JARL QRPクラブ会報 2016年1月19日発行 Vol.58-10
No. | 2016年1月号 目次 | コールサイン | 筆者 |
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1 | 【賀詞】年賀状から | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
2 | 【速報!】 秋葉原懇親会 | JE1ECF | 斎藤 毅 (Tsuyoshi Saito) |
3 | 【報告】N4QA とのCW QRP QSO | VE3CGC | 林 寛義 (Hiro Hayashi) |
4 | 【小ネタ】 自動消灯ライト | JG3ADQ | 永井 正範 (Masanori Nagai) |
5 | 【レポート】 QRPなDXの世界 | JA1KGW/JA2OP | 青山 憲太郎 (Kentaro Aoyama) |
6 | 【告知】役員会からお知らせ | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
7 | 【編集後記】 | JA5PSJ/9 | 小谷 一孔 (Kazunori Kotani) |
8 | 【編集後記】 | JA8IRQ | 福島 誠 (Makoto Fukushima) |
【賀詞】年賀状から
#678 JA8IRQ 福島 誠
QRPクラブ役員からとクラブに届いた年賀状を紹介します。
【図1】JA8IRQの年賀状
【図1】JE1ECFの年賀状
【図1】JF2QKAの年賀状
【図1】JA3HKR/3の年賀状
【速報!】 秋葉原懇親会
1月の秋葉懇親会は2016年1月9日(土)18:00~銀座ライオン 秋葉原
ラジオ会館店 (秋葉駅前のラジオ会館地下一階)にて新年会を行いました。
#696 JE1ECF 斎藤 毅
今年は JARL QRP クラブ が創立60周年を迎える栄えある年です。また秋葉QRP懇親会はその前身である新宿懇親会から数えて今回で200回を迎えました。
参加者は、
JR6UHM/1豊里さん、JR2FNK鶴田さん、JN3XBY/1岩永さん、JR1WJM入澤さん、JR1VJH堀さん、JR7HAN花野さん、JK1LSE本田さん、JR3DKA大原さん、JH9JBI/1山本さん、7L3DNX竹野さん、JR1QJO矢部さん(参加者取り纏め)、
JE1ECF斎藤でした(写真1)。
毎度のことですが自作、運用談義で盛り上がりました(写真2~4)。また、今年の抱負発表では、海外出張の多いJR7HAN花野さんは海外運用に向け準備中。7L3DNX竹野さんは和文CWに挑戦。とのことでした。
【写真1】 懇親会参加の皆さん
【写真2】 宴もたけなわ
【写真3】 無線談義で盛り上がり
【写真4】 ボリュームたっぷりのご馳走
P.S. 日中、アキバにはこんなものが出現しました(写真5)。
【写真5】 パトレイバー…
編集担当から
斎藤さん、報告ありがとうございます。200回というと20世紀からです。継続してくださっている歴代の担当さんに感謝です。(JA8IRQ)
【報告】N4QA とのCW QRP QSO
#906 VE3CGC Hiro Hayashi (林 寛義)
2016年元日は本年もARRLの Straight Key Night (ストレート・キー・ナイトSKN)に参加いたしました。
今回、N4QA(ビル Bill)とスケデュールを組んでSKNで2way CW QRP QSO ができましたので、発表させていただきます。
5年くらい前に偶然QSOした相手がN4QAで、使っていた送信機は Meissner Signal Shifter EX (マイズナー シグナル シフター EX)1960年代の真空管送信機でした。当時私も同じ送信機を持っておりましたが調整と使い方がわからず困っておりました。
QSOの後すぐにメールで連絡を取り、調整方法と使い方のポイントを教えてもらいました。
2015年12月1日に偶然、再度QSOができ、SKNで両局が同じQRP送信機 Meissner Signal Shifter EX で2way CW QRP QSO のスケジュールを約束し、2016年1月1日 UTC12:58 周波数7.04262Mhz で達成できました。
ストレート・キー・ナイトでの交信に使った機材
N4QA | |||
送信機 | Meissner Signal Shifter EX | 1948年製造 | |
受信機 | RME45 (Radio Manufacturing Engineers) | 1946年製造 | |
縦ふりキー | J38 | ||
RST | 599 | ||
VE3CGC | |||
送信機 | Meissner Signal Shifter EX | 1948年製造 | |
受信機 | Kenwood TS-450S | ||
縦ふりキー | J37 | ||
アンテナ | フルサイズ40mループ 約6m高 | ||
RST | 599 |
【図1】Meissner Signal Shifter EX送信機
【図2】送信機と受信機の組み合わせ
参考になる上記の機材の動画は you tube を開いて、以下をタイプすると見られます。
『Meissner Signal shifter EX 』
『RME45 communication receiver』
『J37 key』
『J38 key』
ストレート・キー・ナイトの機材の準備や、QSOの仕方、SKNの雰囲気などを理解してもらえるので you tube で Straight Key Night、ve3cgc とタイプしていただくと N0TU (Steve 2009年, 現在はWG0ATにコールを変更)の動画があり、私も動画の後半にVE3CGC として、出てきます。私のQSLカードも見られます。10分くらいで、内容もよくまとまっており、面白いので是非見てください。
同様に、Google で上の機材を検索すると沢山のサイトが見られます。1年に1度だけですが、少し変わった、楽しいハムのイベントです。
73.
De VE3CGC
編集部から
林さん、いつも興味深い記事をありがとうございます。
ストレートキーとは縦ぶり電鍵のことで、ストレート・キー・ナイトとはARRLが提唱するイベントで、1月1日くらいは初期のアマチュア無線に思いをはせて、古いリグをひっぱりだして遊んでみようというものです。こういうイベント、日本でもやってほしいですね。
なお、紹介された古い無線機をしらべてみました。「船の錨級」の無線機ファンにはおなじみのBAMAにはMeissner Signal Shifter EXの回路図があります。RME45はいわゆる高1中2受信機のようです。J37とJ38はアメリカ式の縦ぶり電鍵ですね。
本文では触れられてませんが図2のケンウッド機の上に乗っているのはハリクラフターのHT-18というVFOでした。6BA6で発振して終段が6L6ですから送信機なみです。ここにマニュアルがあります。(JA8IRQ)
【小ネタ】 自動消灯ライト
#58 JG3ADQ 永井 正範
プッシュボタンONでLEDが光りその後徐々に暗くなって3分ほどで消灯します。消灯時の消費電流はわずかなので特に電源スイッチは設けていません。電池式トランシーバーに内蔵しておくと暗い場所での運用に便利です(写真1)。点灯時間はC1の値で調整し、電圧を変更する場合はLEDの電流が適正になるようR1を調整してください(図1)。
【図1】 自動消灯ライト回路図
【写真1】 トランシーバー内蔵ライトでログを照らす
編集部から
田舎道を夜歩くときにリュックに点滅ランプをつけているのですが、消し忘れがときどきあります。振動でスイッチが入って短時間だけ点けておきたいという装置を考えていますので、参考にさせていただきます。(JA8IRQ)
【レポート】 QRPなDXの世界
海外のQRPper
#377 JA1KGW/JA2OP 青山 憲太郎(Kentaro Aoyama)
~F6UIG/QRPper、Rafa(Rafael)さんの1WとのQSOの紹介(No.8)~
F6UIG/QRPper、Pascalさんを紹介します。前のサイクル23の丁度ピークの2001年7月8日~12月4日までに、14、 21、28MHzの3バンドで2WAY QRP QSOが7回できています。直近では、サイクル24に変わった2015年6月5日に8回目の2WAY QRP QSOが14MHzでできましたが、その後は電波伝搬状況が悪くなりF6UIG/QRPper、Pascalさんの信号を聞く機会がありません。今回紹介するのは、2001年10月6日に28MHzでQSOができた4回目の2WAY QRPp QSOを紹介します。
【図1】 F6UIG/QRPper、Pascalさんとの交信記録
上のログのように(図1)、F6UIG/QRPper、PascalさんはYAESUのFT817、1Wと2エレメントの八木アンテナとの組み合わせです。当局はFT850、1Wと6エレメントのTH6DXXとの組み合わせでした。ログでもおわかりのように、F6UIG/QRPper、Pascalさんは時には、FT817、500mWと2エレメントの八木アンテナでQRVしています。
当局が、次のサイクル25までQRVできれば、F6UIG/QRPper、Pascalさんにお空で会うことができるかもしれません。
QRZ.COMでご覧になると革ジャンパーを着込んだF6UIG/QRPper、Pascalさんが大型バイクと一緒の写真が見られます。
F6UIG/QRPper、Pascalさんから受領したQSLカードの”Note欄”のコメントは、達筆(フランス語?)過ぎて当局には判読しかねます(写真1、2)。Hi
【写真1】F6UIG/QRPper、Pascalさんから受領したQSLカード (表)
【写真2】F6UIG/QRPper、Pascalさんから受領したQSLカード (裏)
編集部から
カードの手書き文面は「MERCI POUR LE BON QSO QRP」(QRP QSOありがとう)までは判読できました。このころは私も再開局したばかりでしたが、簡単なダイポールアンテナでも夕方になるとヨーロッパが聞こえてきてました。当時はそういうものかと思ってましたが、最近ではノイズしか聞こえてきません。当時、もっとちゃんと交信しておけばよかったなと思う次第です。(JA8IRQ)
【告知】役員会からお知らせ
#678 JA8IRQ 福島 誠(Makoto Fukushima)
QRPコンテスト結果が発表されました
本クラブ主催の2015年QRPコンテストについてはすでにWeb会報11月号(vol.58-8)で自作局を紹介しておりましたが、ようやくコンテスト結果がまとまりました。
2015年コンテスト得点結果および参加者のコメント(PDFで12ページあります)をクリックすると読むことができます。
クラブ発行アワードについて
クラブ発行アワードの受け付けを再開しております。詳細については、クラブ発行アワードのページをごらんください。
アワード関連についての問い合わせ先はアワード担当 award@jaqrp.net (@は@に置き換え)までお願いいたします。
会員募集中
QRPクラブへの入会を希望する人は新規入会・継続申込のページから入会申し込みを行ってください。
年会費は現在「無料」です。会員には正員と準員がありますが正員であり続けるためには年に一度、3月中に会員資格の継続更新の手続きが必要です、その際に近況報告と寄付(任意)をお願いしております。
会の活動は?
このWEBで配布する会報の他に会員だけのメーリングリストがあります。また、ハムフェアや全国集会、地域ごとのミーティングも会員を中心として定期的に開催されております。
このクラブはすごい技術力をもった人たちがたくさんいる伝統ある会ですが、あなたも参加して新しい伝統を作ってください。
編集後記&近況報告
#961 JA5PSJ/9 小谷一孔
寒中お見舞い申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
3カ所に初詣をしたのですが、おみくじが末吉、小吉、末吉。今年の私の運勢はとてもQRPなようです。
P.S. 30数年前に雑誌の記事をみて作成した10mW+超再生の50MHz AMトランシーバを発掘しました。送信部はクリスタルを交換して何とか動作したのですが、2SK19を使用した受信部の感度が良くありません。ネットで制作記事を見つけ、これを参考に2SK19→2SK241,192に変えて新しく作成するととても特性の良いものができました(写真1)。
【写真1】 10mW+超再生の50MHz AMトランシーバ 新旧
編集後記&近況報告
#678 JA8IRQ 福島 誠
◆ おまたせしました、1月号をお届けします。JARL QRPクラブは4月の年度はじまりなので、v58-10となります。
◆ 出たばかりのCQ誌2月号をみていたら116ページのQRP運用入門でこの会報の過去の記事がいくつか紹介されていました。
JH2HTQ中井さんの記事のオリジナルは『MIZUHO QP-7+VFO・TRIO JR-599 ライン』の記事です。
◆ トランジスタ技術2月号にはJA9TTT加藤さんがGPS利用の周波数レファレンスについて書いています。高精度マニアの方は見逃せませんね。
◆ 一つ上の記事の小谷さんの10mW+超再生といえば、FCZさんの寺子屋キットのポケトラみたいなものでしょうかね。ポケトラは品切れのようですが、10mW送信機はまだキャリブレーションで入手可能のようです。
◆ 私が最近入手して、これから遊ぶ予定のものがIchigo Jamです。
ARMマイコンを利用したワンボードコンピュータなのですが、BASICが動きます。
BASICは最近あまり人気がないのですが、15行くらい書くとゲームが作れたりして教育用にはなかなか優秀な言語だと思います。他の言語だとそうはいきませんね。ずばり、N88-BASICやMSXで遊んだ世代のお父さんが子どもと一緒に遊ぶためのマイコンだと思います。
【写真】Ichigo Jamの基板キット
Ihigo Jam自体も基板キットで1620円(税込み)とお安い。利用するには、ビデオ入力端子のついたテレビとPS2キーボード、それにスマホ用の電源が必要です。秋月にもありますよ。
◆ 2月号の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。