飛ばす作戦をとっています。
 ここで事件発生!!「はげー!!(和訳無/oh my got)シガーライター しじゃかー(死んでるー)」。ヒューズボックスを開けると歯抜けで予備ヒューズすらありません。
 何のこれしきのこと、伊達に30年間以上最果てでサバイバル打電していません。この程度は想定済みでカップラー、ワイヤー、ATXアンテナ、FT817は各2セット、全島停電の経験から電池も各機実装済みの完全二重化装備で渡海したのが今回の打電旅です。高難易度の住用運用のミッションを受け何としても本土と交信する覚悟のCZJ様は実装してきた乾電池で運用を開始しました。気迫に満ちた2.5W/7MHzQRP運用は、パイレーツが出た程のパイルアップをQSYで乗り切り、ご満悦でミッションを完了しています。


【写真9】住用打電

6.龍郷町赤尾木無線電話受信所跡運用

 空襲で壊滅した逓信省奄美~本土間無線電話送受信所のエンドフィード型無線塔が3柱だけ現存し島バスの停車場にその名を留めます。


【写真10】赤尾木バス停


【写真11】赤尾木受信塔


【写真12】赤尾木送信塔
 本土向きの東海岸側の宿がとれず西に開けた受信所に一番近い宿を運用地に選んで運用しています。


【写真13】赤尾木宿
 ここのアンテナは砂浜のアダンの葉にひっかけて展開した40mロングワイヤーです。ここでは7/3.5MHzで運用し本土のパイルアップも受けてCZJ様は再度ご満悦でした。


【写真14】赤尾木宿
 但し奄美は大陸からの妨害波がS9+で入ります。これが度々QRZ?を打つ最大の原因になりました。


【写真15】S9の妨害波

7.奄美市あやまる岬運用

 この意味は「綾(あや/美しい/ちゅら)丸(砦/望楼/烽火台)」。でも、本土の皆様はこのポーズで記念撮影をやってしまいます。


【写真16】謝る岬
 北太平洋に200度以上開けた本土まで海しか無い絶好のロケーションですが、アンテナをひっかける立木がありません。このような場所の運用にと荷物に忍ばせる秘術「重量22グラム・ポリエステル製全天候型高揚力・ラムジェット凧」は、大陸からのダウンバースト気味の北西風に地面に叩きつけられて揚がらず凧で吊揚げるワイヤーアンテナの運用ができません。


【写真17】凧揚げ
 こうなっても電波を出す手段を残すのがサバイバル運用の極意です。
 全長40cm程で同調するATXアンテナをセットして2.5W/10MHzの運用を開始しました。念ずれは道は開けるもので、フェードアウトを伴う深い長周期QSBの本土パスが短時間開き、11局交信したところでパスは消滅しELRの奄美大島運用もタイムアウトです。
 名残は尽きませんが撤収して空港に向かい帰路につきました。


【写真18】あやまる岬打電

8.VY TNX

 QRPの信号を聴きとって頂いた皆様、そして付き添って頂いたCZJ様に深く感謝いたします。冒頭に挙げた2.5回奄美打電の端数は昨年緊急手術した4日あと組んでいた加計呂麻島打電が幻に終わったからです。手術の後も数日間は激痛緩和目的の脊髄くも膜下麻酔の継続で意識がもうろうとしていました。その脳裏に古仁屋の岸壁からながめた塩霧に霞む加計呂麻の島影が浮かびあがり、その都度に娑婆に引き戻されました。余程未練だったんでしょう。フーテンの寅さん終焉の地の加計呂麻島は、我が身を娑婆へ引き戻した島になり、「どうしても島で打電したい」の一念でこの計画を敢行しました。
 打電中、身体が持たず交代してもらうような危なっかしい運用でしたが、何とか再び本土に戻り今執筆しています。この次があるかどうかわかりせんが、次を夢見ることが今は最良の薬と思いつつ、度重なる酷使の旅で傷む長年連れ添ってきた装備達の点検整備改造を始めました。
 最後の写真は上空から見た加計呂麻島とその周辺。


【写真19】加計呂麻島4島解説付

【編集部から】

 闘病中の吉本さんから加計呂麻島の打電リポートが届きました。最近、ブラタモリで奄美を取り上げてましたのでハブ取り棒の使い方もわかりました。次号は「補陀落渡海(ふだらくとかい)JR3ELR与路島を歩くの巻」に続きます。

(JA8IRQ)


年末に移動運用しました

#982 JA3HKR 吉田 清和

 9月に八重洲無線の60周年記念コンテストが始まったのを機に、いつもV/Uで運用しているお気に入りの近くの山頂のベンチで指定機種であるFT-817を用いたHF運用をしてみようと秋頃から計画しておりました。ところが天候がどうだとかコンディションがどうだとかいってずるずると実行しないままになっていました。これでは計画だおれになってしまうので、意を決して12月30日に運用することにしました。ただし、山頂ではなく近くの誰もいない駐車場です。

 リグはFT-817、バンドは7MHz、電源は本会報2013年7月号で紹介させていただいたリチウム電池です。アンテナは2015年1月号のEFHWアンテナです。


【図1】使用前のアンテナ一式


【図2】アンテナを張ったところ

 架設後、2016年2月号のアンテナアナライザーもどきで共振周波数を確認したら7080kHzとバッチリでした。


【図3】アンテナアナライザーもどき

 ところがSWを入れてみるとコンディションは最悪でしかもS5-6のノイズで何も聞こえません。やめようかとも思いましたがせっかくなのでSSBでCQをだしていると1局呼んでもらえました。ところがレポート交換が終わったところで急に落ち込んでとれなくなってしまいました。CQはあきらめ、何とか聞こえている局を探し呼んでみることにしました。結局、1時間ほどで計6局交信できたところで陽も陰り寒くなってきたので撤収としました。条件がよくなかったので、目論んでいた八重洲コンテストの点数アップにはあまり寄与しませんでした。日を改めて山頂移動も含め再度運用してみようと思います。

 ところで今回新たに図4に示す小道具を作成し持って行きました。

【図4】アンテナを張るためのツール

 というほどの物ではないですが、釣り竿の先に付ける2mm程度の電線で作ったフックです。
 図1の細いロープの先に小石を結び付け、釣り竿を伸ばして小石の部分をフックで出来るだけ高い木立の枝に通します。ロープの反対側にエレメントを結び付け、スルスルと降りてきた小石側を引っ張ると木立の間にアンテナを張ることが出来ます。木立がある所であればHFの徒歩移動でもっともかさばるアンテナポールが不要になるのでありがたいです。

 なお、ロープですが、登山用品店に置いてある2mm程度の切り売りの物が滑りもよく、もつれにくくてFBです。

【編集部から】

吉田さん、いつも投稿ありがとうございます。自作品を使った移動は楽しさ倍増ですね。EFHWアンテナはツェップアンテナの変形で高インピーダンス変換用のチューナー回路をもったもののようですね。(JA8IRQ)


【製作】JP60用 DDS VFOの製作

#315 JE1UCI 冨川寿夫

1.はじめに

 昨年QRPクラブの60周年行事として21MHz用のDSBトランシーバが頒布されました。局発に21.25MHzのクリスタルを使うVXOですので、どうしても可変範囲が限られてしまいます。もちろん簡単な回路で安価に作り、安定に動かすという目的とすれば当然の作り方です。しかし、もう少し便利に、と考えるのも自然な事でしょう。
そこで写真1のように専用の外部VFOを作ってみました。DDSには最近良く使われる中国製のAD9850のユニットを使用し、安価にまとめてみました。JP60用として作っていますが、他の周波数にも使用できます。そのため、出力アンプユニットを交換できるような構造にしています。

2.回路

 図1のような回路です。DDSユニットをAVRのATmega168P-20PUで制御します。周波数は2個のロータリーエンコーダを使って可変してみました。スイッチでステップを切り替えるよりも使いやすいと考えたためです。
 DDSの出力を21MHzにして測定すると、-11dBm程度でした。出力のアンプはこれを+6dBm程度に上げるためのものです。入力のVRを調整する事で、JP60の外部VFOの入力レベルに合わせられるようにしています。また、アンプの同調回路で出力のスプリアスを減らす目的もあります。
 AVRのクロックには20MHzのクリスタルオシレータを使用しています。内蔵のCR発振器でも動きますが、なるべく高くしたほうが読みこぼしが少なくなり、使いやすくなります。

3.部品

 ロータリーエンコーダは秋月電子で購入した、一回転24クリックのメカニカル式のものです。この内部を開けてクリックを外したものを2個使っています。クリックを外すと4倍モードで使えますので、1回転96ステップとなります。それでもバンドは広いので、kHz用と10Hz用にして使い分けています。但し10Hz用といっても、実際には25Hzステップで動かしています。トータルのバランスとして10Hzでは使い難い感じでした。33.3Hzとか50Hzでも良いのかもしれません。
DDSユニットは中国から直に購入した写真2のようなものです。いろいろとバージョンがあるようですが、全てのもので試したわけではありません。一番安い頃では一台400円位でしたが、最近では1000円以上が多いようです。
 このDDSユニットは「いわく」があり、インダクタを交換したり、200Ωの抵抗を外したりする方が、周波数特性や出力レベルには有利になります。また、基準のXOにC/Nが悪いものもあります。この「いわく」についてはJA9TTT加藤さんのブログを読んで下さい。対策を行って出力を上げてもJP60にはレベル不足で、アンプは必要になります。そこで、あえて改造はせずにアンプに依存する事にしました。SMDは工作の対象から外した方が作りやすいと考えたからです。対策済みでも問題ありません。

4.作成

 メインの基板は図2の実装図を作成してから組み立てています。図3は基板のジャンパー部分です。ユニバーサル基板を使っていますが、部品面にグランドの付いたものです。サンハヤトのICB-96DSEです。出力にはタイコーのコネクタを用いていますので、出力アンプを交換するのも容易です。もちろん、交換する予定が無ければ直付けで十分です。
アンプユニットは図4のように実装図を作ってから組み立てています。少々基板を削り、写真3のようにBNCコネクタに直付けしています。電源コネクタを外し、BNCコネクタのネジを外すことでアンプごと交換できるようにしています。ケースに取り付けると写真4のようになります。アンプユニットとソフトを変更すれば7MHzのトランシーバなどに簡単に転用できるわけですが、まだ21MHz用しか作っていませんので紹介はできません。
ケースにはタカチのYM-150を使いました。穴あけしたところが写真5です。JP60本体と同じシリーズですので、上に乗せても違和感がありません。内部の様子は写真6のようになりました。パネル面のレイアウトのため、LCD周辺が少々窮屈になってしまいました。もう少し大きめのケースでも良いのでしょう。
12Vを電源に使うと5Vのレギュレータがかなり発熱します。そこでクールスタックを用いて、写真7のようにケースに熱を伝えるようにしました。

5.ソフト

 BASCOM AVRで作ったものです。LCDは写真8のように表示します。04というのはソフトのバージョンです。決して上手なソフトではありません。なお、周波数は21.0~21.45MHzとしています。他のバンドにする場合にはmax_frqとmin_frq、それにstart_frqを書き直します。
また、ヒューズビットを書き直し、外部OSCに設定しています。前述のように、ロータリーエンコーダの回転に読み取りが追随し難くなります。

BASCOM AVRのソースはこちらに置いています。

6.使用方法

 JP60のケースを開けて、VXO基板のショートピンを写真9のように設定します。これでリアパネルのEXT-VFO端子が有効となり、内部VXOは停止します。写真10がJP60と接続してみたところです。ちょうど小笠原のJD1が21.200MHz付近で入感していました。VXOではギリギリ復調できないところです。やはり自由に動き回れるという事と、周波数が直読できるのは良いものです。
JP60本体のRITの機能は使えません。CWは同じ周波数になってしまいます。これは外部との接続を少なく済ますように考えているためでしょう。DSB専用のVFOとなります。

7.その他

 AVRにソフトを組み込むのが苦手という方、DDSの購入がちょっと・・という方も居られると思います。中心となるDDSと書き込み済みICを、まとめて10セット程度を用意します。希望される方はメールでお知らせ下さい。中国製DDSユニットにはC/Nの悪いものがあります。私の入手したものにも混じっていました。この10セットの中にはありませんので、安心して下さい。
今後、7MHz用のアンプも含めて、アイコム社のBEACONでもこのVFOを紹介する予定です。


【写真1】このようなDDS VFOです。


【写真2】使用した中国製のDDSユニットです。


【写真3】21MHzのアンプユニットです。


【写真4】アンプユニットは、ケースの内側からBNCコネクタでネジ止めする事で固定しています。


【写真5】タカチのYM-150に穴あけをしたところです。


【写真6】内部の様子になります。


【写真7】レギュレータはクールスタックを用いてケースに熱を逃がしています。


【写真8】LCDの表示です。ソフトのバージョンは既にもう少しUPしています。


【写真9】本体JP60のVXO基板のジャンパーピンは、このようにセットします。


【写真10】JP60に接続しているところです。


【図1】全回路図です。(クリックすると拡大します)


【図2】メイン基板の実装図です。緑色の丸点はグランド部分に直付けします。


【図3】メイン基板のジャンパー部分です。


【図4】アンプ基板の実装図です。メイン基板と同様に、緑色の丸点はグランドです。

  

【編集部から】

冨川さん、ありがとうございます。プログラムのソースもありますので、ぜひみなさん追加製作を!(JA8IRQ)


JAMSAT 500円八木アンテナの自慢どころ

#1044 JH1OSB 小濱 雅則

 今年は計画的にQSOパーティーを行おうと思い、「アンテナを作る」「仕事の帰りに秩父高原牧場で運用する」という目標を立てました。毎年1月2日というと、家族でのんびり過ごすはずとなっている時に無線運用するわけですから、家族からは大変迷惑がられているわけです。(皆さんも家族に色々と文句を言われているのではないですか?)

 仕事の帰りにパパッと交信してしまえば、家族にも不審がられないだろうと考え、朝仕事先から出ると、そのまま秩父高原牧場に移動しました。朝8:50に到着、今回紹介するアンテナを組み立てて運用しました。

 このアンテナはこのサイトに紹介されている「JAMSAT 500円で作る八木アンテナ」というもので、バランやガンママッチが不要なため、大変簡単に、そのわりには性能がよく気に入っています。本来ワンコインで作るアンテナですが、今回は「使う歓び」を追求しようと、美しさと性能を磨き上げました。


【図1】アンテナは分解して持ち運び可能

 まず、ブームに透明度の高いアクリルパイプを使っています。これにボール盤を使ってゆっくりと丁寧に穴を開けていきました。エレメントは直径3mmのアルミパイプを用いており、大変軽量となっています。エレメントの中心あたりでペンチで少し圧をかけてわずかな変形を加えており、アクリルの穴で引っかかって落ちないようになっています。

 放射器にSMAのコネクターを取り付けていますが、写真の通り、アルミパイプに銅線を巻きつけて高温の半田を流し込む事によって隙間にまんべんなく半田がまわり、冷えた時にアルミパイプをガッチリと押さえ込んでいます。(多分?)


【図2】アンテナの給電部分

 寸法は0.1mm単位で正確に作り上げ、SWR 1.1以下(ほぼ1.0)に押さえ込んであります。

 1.2GHz帯と430MHZ帯のアンテナを90度回転させて配置してあります。
 このアンテナをカバンに放り込めば、旅行先から手軽に運用できるわけです。性能・完成度ともに、自分にとって最高の出来と勝手に悦に入っています。


【図3】運用時、アンテナを組み立てたところ

編集部より

 この八木アンテナについては、私も一昨年フォックスハンティングのために2m用を製作し2015年6月の会報に書きました。
 私は安く手軽にということを重視しましたが小濱さんのは完成度が高く素晴らしいですね。(JA8IRQ)


WG0ATがQRPハンドブックの記事を読みました

VE3CGC  林 寛義

 私はQRP入門ハンドブック(29頁より32頁)にWG0AT,スティーブのQRP移動運用について書きました。WG0ATはヤギ2匹にキャンプ用具、ラジオ機材を背負わせ、アメリカ、コロラド州の山に登り、主に20mバンド(14.060Mhz)、QRPでオンエアーし、北米大陸、DXのQSOとしてEU,時々日本にも電波は届いていますが、大いにハムラジオを楽しんでいる方です。

 QRP入門ハンドブックはJA8IRQ福島会長の提案でQRPクラブ60周年を記念して発行されました。幸運にも私は記事を書く機会をいただき、WG0ATの移動運用につき紹介いたしました。



【図1】QRP入門ハンドブックの表紙

 当然ですが、どなたも自分の記事が本になり、出版されたときは、本を欲しくなるのはどなたにもあります。私は福島会長に余裕があれば、1冊アメリカのスティーブに送っていただけないかお願いしたところ、会長は快く聞き入れてくれ、去年の12月中旬に航空便にて送ってくれました。
  12月25日はクリスマスで、日本のお正月の年賀状のように、この時期は沢山のクリスマスカード、クリスマスギフトが郵便で送られ、1年で一番郵便が混雑するときで、途中で本がどこかに誤配されて、なくなるのを心配しておりました。

 1月に入り、クリスマスの休暇が落ち着いた、1月9日にスティーブにメールで確認を取り、間違いなくハンドブックを受取っておりました。


【図2】スティーブの自宅の様子(facebookより)

 次の心配はQRP入門ハンドブックは全部、日本語で書かれてあり、写真は何枚かありますが、英語しか理解しないスティーブには読めないと思っていましたが、どっこい、スティーブは日本語の文章を英語に翻訳するプログラム(アプリ)を使い、英語に直して読むことができたと言って来ました。本当にこれを知らされたときは、安心しました。
 めでたし、めでたし、でうれしいハッピーエンドに終わったお話でした。

以下、スティーブからのメールです。

  • 差出人: Steve Galchutt
  • 送信日時: 2017年1月9日 16:30
  • 宛先: Hiro Hayashi Hayashi
  • 件名: Re: From VE3CGC HIRO

    Hi Hiro, YES!! very please with nice JARL QRP Handbook!
    I use Google Translte app on my iPone to translate Kanji to english as sample below:

    QRP入門ハンドブック掲載原稿の原文

    2-3 name is Steve, QTH is. USA, de wGOAT / QRP – Eve (Steve) lives in Colorado HU in central America. In Colorado there are plenty of hams in mountains and lakes. Many hams are enjoying moving operation. Steve who loves QRP is camping in nearby mountains, lakes and staying at night and staying away from ordinary mobile operation The unique part is to bring two goats (peanuts and roosters), and that the equipment such as antennas are attached to the back of the goat appliance and the radio machine and enjoy moving operation (Photo 2-3-1 , Photo 2-3-2) .This can be seen by anyone on YouTube.The URL will come out easily when you tab to wglat on Google, so, because it is a ham radio relation, please . There are few words in the video, and it can be enjoyed enough even if you are not good at radio terms or English, with simple conversation.
    WG0AT Youtube
    “WG0AT Twitter”
    My first QSO March 22, 2005 I was the first WG 0 AT

    Best of 73, hope to see you again on the while goat-portable!
    best in 2017, Steve wGOAT

  • 編集部より

     林さん、スティーブさんとの連絡をとってくださってありがとうございます。異色の記事でしたが、やっぱりQRPでつながっていることを感じました。北海道に住む私には冬景色と暖炉の薪とに親近感を覚えました。(JA8IRQ)


    【親睦】秋葉原懇親会レポート2月版

    #678   JA8IRQ 福島 誠 

     

     QRPクラブの関東エリアの会員が中心になって、通常は毎月第一土曜に秋葉原の喫茶ルノアールで秋葉原懇親会が行われています。毎回、QRPクラブの会員だけではなくQRPや自作の好きな方も参加して楽しくお話しをしています。(要予約)

     私が所要でたまたま上京した2月4日がQRP懇親会の当日だったため、手ぶらで参加しました。参加者はJR1QJO,JA6IRK,JAE1HBB,JK1LSE,7L3DNX,JA8IRQ,JH9JBI/1,JH1OSB,それに私、JA8IRQ。


    【写真1】ルノアールのテーブルを囲む参加者たち

     JR1QJO、矢部さんはBITX40トランシーバのキットを組み立てたものと、aitendoのDSPラジオ(3段基板)を持参されました。


    【写真2】BITX40トランシーバを透明ケースに入れたところ


    【写真3】BITX40ケースを開けたところ


    【写真4】aitendoのDSPラジオ

     JK1LSEさんはアドバンテストのスペアナR3361Aの故障の原因だった「液漏れ電解コンデンサ」の現物を持参。80年代の高級電子機器に使われていたコンデンサだが電解液がゴムのパッキンから漏れてくる故障が多く、この部品を使っていた多くの機器が動作不良になっているとのこと。


    【写真5】液漏れとなった電解コンデンサ

     7L3DNXさん持参の一つめはRFボルトメータ(JA1XI大和田さんの製作品)。プローブやメータの加工がすばらしく、先輩の技に感嘆の声があがりました。6石スーパーラジオはJI3BSB山本さん頒布のキットを組み立てたもの。この会報でも頒布希望者を募りました。


    【写真6】RFボルトメータ


    【写真7】山本さん頒布の6石ラジオ

    JH9JBI/1さんは大作の4球ステレオアンプ。6F5Pという3極5極管をプッシュプルで使ったものだそうです。6F5Pは12AT7の片方と6CW5が一緒になったような球だそうです。ケース内にはトロイダルの電源トランスが入って、球とOPTとはケースの上部に出した変わったデザインで真空管の回路はラグ版に組んでいます。


    【写真8】6F5Pステレオアンプ全体図


    【写真9】6F5Pステレオアンプ前面パネル


    【写真10】6F5Pステレオアンプの電源部


    【写真11】】6F5Pステレオアンプの配線部分


    【写真12】DSPラジオの出力をアンプで増幅してみたところ


    【写真13】JH1OSBさんはブレッドボードで試作中のディジタルディップメータを持参しました。

     


    【報告】QRPクラブからのお知らせ

    #678   JA8IRQ 福島 誠 (Makoto Fukushima)

    ★新役員が決まりました

     
    3月6日に選挙管理委員長からの発表があり、以下の通り新役員が決まりました。
     2017年4月~2020年3月まで3年間の任期です。
     旧会計担当の山田さんは退任されます。山田さん長い間ありがとうございました。





    QRPクラブ新役員一覧
    役職 コールサイン 氏名
    会長 JA8IRQ 福島  誠
    副会長 JE1ECF 斎藤  毅
    事務局長 (候補不在)
    会計担当 JR1QJO 矢部伊知郎
    監査役 JR7HAN 花野 峰行
    監査役 JE1UCI 冨川 寿夫


     

    ★ ハムフェア2017、北海道ハムフェアー2017など参加の予定

     新年度の方針・行事などは春の役員会で決まりますが、上記ハムフェアについては例年どおり参加いたします。詳細については今後発表いたします。

    JARL QRP CLUB 2016年 QRPコンテスト

    2016年QRPコンテストにご参加いただき、ありがとうございました。JARL QRP Club発足60周年記念ということで、今回も、168局と多くの局にご参加いただきました。下記の結果となりましたので、後日、各種目1位の各局には賞状を、自作・一般両部門の総得点1位の各局には記念品を、また、総得点60点以上の各局には参加賞をお送りいたします。

  • 自作部門: JK1TCV 169*72 = 12,168 (H19, H35, H7, H14の総合)
  • 一般部門: JE1BMJ 250*97 = 24,250 (GM)
  • 各局の得点についてはPDF文書でこちらに、また、参加者のコメントについては自作機の写真が入ったPDF文書がこちらにあります。
    担当:JARL QRP CLUB コンテスト係(JA8DIQ/JF1ISC 大久保尚史)

    ★会員継続手続のご案内

     QRPクラブの会員は、毎年正員としての会員資格を更新するしくみとなっています。4月以降も正員であることを希望する会員は,QRPクラブのウェブサイトにある『新規入会・会員継続申込』から所定事項・近況報告をご記入の上,申込をお願いします。
     今回から住所やメールアドレスなど会員情報に変更がないかたは、記入を簡略化できるようにいたしました。また、申込時に連絡先のメールアドレスにメールを送ることでアドレスの記入ミスがわかるようにしました。

  • 〇会員情報に変更のない人用の継続申込書
  • 〇新規・および会員情報に変更があった人のための申込書

     会員継続の手続きがない場合、4月1日より準員となり会報への投稿や会の活動への参加に制限があります。
     なお、近況報告は会員の年1回の活動報告で、会員継続の条件でもありますので忘れずにお書きください。近況報告はメールニュースなど会報に掲載させていただくことがあります。
     退会したいという会員は役員会あてメール(qtc@jaqrp.org @は@に修正してください)に退会届を送ってください。

    ★ そのほか、QRPクラブに関する連絡先のメールアドレスは以下のとおり

    ◆ QRPクラブの活動全般についての質問、ご要望、ご意見は qtc@jaqrp.org (@は@に置き換え、以下同じ)までお願いいたします。メールには必ずお返事を出します。
    ◆ アワード関連についての問い合わせ先はアワード担当へ award@jaqrp.net
    ◆ コンテストについての問い合わせ先はコンテスト担当へ contest@jaqrp.net
    ◆ 毎月開催している秋葉原懇親会については1エリア懇親会担当へ ja1@jaqrp.net
    ◆ 会報への投稿などについては編集部へ qrpnews@jaqrp.net 


    編集後記

    #678 JA8IRQ 福島 誠

    ◆ ひさしぶりの会報をお届けします。月刊というタテマエでしたが、1月は休刊、2月に会員だけに紙版の会報を送っております。3月号ということで1日遅れて発行します。一人で作っていると、毎月刊行することが難しいので、会報スタッフを募集しています。下記編集部まで連絡ください。

    ◆ 4月号以降の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。



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