JARL QRPクラブ会報 2018年 2月28日発行 vol.60-09




JARL QRPクラブ会報 2018年 2月28日発行 vol.60-09 The JARL QRP Club


JARL QRPクラブ会報 2018年 2月28日発行 vol.60-09

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JARL QRPクラブ会報 2018年 2月28日発行 vol.60-09


No. 2018年 2月号 目次 コールサイン 筆者
1 【運 用】 ゆんぬ島でお花見打電の巻 JR3ELR 吉本 信之
(Nobuyuki Yoshimoto)
2 【小ネタ】 QRPオペレーションラックの製作 JA0IXX 赤羽 史明
(Fumiaki Akahane)
3 【お知らせ】 新規会員の紹介 JE1ECF 斎藤 毅
(Tsuyoshi Saitou)
4 【お知らせ】  JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)
5 【編集後記】  JR7SOX 菊池 弘二
(Kohji Kikuchi)
6 【編集後記】  JA8IRQ 福島 誠
(Makoto Fukushima)


【運 用】 ゆんぬ島でお花見打電の巻

#0033 JR3ELR 吉本 信之


Ticket to sail

【写真1】

 小値賀諸島打電の後、観念して受けた検査は三か月後に次の検査とつかのまの猶予が付きました。正に「命のご褒美さびら(ぬちのぐすぅじさびら/生き延びたことを祝いましょう)」でーびる。難易度が高く残してきた離島の中から緋寒桜咲く環礁、与論島(よろんじま/ゆんぬしま)で花見打電してきました。

1.島のインフラ

 今回の渡海ルートは急遽確保したチケットの関係で那覇~本土間は飛行機で後は那覇~鹿児島航路の貨客船で与論島途中下船です。上り便は那覇を夜明前の7時に出航し正午過ぎに与論港(友利港)に着く所要5時間の船旅です。

Ticket to sail

【写真2】

 但し下り便は2~3時間の遅延は普通で、冬は北風で抜港・着港変更・着岸待ちが1/4程度の頻度で起きます。しかも、この程度の遅延はインターネット掲示板に掲載されません。船舶会社への電話確認が必須です。この船は陸自の船酔い耐久移動訓練に使う便ですから酔う人は那覇や鹿児島からの小型プロペラ機で往復をお勧めします。

 この航路は那覇~与論の間で一部3G波になるもののAU,Docomo共に船室内で圏内が続きます。島には海底光ファイバーが陸揚げされていますが一般宅の利用はADSLが主体です。島内は隆起珊瑚崖の高台に携帯電話の無線塔を建て全域が安定して圏内になります。

与論島

【写真3】 

 水源は海水混じりの地下水ですが、硬度も高く繁殖牛とサトウキビ圃場由来の亜硝酸塩と菌類の汚染があり電気透析濾過膜で減らす処理を施して給水していますが、給水を口にすると逆浸透膜方式と違い少しぬるっと舌にまとわりつく感触がありました。普通の人は滞在中ペットボトル水の使用をお勧めします。

 電力は空港近くの火力発電所でまかない、お飾りで風車が1基あります。無線の運用はこの2箇所から離れたところを選びます。
 ガソリンスタンドは日曜日営業し、クレジットカードはリゾートホテルで使える程度です。医療機関は一通りありますが産婦人科診療が月に3~4日出張してくる程度のため島外出産になります。ここは隆起珊瑚の島といっても海抜97mもあります。最低でも原付を借りないと島内移動できません。

2.ハブより避けたい危険情報(与論献奉)

 与論島にはハブがいません。でも、もっと危険なものが存在します。かつて宮古島の隣島伊良部島渡海遠征打電で正調「おとーり」と正面衝突して電波を出せるようになったのが翌日午後だったクラブ員の方がいらっしゃいました。今回の与論島にはkW級リニアを並列にしたくらいの「与論献奉(よろんけんぽう)」が現存します。今は朱塗りの「べく杯」に黒糖焼酎一升丸ごとストレートで注ぎ一気呑み・御返杯・回し飲みの儀式は無くなりました。でも一合の朱塗りの盃でストレートを延々と回し飲みする酒宴は普通です。

与論献奉対策セット

【写真4】 「与論献奉対策セット」あります

 この写真の薬局で「与論献奉対策セット」とは如何なるものかを聞き取り調査したところ「酒宴前に飲んでおく(これが重要)強力な胃薬・二日酔い薬のセット」であることが判明しました。この対策を施して臨めば翌日何とか意識は保てるとは何と怖いことか!!(くわばらくわばら=うちなー口では桑木下でーびる/くわぎーしたでーびる)

3.運用結果(JCG46005B/JIA46-130与論島)

 夜から朝にかけて運用した東区のコテージのアンテナは周囲の植栽の枝に引っ掛けた40mL2mH、LWにアルミサッシ窓枠クリップラジアルです。釣果は1.9MHz2局、3.5MHz3局、7MHz30局、10MHz13局、内QRPはJK1TCV/QRP,JA1AHM/QRP,JF6UZS/6/QRP北谷町1Wの3局です。

運用中

【写真5】 

運用中

【写真6】 

4.次の島旅

 琉球諸島の有人島で最後に残した多良間村の水納島、沖永良部島に徳之島、三島村に十島村、伊豆諸島の青ケ島も歩いてみたかった。これらの島に渡海できるかは次の検査次第。

 

【編集部から】

若いころ、高知に行ったときに皿鉢料理と日本酒の献杯の応酬でつぶされたことがありました。それを与論では黒糖焼酎でやるのですか。それはコワいです。お酒はほどほどが良い。(JA8IRQ)


【小ネタ】 QRPオペレーションラックの製作

#1111 JA0IXX 赤羽 史明

 QRPトランシーバに他の機器を加えてシステム的に使おうとすると、レイアウトや都度のセットアップが意外に面倒です。そこで小型のオペレーションラックを、できれば「QRPジオラマ」風に作りたいと感じていた矢先に倉庫で古いコンパネの端材を発見。それを利用して早速作ってみました。


ラック外観
ラックサイズは、
W260×H260×D210mm
上段:3.5,10MHzトランスバータ
中段:7MHzCWトランシーバ
下段左:6360 4Wアンプ
下段右:CW用共鳴型スピーカ
【写真1】 外 観

 日曜工作の結果は凡庸ですが、バラバラだったものがコンパクトに纏まってスッキリ。


背面の様子

LED照明
【写真2】 背 面 【写真3】 LED照明

 天面にグリップ、(株)秋月電子通商の小さなユニットを4つ並べたLED照明(12V、計260mA)、それに小さなDC電源も取り付けたので使い勝手も良く、QSOも快適です。ジオラマには到底至りませんが「ミニラマ」程度にはなったかなと思います。(LED照明の全入力はQRP 3W。しかし十分明るいから、ログの記入や機器操作に困ることはない)

保有する無線機類がいつの間にか増えてしまい、その置き場所や整頓の仕方が悩みの一つですが、この程度のtiny rackなら片づけるのも、引っ張り出して運用するのも至って簡単です。


照明の様子

運用中
【写真4】 照明の様子 【写真5】 運用中

【編集部から】

とてもカッコよい仕上がりですね。そのまま車に積み込めば移動用シャックになりそうです。(JA8IRQ)


【お知らせ】 

#0696 JE1ECF 斎藤 毅

 2017年9月より入会窓口を担当しています。#0696 JE1ECF斎藤です。
担当をはじめてから6ヶ月が経ち、新しい仲間が増えましたのでご紹介いたします。

会員番号 コールサイン
1148 JA7QIL
1149 JE7AGH
1150 JP7MLT
1151 SQ1PSA
1152 JO4IWR
1153 JP1EMV
1154 JA4BXT
1155 JR6IRX
1156 JA0HNN
1157 JR1NFL

※クラブでは新規入会、再入会等を随時、受け付けています。

以上 


【お知らせ】 

#0678 JA8IRQ 福島 誠

★アワード報告

JA4FVV田原さんよりR1ANCとのQSOで1,000km/Total Power賞 特記事項:10MHz CWの申請がありました(2局間の距離/合計消費電力≒3,000km/w)。

精査したところ、アワードの規定に合致しておりましたので発行します。

(アワード担当 野村/JH3VAA)

(以下は田原さんより届いたメールです)

 JH3VAA野村さん こんにちは #528 JA4FVV 田原です。

JH1HTK 増沢さんから提供していただいた大円距離計算ツールを使って過去のQSOを確認してみました。

以前申請した7MHzの記録は5400km/TPでしたが、今回の10MHzは少し悪いようです。

数字は前の申請に合わせてその都度丸めました。
距離は増沢さんのツールを利用させてもらいました。
電圧、電流は電源ジャックで今回測定しました。

お手数でしょうがよろしくお願いいたします。

72 de JA4FVV 田原博光


【写真1】アワード申請書


【写真2】R1ANC(南極)からのQSLカード


【写真3】交信に使用したリグ(small wonder labsのDSW-30)

追記

1000km/Total Powerアワードは、当クラブ発行のアワードの中では最も難しいものです。

(以下はアワード規約から)

  • 自局と相手局、2局間の距離を送信受信時の総消費電力で割り、1000km/W以上である場合
  • 総消費電力とは、送信時、受信時の消費電力の合計値である

という条件があり、これは自作品でなければほとんどクリアできません。
最近、QRPクラブの会員MLでJH1HTK 増沢さんが大円距離計算ツールを頒布したことで、今回の記録が発見されたようです。

 なお、2点間の距離計算は国土地理院のWEBでも計算できますのでどうぞチャレンジしてみてください。(JA8IRQ)

★会員継続手続のご案内

 QRPクラブの会員は、毎年正員としての会員資格を更新するしくみとなっています。4月以降も正員であることを希望する会員は、QRPクラブのウェブサイトにある『新規入会・会員継続申込』から所定事項・近況報告をご記入の上、申込をお願いします。
 住所やメールアドレスなど会員情報に変更がないかたは、記入を簡略化できるようにいたしました。また、申込時に連絡先のメールアドレスにメールを送ることでアドレスの記入ミスがわかるようにしました。

 会員継続の手続きがない場合、4月1日より準員となり会報への投稿や会の活動への参加に制限があります。
 なお、近況報告は会員の年1回の活動報告で、会員継続の条件でもありますので忘れずにお書きください。近況報告はメールニュースなど会報に掲載させていただくことがあります。
 退会したいという会員は役員会あてメール(qtc@jaqrp.org @は@に修正してください)に退会届を送ってください。

★ そのほか、QRPクラブに関する連絡先のメールアドレスは以下のとおり

◆ QRPクラブの活動全般についての質問、ご要望、ご意見は qtc@jaqrp.org (@は@に置き換え、以下同じ)までお願いいたします。メールには必ずお返事を出します。
◆ アワード関連についての問い合わせ先はアワード担当へ award@jaqrp.net
◆ コンテストについての問い合わせ先はコンテスト担当へ contest@jaqrp.net
◆ 毎月開催している秋葉原懇親会については1エリア懇親会担当へ ja1@jaqrp.net
◆ 会報への投稿などについては編集部へ qrpnews@jaqrp.net 



編集後記&近況報告

#1099 JR7SOX 菊池 弘二

◆近頃、部屋に籠もって新しいQRPトランシーバーの組み立ての準備をしています。
こて先の細いものや直径0.3ミリのハンダを調達したりしましたが、視力を補う方法に難儀するばかりです。
手続きの方では電波を出せる状態なのですが、モノの製作が進んでいません。
もう少し暖くなれば指先も活発に動くはずです。たぶん。

皆様のご活躍を期待します。

 


編集後記&近況報告

#0678 JA8IRQ 福島 誠

今年の函館は雪が多く、何十年かぶりの大雪という話も聞きます。家にこもりがちのため、先延ばしにしていた工作をやるきっかけになりました。

◆ 数年前に札幌QRPミーティングでJH8LDWさんに「Z Match tuner」のケース付きキットを分けてもらっていたのが未組み立てのまま押入れに保管されてました。
 雪が融ける前までに移動運用の準備をしようと、組み立ててみました。回路図や説明書はcytecのサイトで(pdf文書)読むことができます。


【写真1】コイル以外の部品を仮止めしたところ。パネルの紙は位置決め用


【写真2】ピコ用なのでコネクタはBNCで、平行フィーダの時は黄・緑の端子からアンテナに


【写真3】組み立てたところ。コイルは使用済みのクレジットカードで押さえてます


【写真4】動作確認中でLEDが点灯しています


【写真5】同調するとLEDが消えます

 元回路はBalanced Line Tuner Plusのようで、LDWさんは同軸ケーブルだけで使うようにしていましたが、私は平行フィーダも使えるように元回路に戻しています。ポリバリコンですが5W程度なら問題なく使えるようです。メータの代わりに同調点でLEDが消えるようになっています。

 このキットの設計のポイントは、スイッチや抵抗、LED、コイルなど反射波検出用の回路を小さな基板にまとめてしまっていることで、作るのがずいぶん簡単になりました。トグルスイッチが3個あり、表側の1個は調整/運用の切り替え、裏側の2個はインピーダンスの高低でコイルの巻き線を切り替えるのと、BNC/平行フィーダを切り替えるものです。

ピコ用のロッドアンテナの長さを変えて調整してみたら同調してLEDが消える所があるようです。春になるのを待って使ってみようと思っています。

◆ 3月号の原稿を募集中です。あなたの実験、製作、運用レポート、小ネタなどを3月15日ころまでに編集部あてお送りください。パソコンが苦手な方は福島あて直接の郵送でもかまいません。(住所はMLや紙版会報などで確認してください。)宛先は qrpnews@jaqrp.net (@は半角@に)です。






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