JARL QRPクラブ会報 2018年 6月30日発行 vol.61-03
JARL QRPクラブ会報 2018年 6月30日発行 vol.61-03
No. | 2018年 6月号 目次 | コールサイン | 筆者 |
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1 | 【運 用】 幻?の小笠原返還50周年に伴うJD1ペディション顛末記 | JE1ECF | 斎藤 毅 (Tsuyoshi Saito) |
2 | 【運 用】 八丈島のキョンの巻 | JR3ELR | 吉本 信之 (Nobuyuki Yoshimoto) |
3 | 【製 作】 50MHz AM 15mW送信機+受信機の製作 | JA8CXX | 髙野 順一 (Junichi Takano) |
4 | 【お知らせ】 QRPクラブからお知らせ | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
5 | 【編集後記】 | JR7SOX | 菊池 弘二 (Kohji Kikuchi) |
6 | 【編集後記】 | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
【運 用】 幻?の小笠原返還50周年に伴うJD1ペディション顛末記
#0696 JE1ECF 斎藤 毅
2018年6月7日(木)~QRPクラブメンバーによるアマチュア無線JD1移動運用を行いました。
参加者は#0725 JR1QJO 矢部氏、#1139 7K2ABV 松田氏、そして私・JE1ECF 斎藤です。(参加者募集に対しての問い合わせは4名でしたが参加者は2名)
なお、QRPクラブメンバー3名のほか5名(私・JE1ECFの知る限り)のアマチュア無線家が運用目的で当航海に参加していました。
この航海の選択理由は
(1)小笠原返還50周年に伴う沖ノ鳥島クルーズ (※) が別途企画されていた。
(2)通常の航海より1日多い滞在期間でした。
しかし、前日の6月6日(水)に主催者である小笠原村役場から「熱帯低気圧が発生したため、安全な航海ができない」との理由でクルーズ中止の連絡がありました。
そして悲劇はこれだけに留まらず渡航2日目の朝、島内の防災無線より「台風5号の影響でおがさわら丸の出航が2日早まり6月10日11時になる」との情報が流れました。ということで通常航海より1日長いはずであった行程が結果、通常より1日短い航海かつ、急遽の撤収による慌しい行程となりました。(幸い、ローバンドアンテナは常連の大先輩であるJD1BMG初見氏が用意したものを使用しましたのでリグと身の回り品の片付けだけで済みました。)
この企画の宿泊地はおなじみ?の境浦ファミリーを予定していましたが7K2ABVのみ参加表明が遅れたことで異なった宿となりました。結果、無線運用が可能な宿の開拓(扇浦)に繋がりました。
当局の今回の運用結果は次の通りです。
/JD1 (出力50W・3W) | 7MHz・SSB | 91局 | ||
18MHz・SSB | 18局 | |||
21MHz・SSB | 92局 | 合計 | 201局 |
/MM (出力3W) | 21MHz・SSB | 65局 | ||
50MHz・SSB | 5局 | 合計 | 70局 |
今回のMM・50MHz運用のために1/2λホイップアンテナ(垂直ツェップライクアンテナ)を製作しました。エレメントは2.6mロッドアンテナです。
参考文献は電波新聞社別冊「ラジオの製作・アンテナ クラフト マニュアル」です。
最後にこのアンテナで/MMにて50MHzの運用実績をつくることができました。
この交信相手には島でお世話になったJD1BMG初見氏も含まれています。
また、今回の/MM運用において144MHz・SSBの運用実験を行うため3エレ八木アンテナと新しく同軸ケーブル(3.5D-SFA)を購入して試みましたが交信には至りませんでした。
【写真1】往路おがさわら丸にてJA内地向けに設置した144MHz3エレ八木
【写真2】左から7K2ABV、JR1QJO、JE1ECF
最終日乗船前に父島二見港待合所にて。外は雨・・・でした。
※ 沖ノ鳥島クルーズは過去1回・返還45周年の秋に1回企画された(天候不良で中止)と認識していましたがこの翌年にリベンジがあったことを父島に渡ってから知りました。
このリベンジも港湾工事事故で中止となったそうです。今回は「2度あることは3度ある。」悪い意味での「3度目の正直」が的中した形となりました。
QSP
次回の渡航はリベンジ?を兼ねて2018年9月21日(金)~26日(水) 【父島泊は9月22日(土)~24(月)の3泊】を予定します。今回同様に同行者を募集します。
以下、同行参加者のコメントになります。
#0725 JR1QJO 矢部氏コメント
長年懸案であった小笠原移動が叶って出陣したものの、大自然の猛威には敵いませんでした。KX2(5W)の運用はコンディションに恵まれず、次回にチャレンジする課題を残しました。
然しながら、おがさわら丸や移動用アンテナ設営ノウハウを実体験できる貴重な体験を得ることがでました。また、船上でアンテナを上げているとアマチュア無線家が集まり、自然と Eyeball QSOでハム談義に花を咲かせ、長い航海が短く感じるほど楽しい思いをさせて頂きました。その最中、テレビ局のインタービューまで受けてしまい、アマチュア無線のPRができたかなと思っています。
放送は7月6日の夕方6時の日本テレビ系だそうです。カットされなければ映っているかも?
【写真3】JR1QJO/MMの様子。ハムが自然に集まってきます。HI
【写真4】JE1ECF/MM 奮闘中
船体が鉄であることを利用した強力磁石のアンテナ基台が大活躍していました。船体アースを利用しながら、最適なアンテナ位置を探っての運用が行われました。
【写真6】お借りしたシャック内の様子
冷蔵庫、クーラー完備、水道が無いので1リットルのペットボトル持参は必携です。夜間運用には懐中電灯が無いと道が真っ暗になるので宿には帰れません。
【写真7】シャック外観avec 斎藤さん
有志の寄付で立て替えたそうです。アンテナは常設の14MHzから50MHzのヘクサビームと臨時設置した7MHzダブルバズーカとG5RVでした。
日没後の灯火管制
この季節、羽蟻が大量発生します。集光性の羽蟻の侵入を防ぐ為、宿では午後7時に消灯します。夜間のシャックでの運用はリグの表示器の明かりと懐中電灯でログを記入します。それでも虫の侵入があり、「虫コナーズ」や「何処でもフマキラー」で迎撃するも都会仕様の防虫剤では歯が立ちません。羽蟻は一時間の飛翔後、羽が脱落して地上の生活に戻ります。そこに口を開けて待ち受けているのが夜に出没するヒキガエルです。そこらに居ますので夜間外出は足元注意です。
【写真8】これは星雲ではありません。街灯に群がる羽蟻の大群です。
#1139 7K2ABV 松田氏コメント
境浦ファミリーに皆さんと一緒に泊まって運用してみたかったのですが予定が繰り上がったことで」訪問する時間もとれず本当に残念でした。部屋が取れなかったので旅行代理店のナショナルランドに探してもらい最終的にホテル・ビーチコマに宿泊しました。屋上の使用は許可されませんでしたがベランダが使用可能でこんな感じで設営しました。
【写真9】ホテル・ビーチコマ
DL20K(14MHz)用デルタループキットを18Mhz用に改造して製作したデルタループを使用しました。詳しくはgooブログに紹介しています。
今回自宅以外で初めてFT8の運用を行いましたが以下のような結果になりました。
FT817、5W運用、MMでも運用しようと許可をもらい、機材も準備しましたが少し船酔いしてしまい運用はあきらめました。今回はあまりコンディションが上がらずではありましたが、こんな状況でも最近はやり始めたデジタルモードが十分に利用可能であることが実感できました。
お誘いいただきありがとうございました。
【編集部から】
斎藤さん、小笠原返還50周年に伴うJD1のDXペディションお疲れ様でした。簡単に行けない離島ゆえのDXペディションだということを再認識いたします。次回のチャレンジ報告を期待しております。(JA8IRQ)
【運 用】八丈島のキョンの巻
#0033 JR3ELR 吉本 信之
無茶は承知で補陀落渡海も辞さず。台風5号接近で荒れる中、竹芝桟橋から10.5~11時間287km洋上の八丈島へキョンを見に行ってきました。(写真1)
1.島へのアプローチとインフラ
竹芝桟橋を夜10時30分に出航した橘丸は台風5号のうねりで夜通し船底から波の衝撃音が響いていました。翌朝9時過ぎに八丈島の底土(そこど)港に着岸しました。(写真2)
しかし到着した翌朝一番機に日程を繰り上げて本土に戻りましたが、欠航目前に飛んだ便は当然三次元ドリフト飛行でした。自宅に戻って身体を安静にした途端陸酔い(おかよい)が発生し二日間身体がダッチロール状態でムカついていました。
丸一日の滞在中にレンタカーで島を廻ってみると携帯はAU/docomo共3~4割の面積で圏外が出ていました。島には海底光ファイバーが陸揚げされていることになっていますが、インターネット事情は別で宿のWifiインターネットアクセス、空港内Wifiインターネットアクセス、LTEインターネットアクセスが同時に切断されるマイクロ波中継方式特有の豪雨脆弱性が起きていました。
2.生態系と水
この島にはハブはいませんがマムシはいます。クマネズミとホンドイタチが民家の周囲に居付き山腹には繁殖・乳用牛の放牧があります。島の北部は水源のジアルジア汚染で膜ろ過式の水道水になっていますから、この島の湧き水・温泉水は煮沸せずに飲んではいけません。キョンは空港近くの植物園で9匹去勢処理を施し再度檻から逃げ出しても島内で繁殖できないように処置したうえで雌雄混在檻の中で飼育しています。(写真3)
3.運用結果(JIA10-108)
この島も商用電源の発発インバータの雑音が強く、7MHz帯から下は定番対策のトロイダルコア式コモンモードフィルター(写真4)が全く効きません。
このため3.5/7MHzはエネループ8本/2.5W、10MHzはAC電源/5Wの変則運用をしています。アンテナは窓の外の植栽に乗せた1.5mH/40mLWです。台風5号の豪雨開始前約2時間の運用で3.5MHz9局、7MHz5局、10MHz2局交信して止む無くアンテナ線を撤収しました。(写真5)
4.島鮓
南北大東島を振り出しに伊豆大島を経て島グルメを楽しませてもらった島鮓双六は八丈島の島鮓で上がりになりました。伊豆諸島の観光客向け島鮓のネタは一番安価な島魚「メダイ」になりますが、島のスーパーには超高級魚「尾長(標準語:ハマダイ、琉球語:アカマチ、奄美語:アカマツ)(写真6)」と「あおぜ(標準語:アオダイ、琉球語:シチューマチ、奄美語:ウンギャルマツ)(写真7)」の島鮓がありました。何れも那覇や銀座で出会ったら時価の値札が付く高額鮓ネタです。こんな都会や観光地で手が出せない高額且つ本当に旨いネタを大人喰い出来たことだけでも、台風の中八丈島まで渡海した甲斐がありました。
5.命薬
ぼつぼつ稀有から奇跡の生存領域入りしました。「我(わん)ぬ命薬(ぬちぐすい)は島旅やさ」次はどの島で何に出会って何を食べるかな。
あばよーぃ(南北大東語・八丈語共通、ハム語訳:CU AGN)
【編集部から】
今月も投稿ありがとうございます。吉本さんにとっては「島旅こそが命の薬」ですね。どんどん良薬を服用して健康になってください。(JA8IRQ)
【製 作】50MHz AM 15mW送信機+受信機の製作
#0971 JA8CXX 髙野 順一
きっかけは2017年の北海道ハムフェアでした。
札幌QRPミーティングのブースで展示に携わっていた私は、来場して移動運用する50MHz AMの数局と交信することができました。
また、会場内で3エリア6m AMロールコールグループによる臨時ロールコールが行われ、参加させていただきました。
このような体験を通して、移動運用に使える小さくてシンプルな50MHz AM QRPpトランシーバーを作ってみたくなりました。
【写真1】送受信機外観
ところが出来上がったものは当初の構想に反して、写真のように送受セパレートタイプ、ケースは使い古しの再利用のため穴だらけ、しかも中身は隙間だらけの作品になってしまいました。
【写真2】送信機内部
【写真3】受信機内部
送信部は終段2SC1815シングルの出力15mW、終段コレクタ変調です。オシロスコープで観測して、変調率100%になるようにマイクアンプの半固定VRを調整しました。
受信部は最初は超再生、次に定番のLA1600を使ったシングルスーパーを試しましたが、どうも不安定だったり感度不足だったりで、最終的にはダブルスーパーにしました。
第1IF(10.7MHz)にはクリスタルフィルター、第2IF(455kHz)にはセラミックフィルターを入れました。
電源はNi-MH蓄電池1.2v×4本の4.8V。低消費電力とするために安定化回路は省略しましたが、AMでは特に問題なさそうです。
JARDの保証認定はスムーズに通過して、今年2月に北海道総合通信局から新しい免許状が届きました。
【図1】全ブロックダイアグラム
【図2】全回路図
さて、実際に使ってみてどうなのか、V型ダイポールアンテナを使用してローカルの2局と交信できたものの、その後ずうっと新たな交信相手は見つかりませんでした。
1エレメントのデルタループアンテナを作り、地上高11m(給電部)に設置して、Eスポの出現を首を長くして待ちました。
そして5月30日、JA6GZH/山田OMのシグナルがガツーンと入感、「これはいける。」そんな予感を抱きながらコールしたところ応答あり、RS55のレポートを頂きました。
山田OMの送信機は、2本のツノのような電極が突き出た真空管2B29を使った自作品、受信機はAD831をMIXに使用したクリコン+TS-940、アンテナは6エレHB9CV。
このようなFBなリグのおかげで、当局の微弱な電波をキャッチしてもらうことができて、15mWによる長距離交信が成立しました。
山田OM、ありがとうございました。
QSLカードのコピーと真空管送信機の写真をクラブ会報に掲載してよいかお尋ねしたところ、快諾してくださいました。
【写真5】JA6GZH局のQSLカード
【写真6】JA6GZH局のQSLカード
この交信は1000km/Total Powerアワードの条件を満たしているようなので、申請書を提出いたしました。
【写真8】消費電力測定
2局間の距離 | 1,476km |
送信時の消費電力 | 5.3V×0.07A=0.371W |
受信時の消費電力 | 5.3V×0.04A=0.212W |
合計消費電力 | 0.371+0.212=0.583W |
2局間の距離÷合計消費電力=1,476km÷0.583W=2,531km/W |
【編集部から】
JA8CXX 髙野さん、大記録の達成おめでとうございます。15mWで6-8エリア間交信とはすごいですね。過去の記録をみてもCWが多く、AMはJR8DAGさんが一度あるくらいではないかと思われます。JA6GZHさんの2B29の送信機もスゴイ!(JA8IRQ)
【お知らせ】 QRPクラブからのお知らせ
#0678 JA8IRQ 福島 誠
QRPクラブで発行している難しいアワードとして「1,000km/Total Powerアワード」があります。
これは通信距離を送信時・受信時の電力の和で割るというもので、市販品での交信ではほぼ達成できないものです。今月は、この申請が2件あり、以下のように認定されました。
髙野さん、石川さん、おめでとうございます。石川さんのリポートは次号に掲載いたします。/p>
第1条
1000km/Total Powerアワードは自局と相手局、2局間の距離を送信受信時の総消費電力で割り、1000km/W以上である場合に申請できる。このアワードは全てのアマチュア局に対して発行する。第2条
総消費電力とは、送信時、受信時の消費電力の合計値である。
アワード担当より
QRP愛好家の皆さん、こんにちは。
JA8CXX高野さんとJG1SMD石川さんから1,000km/Total Powerアワードの申請がありました。
高野さんはAMで2,531km/w、石川さんはDSBで1,685km/w。
お二人とも自作のlリグです。
精査したところ、アワードの規定に合致しておりましたので発行します。
アワード担当 野村/JH3VAA
編集後記&近況報告
#1099 JR7SOX 菊池 弘二
◆QRPクラブ会員のくせにQRP交信実績がなかなか上がりません。
国際QRPデーを過ぎたというのに未だに「8J?VLP」局とは2局しかQSO出来ていません。
聞こえない局と交信はできないので、コンディションが良くなるまで気長に待ちます。来年か、次のサイクルまでとか。HI HI HI
編集後記&近況報告
#0678 JA8IRQ 福島 誠
先日のお休みに歯医者に行った帰りに蒜沢(にんにくざわ)川の横でピコ21(SSB)で運用してみました。川の向こうは七飯町という函館の北端です。ピコ21の短縮ホイップアンテナではあまり交信できないことが多いので期待してませんでしたが、ひときわ強く受信できる福島県の局を呼んでみたところ、一発で応答がありました。
函館に転居してから、アパートにはアンテナが張れないので、何度かピコ+ホイップアンテナで電波を出しましたが交信が成立したのは初めてです。これからはピコと電池とアンテナとマイクをリュックに入れておいて、気軽に電波を出すようにしますね。聞こえてましたらよろしく。
【写真】川岸での運用
スマートフォンの修理をしました
中古で買ったnexus5(もちろん格安契約で使用料は毎月3000円以下)のカメラのレンズカバーのガラスが割れてしまいました。レンズは何ともないのですが、ひびの入ったガラスごしに写すので、なんとなくボケた感じになったうえ、人工照明のもとでは後光が射したようになります。
【写真0】後光の射したピンボケ写真の例
【写真1】LG社のnexus5
【写真2】レンズカバーの割れたところ
修理に出すと、何日か電話が使えなくなるうえに1万円くらいは取られるようで、中古で安く買ったスマホにそこまでしても、と思っていました。
ひょっとして、今どきなら修理部品が手に入るのではないかと思いついて、
[nexus5 lens cover glass]
で検索をかけてみたところ、e-bayなどで部品が手に入ることがわかりました。ガラスだけだと1~2ドル、送料を入れても10ドルくらいで、たとえ失敗しても惜しくない金額です。
修理の様子は、youtubeに動画が出ていました。さっそくe-bayに出品している業者に注文してみました。
【写真3】香港から届いた小包
e-bay経由で注文した小包が2週間くらいで香港から到着しました。
【写真4】封筒の中身
袋を開けるとレンズカバーと接着シール、それに蓋を開けるためのヘラ(プラスチックの棒)が入ってました。
【写真5】スマホの横から蓋を開けます
【写真6】蓋を開けたところ
開けてみたらY字型の特殊ネジを使っていたので、特殊なドライバーを準備しました。
【写真7】ネジをなくさないように
【写真8】レンズカバーガラス(左)とユニット(右)
ここで問題が発生。レンズカバーガラスはユニットに接着されていて、ユニットごとでないと交換できません。ユニットからガラスだけを外すことはできませんでした。レンズカバーガラスではなくてレンズカバーガラスユニットを注文するべきだったことがわかりました。
結局、「正しい修理」ではなく、「とりあえず使えればよい修理」にすることに。ひびの入ったガラスの中心部分をドライバーで割ってレンズ分の穴を開け、その上にガラスをもう一枚貼り付けることにしました。ガラスの厚み分、ケースからはみ出しますが、もともとカバーをつけて使うので気になりません。(その後、別な動画をみて、熱すればガラスだけを交換することができることがわかりました)
【写真9】修理前
【写真10】修理後
取りそこなったガラスのギザギザが残ってますけど。
【写真11】修理完了
簡単でいい加減な修理でしたが、このくらいのことは自分でできるという自信がついたのは良かったです。次回またレンズカバーが割れたら、正規のユニット交換ができると思います。
なお、同時に内蔵電池の交換も行いました。こちらのほうが難易度が高いですが、必要な方は多いでしょう。3年前のGigazineに写真入りで記事があり、参考にしました。
最後に、『お約束』ですが、自分で修理をするとメーカー保証が受けられなくなると思いますので、ご自身の責任でどうぞ。
◆7月号の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを7月15日ころまでに編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。
◆編集を手伝ってくれるスタッフを募集しています。面白そうなことをやっている会員に原稿を依頼していただく仕事ですので、Webのことに詳しくなくてもかまいません。宛先は上記と同じく。