JARL QRPクラブ会報 2016年8月8日発行 vol59-3

投稿者: | 2016年8月8日







JARL QRPクラブ会報 2016年8月8日発行 vol59-3 The JARL QRP Club

JARL QRPクラブ会報 2016年8月8日発行 vol59-3

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JARL QRPクラブ会報 2016年8月8日発行 vol59-3


No. 2016年8月号 目次 コールサイン 筆者
1 【製作】微小電力計(兼)ノイズジェネレータ JA0IXX 赤羽 史明
(Fumiaki Akahane)
2 【運用】QRPで1日1交信 JA1XFA 田島建久
(Tazima Michitaka)
3 【小ネタ】自作リグの簡易レタリング JG3ADQ 永井正範
(Masanori Nagai)
4 【レポート】関西ハムの祭典に出展 JG3ADQ 永井正範
(Masanori Nagai)
5 【告知】8/20~21開催ハムフェアに今年も出展します JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
6 【お知らせ】 QRPクラブ役員会から JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
7 【編集後記】 JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)


【製作】微小電力計(兼)ノイズジェネレータ

#1111 JA0IXX 赤羽 史明

70年代のCQ誌に載ったもので、うら覚えですが筆者はJH1BRY山藤さんだったと思います。簡単な割には局発電力やQRP送信機などの出力測定、そして受信機の同調やNF調整に大変重宝する一台で、当局も長年愛用しています。QRPer必携の一つでは?と思い、改めてご紹介します。

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図1 微小電力計/ノイズジェネレータ回路図

微小電力計の基本構成は、図1の様に50Ωのマイクロストリップライン端にダミーロードとなるATTを置き、そこからショットキーバリアダイオードでDCを取出し100μAの電流計を振らせる単純なものです。

・SGから+13dBm(20mW)を入力し、VR3でフルスケールに合わせたあと、SGからの信号を1dB単位で絞り、都度メータ板に目盛を鉛筆で書きこみます。校正後の実用域は‐6dBm~+13dBmとなります。

・10MHzでキャリブレーションすると300MHzまでは0.2dB以内の指示誤差ですから簡易測定用としては十分な高性能で、430MHzでも+0.5dBの誤差、まだなんとか使える範囲です。

・検出部のマイクロストリップライン幅は基板が1.6mm厚のFR4やCEM3なら昔のG10同様に2.7~3mmでOKです。BNCコネクタのテフロン飛び出し部はカットし、基板との間に隙間ができないようピッタリくっつけます(写真2)。基板裏面のグラウンドプレーンはBNCレセプタクル外側導体に直にハンダ付け。

・SBダイオードはVfの小さな1SS16がベストです(代替1SS99,1SS86)。Vfの大きな1SS43などは微弱域の検出感度が低く、メータ目盛が詰まってしまうため使い難くなります。

・なお、本機には100mW以上の過剰電力の印加は禁物。1SS16は逆耐圧が小さい(Vr=5V)のでご注意ください。

・当局は図2(写真3,4)のATTを別に作り、SW1,SW2で適宜選択(10dB、13dB、17dB、20dB)しながら最大+33dBm(2W)までのQRP機の出力測定をしています。普通のトグルスイッチを使っていますが50MHzまでは精度も良くFBです(144MHzでも誤差0.3dBで何とか使えるレベル)。

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図2 切替え式の外付けATT(最大20dB) 指示無き抵抗1/4W

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写真1:本体外観

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写真2:検出部&ノイズソース周りの拡大写真 PCB裏面は一面グラウンドパターンとする

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写真3:外付け用のATT

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写真4:同左内部

トグルSWを(NOISE)側に倒すと本機はパワーメータからノイズジェネレータに早変わりします。

心臓部となるノイズ発生源には高価な専用アバランシェダイオードではなく、一般的なトランジスタのBE間を約7.5Vのツェナーとして使っているのがミソです。

・VR1が最小時にId=5mA程度流れますので、分流器のVR2は予めメータフルスケール10mAとなるよう合わせておきます。

・VR1で可変できるノイズダイオード電流は0.15mA~5mAの範囲です。電流の増加に伴い発生雑音量が低下しますので、調整する受信器の感度に応じ適当に加減しながら使います。

当時のメモを見ると、50MHz~1GHzではノイズ発生能はId=4mAで約20dB、ボリュームをかなり絞った0.5~1mA付近で30dB程度とあります。つまり本機内蔵のπ型23dB ATT通過後のENRは7dBとなり、HF~UHFの高感度受信機やプリアンプの調整用として適度な値でしょう。

・SW2を押し、ザーッというスピーカーノイズが大きくなるよう受信機各部を調整すれば最大ゲインに合わせることができます。

NF最良点の調整は、SW2をON/OFFさせた時に受信機から出るノイズ差分が大きくなるようにトップの同調回路やマッチング部を調整する訳ですが、コツを掴むとオートマチックNFメータがなくても実際かなりのレベルまで追い込むことが可能です。

・2SC289などの古いマイクロディスクは既に入手難と思います。2SC387あたりでもかなり強いノイズが出ましたので各局のストック部品で試してみてください。fTが数GHzのローノイズトランジスタよりもfT500MHz程度の一般品の方が目的に叶うようです。

【編集部から】

 出力1W以下になると、市販のパワーメータでは測れませんので、こういう計器が必要ですね。メータやケースの加工も素晴らしいです。(JA8IRQ)

【運用】QRPで1日1交信

#1078 JA1XFA 田島建久

 ある日 JA8IRQ 福島さんからメールをいただきました。
 QRPクラブ員の今年の登録更新時の私のコメント欄で興味を持たれたようです。
 たいしたことをやっている訳ではないのですが、データがあれば掲載したい、とのことですので、まとめてみました。

いただいたメールの抜粋
JA8IRQ Wrote..

継続登録時の一言コメントを拝見しました。
>QRP 1QSO/Dayを目標にして1.9~10MHzに出ています。
>運用条件は、相手ないしは自局のバンド、QTH、モードが異なること。
>2016年元旦から当メール書き込み時点では何とか継続中です。

この試み、とても面白いですね。よかったら、会報に書いていただけませんか?
運用系のレポートを増やしたいと思っております。

————————————————————–

 当方は以前から「ハムへの興味が途切れない」ようにと、上記のような目標をたてて運用をしております。
 ただし、単にQSOするだけでは『自己啓発?』にならないと思っているため、なんとか達成(というより維持?)可能な目標にしています。

 2005/03/19 で久しぶりにHFへ復帰した際、「ボケ防止には頭と手先を使うCWが良さそうだ」と思い、ついでに入手したKX-1でオンエアを始めました。
 その後最近まで、ほぼ上記目標をカバーしています。

 パソコン・ログによれば、7/25 現在で 26,570 交信でほぼ 100% CWです。
 ローカルさんと出かけたときとかにはハンディ機でのQSOもありますが、原則的には「自宅固定からのQRP・CW」でやっております。

 最初目標を立てたときには、HFは相手が多いから難しくは無いだろう、と思っていたのですが、やってみると結構大変です。

 1.自分の都合だけでオンエアの時間が取れないことがある。

 勤めていたころは夜間勤務もあり、まさか会社へ無線機を持ち込むわけにも行かず、そうなると出勤日の早朝オンエアしか方法がありませんでした。
 今思えば、VCHのような簡単なアンテナとKX-1の組み合わせなら「昼休み時間のゲリラ運用?」が可能だったかも?

 また家族サービスの都合もあって焦ったこともありました。
 2014年、家族旅行で正月の2,3日で高山市(JCC 1903)へ出かけた時のことです。QSOパーティ最中だから、誰か交信できるだろう、と思って出かけました。2日は保険の意味で早起きして自宅からQSOしたので、3日に交信できれば・・と考えていたのです。
 高山市の宿泊は3階(だったと思う)の明るい部屋。これなら飛ぶ、と窓を開けたら「壁」(^^;
 隣接するビル、それもホテルより大きい・・
 反対側からのアンテナ設営は廊下を挟んでになるので困難と思い運用は中止。
 せっかく持参したVCH+FT817は重たいだけの荷物になりました。
 3日は観光スポットを回っての帰宅で夜になります。少し不安でした。帰宅は20時過ぎ・・シャックへ飛び込みワッチ・・運良くフィリピン移動の米局と交信でき、記録継続ができました・・。

 2.どうしてもオンエア不可能な場合もある。

 体調不良、法事などなど・・諦めるしかないですね。

 CWを始めたのも体調不良からです。大昔、50MHzのSSB(リグはマイナーなQS-500。ちなみに動態保存しています)で騒いでいたころ、風邪をこじらせ、ヒドイ声になりました。
 若かった?時分でしたので、QSOはやりたい、だけど喉が痛い・・ということで、へっぽこなCWをやってみることにしたわけです。
 設備は上記QS-500と19m高のパンザに乗せた6エレ八木。
 これが飛ぶんですね~。“入間市”+“6mCW”は珍局だったらしくモテましてCW運用にどっぷりハマりました。

 3.何が何でも、と頑張らない。

 例として“QRP”だけに拘らない。
 パワーが無ければ電波は飛びません。言い換えれば「交信できるなら小電力の方が価値はある」のですが、怒パイル状態にQRPで参加してもストレスが増すだけです。
 こういう場合、交信したいなら私はさっさとQROします(^^;
 アマチュア無線は交信できてこそ意味有り、ですからね。

 HFを再開してから、冬の7MHzの明け方に海外が良く聞こえるのに気が付き出勤前にシャックに入る習慣ができました。もちろんコンディションが良いときにはQRPで狙います。
 冬の朝の楽しみですが、リタイアしたので寝坊になりました。ジジババ暮らしなのでババは起こしてくれないし、寒いので起きるのが億劫で、今期以降の冬場早朝DXは、習慣が続くか、さて?

 QRP運用での最高のGETは 2005-08-21/JST 19:35 のR1ANT。リグは SST-40/3W。
 この時間は夕食中なので普段はシャックにいませんが、この日はたまたま居たんですね。
 SST-40(ご存知のように国内代理店で現在も購入可能です。)でワッチ中に、なんとCQを受信。
 誰も呼んでいないようなのでコールしたら一発で応答あり、His 599/My 539 で交信成立。
 さぁ大変とローカルのQRP仲間へ電話を入れ、彼は K-1(5W) で交信できました。

 この話、後日談があります。
 しばらく経って、ローカルさんから電話。「R1ANTのカードが着たぞぉ!」・・・
 私は来ないよ(; ;)?? ネットのログには交信したと記録されているので、再度カードをJARL経由で送出。
 忘れたころに “TNX QSL” のチェックとともに砕氷船の写ったFBなカードを入手できました。
 ま、DXのカードが欲しけりゃSASEが常識だぞっ、という声もありそうですが、私はビンボーなんでhi。

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 【写真】R1ANTのカード

 4.自作の必然性が増す(かも?)

 こういう運用をやっていると、自身の運用をなるたけラクにしよう、という気になってきます。
 ここ一発の時にキーヤがおかしく、コールできなかった・・では予備にもう一台。などとやっているとジャンクは溜まり、部屋のごみは増し・・
 私のシャックは猫も怖がって?いるようです。興味津々で、あちこち潜って遊んでいたら積んであったジャンク基板が崩れ、どこか擦ったらしい。基板の半田面はおろし金状態ですから人間が踏んでも痛い。

 少しでも使いやすく、楽しくと自作品、購入品に限らず、入手したものをイジクリまわすのが楽しい。
 小奇麗なシャックに立派なリグを並べての写真は膨大に拝見しますが、自作品から煙を出しながらの交信の方が私は好きです。

 挙げた目標について

 同じ相手局との交信は、前記の目標とは合致しない、としています。
 無論ラグチューも大好きなのですが、これも同一局相手ならカウント外にしています。

 私の考えるアマチュア無線は、大袈裟に言えば“未知との遭遇”なのかもしれません。
 しかし、同一バンドで交信していただける相手局は、案外限られてしまいますので、自分なりに条件を付けてみました。

 1.バンド

 バンドが違えばコンディションが変わります。距離が近くても交信が難しかったり。

 2.モード

 私は、実質的にCWのみですが、反対にCWには全然オンエアしない局も多いらしいですね。
 ローカル某局には「入間市は JA1XFA が出ているので 7MHz/CW なら雑魚(^^;」と言われました。ある意味で褒めていただけたのかな?と思っていますが・・?

 3.異なるQTH

 車を持っていないので、自分の移動運用は公共交通機関利用か誰かに寄生?せざるを得ません。
 そうなると相手局が移動してくだされば大助かりです。移動サービスをやってくださる局に大感謝です。いつも同じカードで恐縮ですが、JARL経由で100%発行しています。

 4.QRP

 同じ交信するならQRPは価値がある、と思っています。
 自作機(とはいえ完全自作機は絶えた。なんとかしなくちゃ)、市販機でもパワーを絞ってQRP運用中。

○1.9/3.5MHz TS-690V 緊急用に HL-100BDX を連結
○7MHz TS-590S/FT-897D をリグ表示で5W運用
○10MHz TS-50S をリグ表示で10W運用 このバンドはQRPではありません。まれに KX-1 でオンエアします。

 アンテナは上記3ブロック各々別のため「同時オンエア可能(^^;」です。

 現用QRP機 7MHzが多い
SST-40 3W Sメータ、AFアンプ増設
KX-1 3W AF出力をステレオジャックに交換
K-1 5W AFフィルタ組み込み、PICによるVFO安定回路搭載、AGCが悪いが直すにはかなり改造が必要
TenTec 1340 3W AFフィルタ組み込み、PICによる周波数カウンタ搭載、セラロックVXO搭載
OHR-500 5W DDS-VFO内蔵、PICによるキーヤ搭載、AFフィルタ搭載、21MHz実用不可
OHR-100A/3.5 3W QRH多し、長期倉庫入り(^^;
OHR-100A/10 3W 同上
FT-817ND 5W 重い・・、受信時の消費電流が多い、なぜ KX-1/K-1 のようなラッチ・リレー不採用なのか?
 FT-747SX 5-10W AF-DSPフィルタ組み込み、

 現用オンエア機
● 1.9-3.5MHz TS-690V FT-8*7 用CWメカフィル組み込み。具合はFB。
● 7MHz TS-590S / FT-897Dパネル表示で5Wにしているが・・
● 10MHz TS-50S 一応10W表示

 こんな設備条件で 1-QSO/Day 以上を継続、を目指していますが・・

 JA1XFA/QRP と打鍵する際“わかる範囲で5W以下”としていますが、改めて考えると少しアヤシイかも。
 5Wと打鍵しつつ実際は6W出ていたりするかもしれませんが、自分なりに理屈をこね、何かを守りつつオンエアすること、が大切なのかな、などと思っています。

 しょぼい波、下手なCWが聞こえたら、どうぞお相手をお願いします。
 お空でお会いできる機会を楽しみにしています。

 de JA1XFA/QRP JCC1325 QRP-Club #1078 72/73

添付データの説明

(以下、斜体部分は編集スタッフより)
 ご本人からお送りいただいたログデータはCSV形式になっており、過去11年間の26609回の交信の記録です。
 zipで圧縮して909kBで、解凍すると3.7MBとなりました。QRPクラブ会員のコールサインもあちこちに出てきます。
 長大リストであることをご了解の上でダウンロードしてごらんになってください。

 ログは “Log200 for DOS(^^;”です。当方の知る範囲では、作者JH3GBD、JE1SGH、私の3局しか使っていない、と思われるログ・ソフトです。(編集者注、DOS/V版は2016年3月の新版が入手可能です。)
 データはフィールドのセパレータが0Ehで区切られたテキストで、私的には加工しやすいのですが、そのままでは見難いと思いますので、CSVファイルに変換しておきます。
 欄は左から交信年月日、開始、終了、コールサイン、周波数、モード、 HisRST、MyRST、住所、名前、相手リグ、備考、自局リグ、カードなど

 なぜ、「ターボ・ハムログ」じゃないのか、って?

 アマチュア無線は“自己訓練・スキルアップ”の趣味でしょ?他人と同じでいいの?と、思うから。

 画像データのTS-590の上のPCで”Windows98SE”で快適に動作中です。

 なぜ今時、98SEだって?

 ログソフトが記入フィールドによってFEPの自動ON/OFFを行うのですが、最初は純DOSだったのですが、さすがにDOS専用PCの手持ちジャンクが尽きたため、WindowsXPに変えて32ビットになったら旨く動作しなくなったため、手持ちの古PCで使える16ビットWindowsを入れて対応しただけ。
 32ビット版ログも入手していますし、FEP問題は解決していますが、安定していますのでアップデートの必要性を感じません。

リグ・アンテナなどの設備

 私のリグ、アンテナなど全てどこかは改造(怪造か?)してあります。
 HFのダイポールアンテナは、バランは自作、給電は75Ω5C-2V..
 リグの電源は、ほとんどPC用スイッチング電源を加工したもの。

使用リグの一部、その他

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 【図1】上から

 KX-1
 K-1
 1340

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【図2】上から
 SST-40
 FT-817ND
 FT-897D
 TS-50S
 HL-100BDX
 TS-690V

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 【図3】TS-590Sの上はOHR-100A/30、下の白いタッパはPICキーヤ
 ※OHR-500は動かすとジャンクが崩れる(^^;ので未撮影です。

 FT-817NDの軽便スタンドの一例
 D社100均ショップのタブレット端末用スタンドを流用しています。
 見た目もFBですし、軽いし安価です。

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 【図4】平面状態(折りたたんだ状態)

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【図5】 タブレットを乗せた状態

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 【図6】 FT-817を乗せた状態

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 【図7】FT-817運用状態(ちょっとピンボケ)

 駄文・乱文をご容赦くださいませ。

【編集部から】

 原稿ありがとうございます。自作派は作ったものが形が目に見えますので原稿になりやすいのですが、会員で多いのは市販のリグ(FT-817など)を使ってQRPを楽しんでいる人たちです。もちろん出力を絞ってQRPにすることも問題ありません。今年は運用を楽しんでいる人たちの原稿も増やしていこうと思っております。(JA8IRQ)


【小ネタ】】自作リグの簡易レタリング

#58   JG3ADQ 永井 正範

 自作のリグに文字を入れる方法としてラベルシール(22枚 800円)を使ってみることにしました。
 A4サイズのシールを4つに切ってA6サイズ(ほぼ葉書大)とし、よく使いそうな文字をエクセルで作ってインクジェットでプリントし、はさみで切ってリグに貼り付けます。
文字のサイズ・フォント・色・背景の色など自由に設定できるため、簡易的なレタリング方法として便利だと思います。

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【図1】ラベルシール  【図2】1/4に切ってプリントし
ハサミで切る
【図3】リグに貼付け

【編集部から】

 永井さん、いつもありがとうございます。ラベルシールはハガキサイズのものを使うこともできますね。
 そういえば、札幌QRPミーティングに来ているJH8LDWさんはパネル面を全部、ラベルフィルムに印刷してそれをアルミパネルに貼り付けて作ってました。みなさんの工夫が興味深いです。(JA8IRQ)


【レポート】KANHAM2016のレポート

#58   JG3ADQ 永井 正範

 2016年7月16~17日と大阪府池田市の池田市民文化会館でKANHAM2016が開催されました。回を重ねて21回目とのことです。QRPクラブは例年のごとく2階に2小間を確保し、クラブの横断幕をかかげ自作機の展示をしながら皆様をお迎えしました。展示内容は以下の通りです。

JS1BVK/3 山田さん:Norcal Sierra CWトランシーバー
JA3JJE 南さん:10Kコイル巻き治具、ボビン抜き治具
JR3TGS 稲田さん:7MHzCWトランシーバー(TGS40の元になったもの)
JI3BSB 山本さん:スーパー式AMラジオ
JG3ADQ 永井:21MHzSSBトランシーバー、CQマシン

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【図1】永井さんの:21MHzSSBトランシーバー、CQマシン

 高齢化の進むハム人口ですが、KANHAM事務局の努力もあって一時期に比べると小学生~高校生やYLさんの顔を多く見かけるようになりました。QRPクラブのブースでは展示機をネタにして話し込んだり、またうまく動作しないという製作中の基板を持ち込まれてのにわか相談室になったりと、周りの騒音に負けないよう大きな声で対応していたら初日の前半で喉が痛くなるという有様でした hi。クラブ会員の方々とのアイボールや、JARL会長JG1KTC高尾さんの訪問があったりと、にぎやかに2日間のKANHAMを楽しみました。

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【図2】関ハム運営スタッフの集合写真

【編集部から】

永井さん、レポートありがとうございました。若い人やYLさんが増えたということはちょっと期待できますね。関西はユニークな活動をしている方が多いのですがなかなか会報では紹介しきれないのが残念です。(JA8IRQ)

【8月22日追記】QRPクラブの関ハム運営スタッフの集合写真がとどきましたので、掲載します。(JA8IRQ)


【告知】8/20~21開催ハムフェアに今年も出展します

#678   JA8IRQ 福島 誠 (Makoto Fukushima)

★ ハムフェア2016の出展を準備中

 今年のハムフェア2016は8月20日~21日で、例年通りの出展を準備中です。今年はクラブ頒布キットを会員が組み立てたJP-60をずらりと並べる予定です。

 会場内の場所はハムフェア2016会場地図で確認できます。

★ 自作品コンテストに今回も当クラブ会員が入賞

ハムフェア自作品コンテストに今回も以下の会員が入賞されてます。
 入賞されたみなさん、おめでとうございます。

◇ 最優秀賞
(総務大臣表彰予定)50MHz AM QRPpトランシーバー
#971 JA8CXX高野順一さん

◇ 優秀賞第1席
7MHz CWトランシーバー
#1045 JK1LSE本田 進さん

◇ 優秀賞第3席
7/10MHz CW QRPトランシーバー
#986 JA1VXQ塚原敏夫さん

★ ハムフェア恒例QRP’erの集い

 なお、8月20日の夜18時から新橋の居酒屋で恒例のアイボール会を開催します(会費5000円)。QRP愛好者であればQRPクラブ会員以外も参加できます。会場など詳細については ja1@jaqrp.net(@は@に変えて) あてのメールでお問合せください。


【告知】QRPクラブ役員会から

#678   JA8IRQ 福島 誠 (Makoto Fukushima)

★60周年キットはケースを発送しました

60周年キットはケースの発送を終え、頒布の作業が終了しました。
 届いたみなさんは組み立てと調整にかかっていると思います。以下の写真は#699 7L3DNX 竹野 巧さんの提供によるものです。ワイヤの処理がきれいですね。

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【図1】組み立てたところ

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【図2】前面パネル

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【図3】後面パネル

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【図4】内部の様子

★ QRP入門ハンドブックの編集が終了しました

 今年の1月からJG1EAD仙波さん(編集長)および編集スタッフで作業を続けていた『QRP入門ハンドブック』は、ようやく編集作業が終了し8月22日にCQ出版から発売の予定となりました(地域により発売日は2~3日遅れることがあります)。ハムフェアの会場ではCQ出版のブースで購入可能と思います。
 税込み定価2,592円、ISBN9784789812795です。

 編集スタッフが原稿を依頼し、修正し、出版社とやりとりをし、ということを続けてようやく本の形になることができました。日本語で読めるQRPについてのまとまった本というのがない中で、一つの役割を果たすことができれば良いなと思っております。

 こういう本がご近所の書店でも買えるのが日本の出版業界の利点だったのですが、最近は出版部数が少ない本は買いにくくなりました。でも、なるべくネットじゃなくてお近くの書店に注文してください。(私は本屋に勤めているので・・・)

★ 11/3 JARL QRP Club 60周年記念 2016年 QRPコンテストの規約が発表されました

自作機部門が評判のQRPコンテストは11月3日(木)に開催されます。今年は60周年を記念して、入賞者に当クラブ開発のキットJP-60が授与されます。詳しくはこちらにコンテスト規約がありますのでご確認ください。

★ 11/19 QRPクラブ創立60周年記念式典とパーティを準備中

以下のとおり、記念式典とパーティを行う予定です。まだ先ですが、会員のみなさんはぜひスケジュールをあけておいてください。

場所:東京、銀座の会場を予約済み

日時:11月19日(土曜日)15時から19時

会費:式典および宴会で会費6千円を予定

★ そのほか、QRPクラブに関する連絡先メールアドレス

◆ QRPクラブの活動全般についての質問、ご要望、ご意見は qtc@jaqrp.org (@は@に置き換え、以下同じ)までお願いいたします。メールには必ずお返事を出します。
◆ アワード関連についての問い合わせ先はアワード担当へ award@jaqrp.net
◆ コンテストについての問い合わせ先はコンテスト担当へ contest@jaqrp.net
◆ 毎月開催している秋葉原懇親会については1エリア懇親会担当へ ja1@jaqrp.net
◆ 会報への投稿などについては編集部へ qrpnews@jaqrp.net 


編集後記&近況報告

#678 JA8IRQ 福島 誠

◆ 今年は函館も例年になく暑く、本日も30度を超える中、デスクトップパソコンを動かして作業をしてました。(わが家に限らず、北海道の住宅にはふつう冷房設備はありません)

◆ 暑くなるとハムフェアの季節です。私は今年は前日から会場に入り、21日の午前まで会場にいる予定です。会員のみなさんは郵送会報に同封した名札の用紙をご持参ください。名札ホルダーは会場でお渡しします。

◆ 9月号の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを8月25日ころまでに編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。